報徳学園高等学校
大阪ガス
読売ジャイアンツ (2018 - )
■プロジェクト:野球選手 ■テンプレート
岸田 行倫(きしだ ゆきのり、1996年10月10日 - )は、兵庫県川西市出身のプロ野球選手(捕手)。右投右打。読売ジャイアンツ所属。
報徳学園高校では1年から内野手としてベンチ入りし、遊撃手の他に投手も務めた。新チームとなった2年秋に捕手が手薄なチーム事情から捕手に転向。2年春、3年春の甲子園に出場し、4番・捕手で出場した3年春の1回戦・沖縄尚学戦では1点リードされた5回途中から2番手でマウンドに上がり4回1/3を1安打無失点6奪三振と好救援し、試合は0対1で敗れたが最速145km/hを記録した。
3年夏は甲子園出場を逃したものの高校日本代表に選出され、U-18アジア選手権では捕手に栗原陵矢がいたため主に一塁手として出場し日本代表の3番打者として準優勝に貢献。この時のクリーンナップは4番・岡本和真、5番・香月一也で、いずれも後に巨人でチームメイトとなった。
大阪ガスに入社し1年目から正捕手を務め、2015年、16年の日本選手権で2年連続4強入りに貢献。2016年の第42回日本選手権準々決勝・鷺宮製作所戦では先発・猿渡眞之を好リードし、初回二死から四球で出した走者の二盗を阻止して以降は1人の出塁も許さず、大会史上3人目のノーヒットノーラン(準完全試合)達成に導いた。
地元阪神やソフトバンク、楽天も高評価していたが、2017年度プロ野球ドラフト会議で読売ジャイアンツから2位指名を受け、契約金7000万円、年俸1200万円で入団した。担当スカウトは益田明典。なお、巨人は同年のドラフトで育成枠を含め4人の捕手を指名した(2位岸田、3位大城卓三、育成5位広畑塁、育成6位小山翔平)。
2018年の春季キャンプは一軍スタートも負傷離脱し、復帰後は主に二軍戦でマスクをかぶった。同年7月、大阪ガス時代に知り合った一般女性と結婚した。シーズン終盤の9月30日に初の一軍昇格を果たしたが出場機会はなかった。二軍では51試合に出場し、打率.256、3本塁打、28打点。オフには、120万円減の推定年俸1080万円で契約を更改した。
2019年は開幕二軍スタート。6月4日に一軍登録されるも、試合に出場する機会がないまま6月9日に登録抹消。炭谷銀仁朗の戦線離脱から8月2日に一軍に再登録。8月3日の横浜DeNAベイスターズ戦に途中出場によって一軍デビューし、翌8月4日には自身初の一軍スタメン出場を果たしたものの、8月12日に登録抹消された。その後は再登録されることなくシーズンが終了し、4試合出場7打数0安打にとどまった。オフには、20万円増の推定年俸1100万円で契約を更改した。
2020年は開幕二軍スタートとなったものの、開幕3戦目の6月21日に小林誠司が左尺骨を骨折したため、6月23日に小林と入れ替わる形で出場登録。6月27日の東京ヤクルトスワローズ戦でプロ初安打初打点を記録。10月31日のヤクルト戦では初本塁打を放ち、チームメイトからはサイレントトリートメントで祝福された。小林の長期離脱によって、大城卓三、炭谷に次ぐ第3捕手として34試合に出場し、打数43と少ないながらも打率.302を記録した。オフには、400万円増の推定年俸1500万円で契約を更改した。
2021年も開幕二軍スタートだったが、開幕から程なくした4月7日に小林との入れ替わりで一軍昇格。しかし、大城、炭谷に次ぐ第3捕手という立場上、約2か月間、出場機会に全く恵まれなかった。そのまま、6月2日に小林が再度昇格したことに伴い、4日に登録を抹消された。7月4日に炭谷が東北楽天ゴールデンイーグルスにトレードとなってからは再び一軍昇格してシーズン終了まで一軍に帯同したが出場機会には恵まれず、スタメンマスクは3試合のみであった。オフには、100万円増の推定年俸1600万円で契約を更改し、背番号が炭谷、實松一成が背負った27に変更されることが発表された。
2022年は、元旦のラジオに出演した原監督が「今年は岸田を使っていく」と宣言。キャンプやオープン戦でも目立ったミスはみられなかったが、当時は攻守に精彩を欠いていた小林と入れ替わりで降格される。再昇格後、4月28日の横浜DeNAベイスターズ戦では山﨑伊織のプロ初勝利を演出するも、スタメンでの起用は5試合のみとなった。オフには、現状維持の推定年俸1600万円で契約を更改した。
