チェーザレ=ロンブローゾの情報 (CesareLombroso) 芸能人・有名人Wiki検索[誕生日、年齢、出身地、星座]
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チェーザレ=ロンブローゾ
チェーザレ=ロンブローゾ(Cesare Lombroso)さんの誕生日は1835年11月6日です。
生来性犯罪者説、天才論などについてまとめました。現在、結婚、父親に関する情報もありますね。亡くなられているようです。
チェーザレ・ロンブローゾ(Cesare Lombroso、1835年11月6日 - 1909年10月19日)は、イタリアの精神科医で、犯罪生物学の祖型となった犯罪人類学(英語版)を生み出した。ノーベル生理学・医学賞を受賞したカミッロ・ゴルジの指導教官でもある。隔世遺伝により先祖返りした犯罪を犯しやすい人類の一変種が存在し、身体形質(外見)によって判別可能だとする生来性犯罪者説を唱え、当時大きな影響力をもったが、現在では否定されている。「犯罪学の父」とも呼ばれることもあるが、「科学としての犯罪学はロンブローゾに始まる」というのは通説にすぎず、「犯罪学における神話」であると指摘されている。 1835年11月6日、北イタリアのヴェローナで、ユダヤ人の家庭に生誕。幼少時より天才と名高く、2歳でギリシア語、ラテン語で会話し、14歳で『ローマの盛衰』を著した。18歳で医学を志し、パドヴァ大学、ウィーン大学、パリ大学で医学を学んだ。1859年、軍医としてイタリア統一戦争に従軍。1863年から1872年までの間に、パヴィア、ペーザロ、レッジョ・エミリアの精神病院の院長を歴任した。パヴィア大学教授となり、1876年トリノ大学の法医学および衛生学教授となり、トリノ監獄で囚人の研究を始めた。1906年同大の犯罪人類学の教授に就任した。 1870年4月10日にニナ・デ・ベネデッティ(Nina De Benedetti)と結婚し、彼女との間にジーナ(イタリア語版)を含む5人の子を儲けた。 研究領域は、内分泌異常、ビタミン欠乏症の研究、天才と狂気の関係を研究する病跡学(パトグラフィー)と幅広く、筆跡学、催眠・心霊現象の研究もある。キャリアの初期には忠実な唯物論者だったが、晩年には心霊主義に興味を持ち、心霊現象を事実と認めるようになった。 1909年10月19日、トリノで死去。ジーナは父親の死後、彼の晩年の著述を編集して出版した。 生来性犯罪者説ロンブローゾが行った研究のうち最も有名なのは、1876年に上梓された『犯罪人(L'uomo delinquente、ホモ・デリンクエンス)』である。全3巻、約1,900ページにも及ぶこの大著において、彼は犯罪に及ぼす遺伝的要素の影響を指摘した。これは精神医学の概念であったベネディクト・モレルの「変質」(堕落、退化(英語版))概念を犯罪研究に導入したものと言え、フランツ・ヨーゼフ・ガルの骨相学を直接的に継承しており、アンドレ・ミシェル・ゲリー(英語版)、アドルフ・ケトレーの犯罪統計学、チャールズ・ダーウィンの進化論の強い影響を受けていた。 ロンブローゾはかねてより「天賦の才能」についての研究を行い、『天才と狂気(Genio e follia、1864年)』などの著作を世に問うていた。ブリガンテ(イタリア語版)(「山賊」「匪賊」と和訳される)のヴィレラの検視を行った際に、頭蓋骨にある特徴が下等な脊椎動物のそれに類似していることを「発見」し、「突然、燃えさかる空の下に照らし出された大地のように、犯罪者の性質の問題」の解決が閃き、「彼らが原始的な人類や下等な動物の残忍な本性をその身体の内に再生させた隔世遺伝(atavism)の産物である」という発想を得た。