ジム＝ハインズの情報 （JamesRay“Jim”Hines）
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ジム＝ハインズのプロフィール Wikipedia（ウィキペディア）

ジム・ハインズ（James Ray ("Jim") Hines、1946年9月10日 - 2023年6月3日）は、アーカンソー州デュマース（英語版）出身のアメリカ合衆国の元陸上競技選手。男子100mの元世界記録保持者であり、1968年メキシコシティーオリンピック男子100mの金メダリスト。

アーカンソー州デュマース（英語版）で生まれ、カリフォルニア州オークランドで育った。1964年に高校を卒業したが、走力が陸上競技のコーチに見出されるまでは野球に熱中した。

1968年にカリフォルニア州サクラメントで行われた全米選手権の100mで史上初めて10秒の壁を破る9秒9（手動計時）を記録した（電動計時では10秒03）。この大会ではほかに10秒14を出したロニー・レイ・スミス（英語版）と、準決勝で10秒10を記録したチャールズ・エドワード・グリーンも9秒9の世界新記録（当時）と公式に認められている。テキサス州ヒューストンにあるテキサスサザン大学（英語版）に入学し大学の陸上部に所属することになった。

同年のメキシコシティオリンピックを前に、アメリカでは黒人の権利向上を訴える運動に加え、IOCがアパルトヘイトを続ける南アフリカ共和国のオリンピック参加を認めたことに対して（結局参加は認められなくなるが）、黒人選手たちによるボイコット運動といった緊張した状況の中にあった。

メキシコシティオリンピックの100mでハインズは決勝に進出し、見事金メダルを獲得する。金メダルのタイムは9秒95と認定され、人類初の電動計時による9秒台の達成という歴史的なレースとなった（手動計時では9秒9）。またこの決勝レースは、オリンピック史上初めてすべて黒人選手による決勝レースであった。

4×100mリレーにも出場。このレースでも世界新記録を樹立している。

オリンピックで出した100mでの9秒95という記録は、1983年にカルヴィン・スミスが破るまで（9秒93）、15年間世界記録であり続けた。

1968年のAFLのマイアミ・ドルフィンズにドラフト6巡目で指名されて入団したがアメリカンフットボール選手としての能力を欠き、練習生としてそのシーズンを過ごし翌1969年にようやく10試合に出場した。しかしパスキャッチわずか2回で23ヤード獲得、ラン1回で7ヤード、キックオフリターン1回22ヤードの成績しか残せなかった。1970年にはカンザスシティ・チーフスに移り1試合に出場しただけで選手生活にピリオドを打った。

2023年6月3日死去。76歳没。

^ “Jim Hines, premier homme sous les 10 secondes sur 100 m, est mort”. L'Équipe. (2023年6月4日). https://www.lequipe.fr/Athletisme/Actualites/Jim-hines-premier-homme-sous-les-10-secondes-sur-100-m-est-mort/1400678 2023年6月4日閲覧。 

男子100メートル競走世界記録の推移

10秒の壁

ジム・ハインズ （英語）

ジム・ハインズ - ワールドアスレティックスのプロフィール（英語）

ジム・ハインズ - Olympedia（英語）

通算成績と情報 Pro-Football-Reference （英語）

表

話

編

歴

1896:  トーマス・バーク (USA)

1900:  フランク・ジャービス (USA)

1904:  アーチー・ハーン (USA)

1908:  レジー・ウォーカー (RSA)

1912:  ラルフ・クレイグ (USA)

1920:  チャールズ・パドック (USA)

1924:  ハロルド・エイブラハムス (GBR)

1928:  パーシー・ウィリアムズ (CAN)

1932:  エディ・トーラン (USA)

1936:  ジェシー・オーエンス (USA)

1948:  ハリソン・ディラード (USA)

1952:  リンディ・レミギノ (USA)

1956:  ボビー・モロー (USA)

1960:  アルミン・ハリー (EUA)

1964:  ボブ・ヘイズ (USA)

1968:  ジム・ハインズ (USA)

1972:  ワレリー・ボルゾフ (URS)

1976:  ヘイズリー・クロフォード (TRI)

1980:  アラン・ウェルズ (GBR)

1984:  カール・ルイス (USA)

1988:  カール・ルイス (USA)

1992:  リンフォード・クリスティ (GBR)

1996:  ドノバン・ベイリー (CAN)

2000:  モーリス・グリーン (USA)

2004:  ジャスティン・ガトリン (USA)

2008:  ウサイン・ボルト (JAM)

2012:  ウサイン・ボルト (JAM)

2016:  ウサイン・ボルト (JAM)

2020:  マルセル・ジェイコブス (ITA)

2024:  ノア・ライルズ (USA)

表

話

編

歴

1912:  ジェイコブズ · マッキントッシュ · ダーシー · アップルガース (GBR)

1920:  パドック · ショルツ · マーチソン · カークシー (USA)

1924:  マーチソン · クラーク · ハッシー · リコニー (USA)

1928:  ワイコフ · クイン · ボラー · ラッセル (USA)

1932:  キーセル · トッピーノ · ダイヤー · ワイコフ (USA)

1936:  オーエンス · メトカーフ · ドレイパー · ワイコフ (USA)

1948:  ユーウェル · ライト · ディラード · パットン (USA)

1952:  スミス · ディラード · レミギノ · スタンフィールド (USA)

1956:  マーチソン · キング · ベーカー · モロー (USA)

1960:  クールマン · ハリー · メーレンドルフ · ラウアー (EUA)

1964:  ドレイトン · アシュワース · ステッビンス · ヘイズ (USA)

1968:  グリーン · ペンダー · スミス · ハインズ (USA)

1972:  ブラック · テイラー · ティンカー · ハート (USA)

1976:  グランス · ジョーンズ · ハンプトン · リディック (USA)

1980:  ムラヴィヨフ · シドロフ · アクシニン · プロコフィエフ (URS)

1984:  グラディ · ブラウン · スミス · ルイス (USA)

1988:  ブリズギン · クリロフ · ムラヴィヨフ · サビン (URS)

1992:  マーシュ · バレル · ミッチェル · ルイス · ジェット (USA)

1996:  エスミー · ギルバート · スリン · ベイリー · チェンバース (CAN)

2000:  ドラモンド · ウィリアムズ · ルイス · グリーン · モンゴメリ · ブロークンバー (USA)

2004:  ガードナー · キャンベル · デボニッシュ · フランシス (GBR)

2008:  ブレドマン · バーンズ · カランダー · トンプソン · アームストロング (TRI)

2012:  カーター · フレーター · ブレーク · ボルト · ベイリー＝コール (JAM)

2016:  パウエル · ブレーク · アシュミード · ボルト · ミンジー · ベイリー＝コール (JAM)

2020:  デサル · マネンティ · ポランコリホ · トルトゥ · ジェイコブズ · パタ (ITA)

2024:  ブラウン · ブレイク · ロドニー · ドグラス (CAN)

VIAF

ドイツ

ワールドアスレティックス

アメリカ合衆国の男子短距離走の選手

陸上競技の元世界記録保持者

オリンピック陸上競技アメリカ合衆国代表選手

アフリカ系アメリカ人の陸上競技選手

アメリカ合衆国のオリンピック金メダリスト

陸上競技のオリンピック金メダリスト

NFL選手

マイアミ・ドルフィンズの選手

カンザスシティ・チーフスの選手

アメリカンフットボールのワイドレシーバー

アフリカ系アメリカ人のアメリカンフットボール選手

複数のスポーツで活躍したアメリカンフットボール選手

1946年生

2023年没

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