2023年は、6月30日の阪神タイガース戦でプロ初となる代打サヨナラ本塁打を放った。球団捕手が代打でサヨナラ本塁打を放ったのは、1994年の大久保博元以来29年ぶり2人目となった。 最終的には46試合に出場し、打率.250、2本塁打を記録した。オフには、550万円増の推定年俸2150万円で契約を更改した。
2024年は、大城の打撃不調や、監督が阿部慎之助に代わったことによる捕手起用の変化により、出場試合数を自己ベストの88試合にまで増やした。序盤には3割台を記録するなど、打撃でも貢献し、シーズン通しての盗塁阻止率もリーグトップの.475を記録するなど、優勝に大きく貢献した。
二塁送球1秒8の強肩と、広角に打ち分ける打撃が武器。攻守にわたってバランスが良く高い総合力が評価されている。
2023年シーズン終了後の通算盗塁阻止率は.538 。
愛称は「きっしゃん」。
地元・兵庫県川西市出身のプロ野球選手に同じく捕手の古田敦也がおり、古田と同じ少年野球チーム「加茂ブレーブス」でプレーした。また、父の辰則は兵庫県立川西明峰高等学校時代に捕手としてプレーしていたが、1学年下から入学してきた古田にレギュラーを奪われている。
明るい性格であり、チームのムードメーカーとしても知られる。試合前の円陣ではユニークな小道具を駆使して度々チームメイトの笑いを誘っており、その姿から「円陣番長」と呼ばれている。
2024年度シーズン終了時
2023年度シーズン終了時
初出場・初打席:2019年8月3日、対横浜DeNAベイスターズ15回戦(横浜スタジアム)、5回表に小林誠司の代打で出場、石田健大から空振り三振
初先発出場:2019年8月4日、対横浜DeNAベイスターズ16回戦(横浜スタジアム)、8番・捕手で先発出場
初安打・初打点:2020年6月27日、対東京ヤクルトスワローズ2回戦(明治神宮野球場)、9回表に鍬原拓也の代打で出場、長谷川宙輝から左越適時打
初本塁打:2020年10月31日、対東京ヤクルトスワローズ21回戦(東京ドーム)、6回裏に長谷川宙輝から左中越ソロ
初盗塁:2024年5月8日、対広島東洋カープ8回戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)、2回表に三盗(投手・九里亜蓮、捕手・坂倉将吾)
巨人球団通算11000号本塁打:2024年6月11日、対東北楽天ゴールデンイーグルス1回戦(楽天モバイルパーク宮城)、2回にコディ・ポンセから左越2ラン ※NPB史上初の球団通算11000号本塁打
38(2018年 - 2021年)
27(2022年 - )
「ワスレナイ」ALEXXX(2018年 - )
「君ドリーム遊turing GReeeeN」遊助(2019年6月 - )
「Vacation」G.R.L.(2020年11月 - 2021年7月)
「One Heart」MRW,VOG & DJ ACKO(2021年8月 - )
「道」GReeeeN(2022年4月 - )
^ 「巨人 - 契約更改 - プロ野球」『日刊スポーツ』。2023年11月29日閲覧。
^ 「沖縄尚学 対 報徳学園 - スコア速報 第86回選抜高校野球大会」『日刊スポーツ』。2024年1月29日閲覧。
^ 「大阪ガスの猿渡が無安打無得点 大会2日連続の快挙」『デイリースポーツ』2016年11月6日。2024年1月29日閲覧。
^ 第42回 日本選手権 本大会 11月6日 京セラドーム大阪 第3試合 準々決勝
^ 「巨人 ドラフト3位で狙う“隠し玉”は大阪ガスの捕手・岸田」『日刊ゲンダイ』2017年10月22日。2021年3月17日閲覧。
^ 「楽天、社会人No・1捕手獲り!“ポスト嶋”大阪ガス・岸田が上位指名候補浮上」『スポニチ』2017年10月24日。2021年3月17日閲覧。
^ 「巨人2位、大阪ガス・岸田「開幕からマスクを」」『日刊スポーツ』2017年10月26日。2021年3月17日閲覧。
^ 「巨人2位岸田が仮契約 捕手歴4年で同郷古田氏目標」『日刊スポーツ』2017年11月19日。2021年3月17日閲覧。
^ 「巨人D2・岸田、指名あいさつに緊張「実感が少しわいてきました」」『サンケイスポーツ』2017年11月1日。2021年3月17日閲覧。
^ 「巨人・岸田、同学年一般女性と結婚!さあ本職でも正妻ゲットだ」『サンケイスポーツ』2019年1月5日。2021年3月17日閲覧。