ロンブローゾはこの考えを「単なる考えではなく啓示である」であると称している。 骨相学、観相学、人類学、遺伝学、統計学、社会学などの手法を動員し、退化の隔世遺伝を表す身体的特徴(烙印)の目録を作り、人間の身体的・精神的特徴と犯罪との相関性を検証した。彼は処刑された囚人の遺体を解剖、頭蓋骨の大きさや形状を丹念に観察した。解剖された頭蓋骨は383個にのぼり、5907人の体格を調査した。こうした多大な労力を費やした末に、彼は「犯罪者には一定の身体的・精神的特徴(Stigmata)が認められる」との結果に至った。 ロンブローゾは犯罪者の身体的特徴として、次のような18項目を挙げている。 小さな脳 厚い頭蓋骨 大きな顎、顎の前方への突出 低い額 高い頬骨 平らな鼻、または上向きの鼻 取っ手のような形をした耳 鷹のような鼻 肉付きのよい唇 異常な歯並び 厳しい目つき、泳ぐ目線 毛深さ ひげが少ない、またはない 下肢に比べて腕が長い また精神的特徴として道徳観念の欠如、残忍性、衝動性、怠惰、低い知能、痛覚の鈍麻、(ホモ・デリンクエンス特有の心理の表象としての)刺青、強い自己顕示欲等を列挙した。先史時代の人、未開人、動物との比較から、これらの特徴は人類よりもむしろ類人猿において多くみられるものであり、人類学的にみれば、原始人の遺伝的特徴が隔世遺伝によって再現した原始的(先祖返り)又は退行的な起源を持つ複数の身体的異常の発現であり、犯罪者はこうした退行的隔世遺伝が生じた、人類の下等な段階の甦り、人類の一変種「ホモ・デリンクエンス(犯罪人)」という説を立てた。精神医学的見地からは悖徳狂と、病理学的見地からはてんかん症と診断される。そしてこれらの特徴をもって生まれた者は、文明社会の道徳心や責任感を持ち合わせておらず、文明社会に適応することができず犯罪に手を染めやすい、即ち犯罪者となることを先天的に宿命付けられた存在であると結論付けた。犯罪者の約3分の1はホモ・デリンクエンスであって、生来の素質のために必然的に犯罪者になるのだから、道義的な非難という意味での処罰は間違っており、犯罪の責任を負わせるわけにはいかないが、彼らは危険な存在であるのだから、国家が対策を講じねばならないと主張した。ロンブローゾは犯罪者の人道的処遇を提唱し、犯罪者自身と社会を守るために、ホモ・デリンクエンスを社会から排除することを主張し、ホモ・デリンクエンスでない犯罪者については更生できると考え死刑に反対した。ホモ・デリンクエンスの犯罪者の死刑は肯定している。 ロンブローゾは、文明の中心たるヨーロッパ内部に、「動物や『未開人』のように貧しく不潔な生活を送る都市の貧民や犯罪者、辺鄙な田舎で先史時代の穴居人のように暮らす貧農や、獣のような性欲を持つ性的倒錯者等『野蛮人』や『原住民』に相当する変質・退化した者」、犯罪者予備群が存在するとして問題視し、国民として彼らをどうにか近代国家に統合しなければならないと考え、罪を犯すことが宿命付けられている人々を、外見的特徴から犯行前に識別して隔離できるようにすることが、犯罪人類学の使命であるとみなした。イタリアが近代国家として統一したのは1861年とヨーロッパの中で遅く、南北に長く地域の多様性に富むイタリア半島を国としてまとめることは難航していた。和光大学の宮崎かすみは「ロンブローゾはイタリアの政治的後進性という問題を克服するために、進化論的生物学と形質人類学を動員した」と述べている。 ロンブローゾの生得的な犯罪性の理論、犯罪人類学は、退化・変質が外から識別可能なものと考えた点で人類学の系譜に属しており、「生来性犯罪者説」と呼ばれている。しかし、1906年の最後の著書『犯罪、原因と治療』では、大幅に犯罪の環境要因を書き加えており、主張にかなり変化が見られる。 