小野寺賢人のプロフィール Wikipedia(ウィキペディア)
小野寺 賢人(おのでら けんと、1998年7月13日 - )は、宮城県出身の日本のプロ野球選手(投手)。
小学2年生の時に野球を始める。
聖和学園高等学校から星槎道都大学に進む。大学時代には札幌学生野球連盟1部リーグで複数回の優勝を経験した。大学当時について小野寺自身は「星槎道都大2年の時は、リリーフで出て、四球・四球・ホームランみたいな状態でした。3年で先発して1回5失点KOという試合があって、そこからはもう何をやってもだめ。地獄みたいな時間でした」と振り返っている。
本人によると、在学中に参加した社会人野球チームの練習会がすべて不合格だったため、2021年の大学卒業後は北海道の一般企業に就職してクラブチームのTRANSYSに加入した。しかし、社業のために十分に野球ができない環境に悩み、就職から2か月後に勤務先を退社して、TRANSYSの助監督から話を通す形で、6月8日にベースボール・チャレンジ・リーグ(ルートインBCリーグ)の埼玉武蔵ヒートベアーズに入団した。
途中加入となった初年度は、中継ぎを中心に14試合に登板して1勝0敗、防御率0.90の成績だった。埼玉が出場したリーグプレーオフでは、準決勝第2戦(対オセアン滋賀ブラックス)に先発、7回を投げて勝利投手となった。
2022年はすべて先発で起用され、13試合に登板して5勝1敗、防御率1.65の成績で、南地区の最優秀防御率を獲得した(リーグ全体でもトップの成績)。このシーズンは与四死球が7つだけで無四球完投も2度記録するなど、制球力が評価された。このため、NPBドラフト会議での指名候補にも挙げられ、NPB球団のテストも受けたが、指名はなかった。シーズン終了後、ベストナインに選出されている。
翌シーズンを前に、背番号を従来の21番から11番に変更した。また個人トレーニングを受けて球速を2km/h 引き上げた。
2023年も先発中心(シーズン後半にはそれ以外の登板もあり)で、10勝2敗1セーブ、防御率3.19の成績を挙げ、地区最多勝利と地区最多奪三振のタイトルを獲得した(奪三振はリーグ全体でもトップ)。先発登板した6月7日の対福島レッドホープス戦では、試合途中に9番の打席に入り、2打数1安打の記録を残している。このシーズンは埼玉が進出したリーグチャンピオンシップでは、4試合に登板(うち先発3試合)して1勝1セーブを記録した。公式戦・リーグチャンピオンシップのいずれにおいても、それぞれの優勝決定戦で抑えで登板し、「胴上げ投手」となった(いずれも、それぞれ唯一のセーブを記録)。グランドチャンピオンシップでは決勝の対火の国サラマンダーズ戦に先発したが、7回を投げて4失点で敗戦投手となった。シーズン終了後にリーグの投手部門MVPに選出された。しかし、前年に続いてNPBドラフト会議での指名はなく、この年はNPB球団からの調査書自体届いていなかったという。
11月15日、「海外リーグ挑戦の為」という理由で埼玉を自由契約により退団した。
2023年11月から12月にかけて開催されたアジア・ウィンター・リーグに出場する中華職業棒球大聯盟 (CPBL)の台鋼ホークスに「テスト外国人」として入団、4試合に登板して、特にNPB REDとの決勝戦では完投目前の8回2/3を投げて1失点の好投を見せてチームを優勝に導いた。この入団は、台鋼のコーチだった横田久則やNPB球団スカウトから、当時日本の独立リーグで選手を探していた台鋼側に話がつながってのものだった。「テスト外国人」として参加した選手は小野寺以外にも3人おり、正式に契約できるのは多くても1人という状況の中、4試合通算で2勝0敗、防御率0.92という安定した成績により、決勝戦終了後に2024年シーズンの契約が決定した。背番号は、ウインターリーグ時と同じ4。
2024年のオープン戦2試合に先発登板し、防御率1.80の内容で開幕一軍入りを果たした。4月4日、開幕2戦目の中信兄弟戦に公式戦初先発登板したが、5回途中5失点で降板となり、敗戦投手になった。10日の楽天モンキーズ戦は、ともに前年までBCリーグ球団でプレーした鈴木駿輔との投げ合いになり、6回を投げ2失点(自責1)の好投を見せたが足が攣ったことで降板し、勝ち負けは付かなかった。翌日に二軍降格となった。4月27日に再び一軍登録された。同日、対楽天モンキーズ戦に先発、7回1失点の好投を見せたが、味方の援護がなく敗戦投手となった。5月11日の対味全ドラゴンズ戦に先発し、7回を1安打無失点に抑え、CPBLでの初勝利を挙げた。
選手としての特徴
上背がなく、最高球速は148km/hで平均球速はさほど速くないが、制球力に絶対の自信を持っており、それを武器にゲームメイク力が高い。変化球はカットボールに自信を持つ。
詳細情報
出典は「一球速報.com」。
各年度の太字はリーグ最高
2023年シーズン終了時点
21(2021年 - 2022年)
11(2023年)
4(2024年 - )