^ 「巨人岸田は120万減「正確性を高めていく」」『日刊スポーツ』2018年11月19日。2021年3月17日閲覧。
^ 「巨人・岸田がプロ初先発 無安打も懸命リード「攻めていこうと思った」」『スポニチ』2019年8月5日。2021年3月17日閲覧。
^ 「巨人・岸田「レベルアップできた」1軍4試合出場で20万UP」『スポニチ』2019年11月21日。2021年3月17日閲覧。
^ 「23日の公示 巨人が小林を抹消、岸田を登録 鷹はMLB通算54勝ムーア登録」『Full-Count』2020年6月23日。2021年3月17日閲覧。
^ 「巨人・岸田、プロ8打席目で初安打初打点 原監督が賛辞」『サンケイスポーツ』2020年6月27日。2020年12月12日閲覧。
^ 「巨人岸田、プロ初本塁打は「最高に気持ち良かった」」『日刊スポーツ』2020年10月31日。2020年12月12日閲覧。
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^ 「巨人が小林を抹消し捕手入れ替え 前日負傷の千賀も抹消 7日のプロ野球公示」『BASEBALL KING』2021年4月7日。2021年5月23日閲覧。
^ 「二軍で打率1割台! 巨人・小林が打たないせいで…若手捕手育成プランに大支障」『東スポWeb』2021年5月22日。2021年5月23日閲覧。
^ 「巨人の捕手4人体制が2日間で終了。左腕メルセデスを登録し岸田が抹消」『東スポWeb』2021年6月4日。2021年6月4日閲覧。
^ 「巨人岸田行倫100万円増「憧れを持っていた」背番号「27」へ変更」『日刊スポーツ』2021年12月9日。2021年12月11日閲覧。
^ 「巨人岸田行倫「今年は岸田を使う」原監督から吉報 正捕手争いに名乗り」『日刊スポーツ』2022年1月25日。2023年2月12日閲覧。
^ 「岸田行倫が現状維持の1600万円「悔しいっちゃ悔しい。もっと試合に出ないと」」『日刊スポーツ』2022年11月26日。2023年2月12日閲覧。
^ 上田悠太「【巨人】岸田行倫サヨナラ弾にSNSざわつく なぜか「岸田サヨ」トレンド入り「感動した」声も」『日刊スポーツ』2023年6月30日。2023年6月30日閲覧。
^ 「【データBOX】巨人・岸田行倫が代打サヨナラ弾 チームの捕手では29年ぶり2人目」『サンスポ』2023年6月30日。2023年6月30日閲覧。
^ 上田悠太「【巨人】岸田行倫、550万円増の2150万円「5500万増です」1度ボケて会見場の空気温める」『日刊スポーツ』2023年11月29日。2024年2月20日閲覧。
^ 「岸田行倫は大城不調の今、小林とチーム支える…足の違和感も延長11回に7年目の初猛打決めた」『スポーツ報知』2024年5月22日。2024年10月13日閲覧。
^ 「巨人ドラ2 岸田「開幕1軍狙う」」『神戸新聞』2017年10月27日。2017年11月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年11月19日閲覧。
^ 「巨人・岸田行倫 近未来の正捕手候補」『週刊ベースボールONLINE』2019年5月14日。2022年1月21日閲覧。
^ 「きっしゃん、お疲れ!巨人・岸田が今季初スタメンでタイムリー 亀井コーチとハイタッチで喜び合う」『スポーツニッポン』2022年4月28日。2024年1月29日閲覧。
^ 「巨人亀井善行“緩急”引退あいさつ 岸田の名前挙げながらスルーで場内爆笑」『日刊スポーツ』2021年10月23日。2024年1月29日閲覧。
^ 「社会人NO・1捕手評価!巨人2位岸田に古田イズム」『日刊スポーツ』2017年11月2日。2021年3月17日閲覧。
^ 「巨人の円陣番長こと岸田が畠から豪快〝チーム1号〟で雄たけび「シャーッ!!」」『東スポWeb』2021年2月7日。2021年2月26日閲覧。
^ 「【巨人】最強メガネに必勝はちまき 円陣番長・岸田行倫は“小道具の魔術師”…担当記者イチ押し元気印」『スポーツ報知』2021年1月31日。2021年2月26日閲覧。
^ 「【巨人】岸田行倫が球団通算1万1000号のメモリアル弾 2回に先制2ラン「特別な一本を打つことができて嬉しい」」『スポーツ報知』2024年6月11日。2024年6月20日閲覧。
