薬丸岳のプロフィール Wikipedia(ウィキペディア)
薬丸 岳(やくまる がく、1969年8月26日 -)は、日本の小説家。本名は同じ漢字で「やくまる たけし」と読む。
1988年、駒澤大学高等学校を卒業。2005年、『天使のナイフ』で第51回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。日本推理作家協会現会員。
兵庫県明石市に生まれるが、広告代理店に勤める父親が転勤族だったため、あちこちを転々とした後、小学5年生の時から東京に住み始める。その父からチケットをよくもらっていたことから幼い頃から映画に親しむ。特に好きだったのはスティーブ・マックイーン。名画座に通いつめるうちに、映画評論家や映画監督になりたいと思うようになるが、高校生の時には金子正次が脚本・主演を担当した『竜二』を見て俳優を志す。東京キッドブラザースの入団試験を受け合格するが、ミュージカルが肌に合わずに断念、半年ほどで退団した。その後、バーテンダーなどを経て、シナリオを学び始め、日本脚本家連盟ライターズスクール66期卒業、同連盟理事の脚本家西条道彦に師事していた。ライターズスクールで偶然隣の席になったことから仲良くなったのが、歌手の木山裕策であり、現在も親交が続いている。
脚本家の道も成果が出ず、漫画原作者を目指すようになり、『MANGAオールマン』の佳作に入選したこともあったが、その道にも行き詰まりを感じるようになった。そんな時に出会ったのが、第47回江戸川乱歩賞受賞作の高野和明の「13階段」であった。この作品に衝撃を受け、本格的に小説家を目指すようになった。こうして生まれたのが少年法を扱った「天使のナイフ」であり、そもそも少年法に興味を持つきっかけとなったのは、19歳の頃に起こった女子高生コンクリート詰め殺人事件であった。乱歩賞受賞当時は「秋葉俊介」というペンネームだったが、逢坂剛のアドバイスにより現在の筆名に変更した。
文学賞受賞・候補歴
2005年 - 「天使のナイフ」で第51回江戸川乱歩賞受賞。
2007年 - 「オムライス」で第60回日本推理作家協会賞(短編部門)候補。
2011年 - 『ハードラック』で第14回大藪春彦賞候補。
2014年 - 『友罪』で第35回吉川英治文学新人賞候補。
2014年 - 「不惑」で第67回日本推理作家協会賞(短編部門)候補。
2016年 - 『Aではない君と』で第37回吉川英治文学新人賞受賞。
2017年 - 「黄昏」で第70回日本推理作家協会賞(短編部門)受賞。
ミステリ・ランキング
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2005年 - 『天使のナイフ』2位
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2024年 - 『最後の祈り』44位
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