犯罪者だけでなく娼婦や同性愛者も、隔世遺伝によって当代のヨーロッパ人よりも何世代も前の未開・野蛮な状態に先祖返りしており、そのため売春や同性愛といった行動に走るのだと説明した。 犯罪人類学では、人間の行為は「脳という生理学的な要素によって決定される傾向がある」として、「精神は脳という物質の作用」であると考える。哲学者の中山元は、「これは精神が『物』とみなされるということである」と述べている。 ヨーロッパの19世紀末の医師たちは、「女性の本性」のモデルを母性のイメージに合わせて構築し、「生殖のためにだけ生きる」女性の本能、すなわち母性本能に罪を犯すことは含まれず、「子宮に支配されている」女性は必然的に「虚弱」であるため、女性が男性と同等の犯罪を行うことは、狂気にとらわれでもしない限りできないと考えられていた。19世紀後半、多くの女性犯罪者は精神障害者とみなされ、監獄ではなく精神病院に送られた。 ロンブローゾの女性犯罪に関する研究は、女性の頭蓋骨の計測と写真から始まり、先天的な退化の兆候を探ったが、女性の犯罪者はまれであり、退化の兆候はほとんど見られないと結論づけた。彼は、真に女性的な罪、唯一言及に値する罪は売春罪であるとを固く信じており、娘の夫グッリエルモ・フェッレーロとの共著『女性犯罪者、売春婦、正常な女性』(1893年)では、ほぼ全面的に売春について取り上げている。 女性は生まれつき受動的で、犯罪者になるための知性や自発性を欠き、それが法を犯すことを妨げているのだと主張した。本書では、女性は生来嫉妬深く、残虐(特に同性や弱者相手の場合拍車がかかる)、冷酷、短気、不道徳、不誠実、復讐心や虚栄心が強く、こうした性質は通常、母性、低い知性、弱さ等によって「中和」されているが、もし「中和」されず犯罪者となれば、女性犯罪者は男性犯罪者とは比較にならないほど悪魔的な犯罪を犯すと主張した。女性が嘘をつくのは生理的な現象であり、月経時は特にそれが顕著であると説いた。当時現行犯逮捕された女性の「80人中71人」が月経中であった等と述べ、女性の犯罪と月経を「実証的」に結び付けた。こうした考えは、白人男性が最も進化した存在で非白人女性が最も下等な存在であるとしたチャールズ・ダーウィンの影響下にあり、当時のダーウィニズムの科学者たちは、女性は月経があるため男性より動物に近いと考えていた。 天才論ロンブローゾは『天才論(L'uomo di Genio、天才と狂気)』(1888年)において、芸術的天才とは遺伝性の狂気の一形態であると主張した。カエサルやムハンマド、ナポレオンなど非常に多くの古今の偉人・天才達が挙げられ、彼らの人生や能力と、主に遺伝によって受け継がれた神経や精神の病気(てんかん等)との関連性を説いた。天才論と生来性犯罪者説により、天才と狂気と犯罪は、生まれつきの、遺伝的な資質の顕現のバリエーションとして、一体的に説明される。 西洋近代のロマンティシズムが成り立たせてきた「天才と狂人は紙一重」、「天才狂人説」は、ロンブローゾの『天才論』等で「アイロニカルでありながら『医学・科学性』を帯びた天才観」として提示され、広く大衆に普及し、精神医学と天才というテーマについて続く人々に影響を与えた。特にドイツの精神科医で精神病患者による絵や彫刻作品を研究したハンス・プリンツホルン(英語版)に影響を与え、当時の前衛芸術家達(アール・ブリュット宣言をしたジャン・デュビュッフェ等)は、彼の『精神病者の芸術性』(1922年)に多大な衝撃を受けたとされる。 2024/05/25 04:24更新
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Cesare Lombroso
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