^ 「巨人が史上初の快挙!チーム通算11000号本塁打達成 メモリアル弾は岸田行倫「特別な一本…うれしい」」『スポーツニッポン』2024年6月11日。2024年6月20日閲覧。
兵庫県出身の人物一覧
読売ジャイアンツの選手一覧
個人年度別成績 岸田行倫 - NPB.jp 日本野球機構
選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)、The Baseball Cube
選手プロフィール - 読売ジャイアンツ公式サイト
選手情報 - 週刊ベースボールONLINE
表
話
編
歴
83 阿部慎之助
76 二岡智宏(ヘッド兼打撃チーフ)
75 橋上秀樹(作戦戦略)
74 村田善則(総合)
79 亀井善行(打撃)
86 古城茂幸(内野守備)
92 松本哲也(外野守備兼走塁)
81 杉内俊哉(投手チーフ)
77 内海哲也(投手)
88 實松一成(バッテリー)
73 桑田真澄(監督)
78 川相昌弘(野手総合)
80 矢野謙次(打撃チーフ)
87 橋本到(打撃)
71 山口鉄也(投手チーフ)
72 大竹寛(投手)
85 脇谷亮太(内野守備)
82 鈴木尚広(外野守備兼走塁)
89 加藤健(バッテリー)
70 駒田徳広(監督)
103 金城龍彦(野手総合)
100 三澤興一(投手チーフ)
107 野上亮磨(投手)
105 吉川大幾(内野守備兼走塁)
107 立岡宗一郎(外野守備兼走塁)
102 市川友也(バッテリー)
84 久保康生(投手)
110 ウィーラー(打撃)
108 朴錫珉
15 大勢
17 西舘勇陽
18 菅野智之
19 山﨑伊織
20 戸郷翔征
26 今村信貴
28 高橋礼
29 グリフィン
30 近藤大亮
31 赤星優志
32 鈴木康平
33 ケラー
36 馬場皐輔
41 中川皓太
45 畠世周
46 又木鉄平
47 森田駿哉
48 田中千晴
49 バルドナード
52 伊藤優輔
53 高梨雄平
54 直江大輔
56 石田隼都
57 髙橋優貴
58 船迫大雅
62 横川凱
63 泉圭輔
64 大江竜聖
65 メンデス
66 平内龍太
68 代木大和
90 山田龍聖
91 堀田賢慎
93 松井颯
96 菊地大稀
97 井上温大
99 京本眞
22 小林誠司
24 大城卓三
27 岸田行倫
37 郡拓也
67 山瀬慎之助
94 喜多隆介
00 湯浅大
0 増田大輝
2 吉川尚輝
5 門脇誠
6 坂本勇人
25 岡本和真
35 泉口友汰
39 モンテス
40 中山礼都
55 秋広優人
60 菊田拡和
61 増田陸
95 中田歩夢
98 ウレーニャ
7 長野久義
8 丸佳浩
12 萩尾匡也
13 梶谷隆幸
23 立岡宗一郎
38 岡田悠希
42 ヘルナンデス
43 重信慎之介
44 佐々木俊輔
50 オコエ瑠偉
51 浅野翔吾
59 若林楽人
011 笠島尚樹
012 三浦克也
015 川嵜陽仁
016 千葉隆広
018 木下幹也
019 園田純規
020 戸田懐生
021 小沼健太
023 田村朋輝
026 吉村優聖歩
028 富田龍
030 山﨑友輔
034 森本哲星
035 ルシアーノ
041 黃錦豪
047 鴨打瑛二
063 花田侑樹
006 坂本勇人
010 大津綾也
022 亀田啓太
024 前田研輝
069 萩原哲
001 加藤廉
004 村山源
005 田上優弥
007 宇都宮葵星
008 相澤白虎
025 岡本大翔
027 北村流音
003 鈴木大和
009 笹原操希
013 ティマ
031 三塚琉生
033 平山功太
037 フルプ
044 大城元
051 舟越秀虎
表
話
編
歴
1位:鍬原拓也
2位:岸田行倫
3位:大城卓三
4位:北村拓己
5位:田中俊太
6位:若林晃弘
7位:村上海斗
8位:湯浅大
1位:比嘉賢伸
2位:山上信吾
3位:笠井駿
4位:田中優大
5位:広畑塁
6位:小山翔平
7位:折下光輝
8位:荒井颯太
表
話
編
歴
30 高橋広
31 大藤敏行
32 比嘉公也
11 岸潤一郎
14 森田駿哉
16 山城大智
17 飯塚悟史
18 高橋光成
19 小島和哉
10 栗原陵矢
22 岸田行倫
27 岡田耕太
2 安田孝之
3 吉田有輝
5 安里健
6 峯本匠
7 岡本和真
8 香月一也
1 脇本直人
21 徳本健太朗
23 淺間大基
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