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「忍者(にんじゃ) 」とは

忍者(にんじゃ) |Wiki【もしもし辞書】


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忍者

忍者(にんじゃ)は、室町時代から江戸時代の日本で、大名や領主に仕え、また独立して諜報活動、破壊活動、浸透戦術、謀術、暗殺などを仕事としていたとされる。

忍者は昭和30年代以降、小説などに使われて普及した呼称である。いわゆる忍者が存在した時代には「忍び」と呼ばれたほか、異名として「乱破(らっぱ)」「素破(すっぱ)」「草」「奪口(だっこう)」「かまり」などがあった。

かつて伊賀衆の本拠地であった伊賀国を含む三重県にある三重大学で忍者の学術研究が進められているが、優れた武芸だけでなく、超常的な能力を持つ存在として創作(講談・小説、映画・テレビドラマといった映像作品、漫画・アニメ・ゲーム)に多数取り上げられ、その名は日本国内にとどまらず、世界的にも Ninja(ニンジャ)として知られている。

領主に仕えずに戦毎に雇われる傭兵のような存在もいた。甲賀衆・伊賀衆のような土豪集団もあれば、乱波・透破のようなただのごろつき集団もある。戦には足軽として参加し、夜討ち朝駆けといった奇襲撹乱を得意とした。伊賀・甲賀においては荘園時代から悪党がはびこり、それが後世に忍者と呼ばれる伊賀衆・甲賀衆になる。

忍者は上忍、中忍、下忍に身分が分かれているように一部で信じられているが、実際の『萬川集海』(まんせんしゅうかい)の記述は上忍とは「人の知る事なくして、巧者なる」者である。中世にはどの村落も軍事力を備えていたが(江戸時代の兵農分離までは、あらゆる階層が武装していた)、その軍事力は村落の自衛に用いられることもあり、また村落外の勢力に傭兵のように貸す場合もあった。外から連れてきた子供を訓練することもあり、伊賀では脱走者(いわゆる抜け忍)は探し出して処罰したと言うが、実際には忍者は想像もつかない忙しさから、一人や二人のためにそこまでする暇がなかったといわれ、放置していたという説もある。

戦国時代、結城氏のように領内で、夜間の作戦に普段からプロの悪党や忍びが集団で雇われているところもあれば、合戦前に忍びを募集するところもあった。例えば武蔵松山城主の上田憲定の合戦前の兵募集制札には「夜走、夜盗はいくらでも欲しい」「侠気のある剛健なもの」「前科者、借財ある者みな帳消しにする」とあり、『陰徳太平記』では「足軽など山賊盗賊でも嫌わず召し集める」とある。後に出世した大名の中で彼らの助力を受けていないものは一人もいないだろう。

『萬川集海』によると「忍芸はほぼ盗賊の術に近し」とあり、忍術には「陰忍」と「陽忍」があるとされる。陰忍とは、姿を隠して敵地に忍び込み内情を探ったり破壊工作をする方法であり、一般的に想像される忍者とはこの時の姿である。対して陽忍とは、姿を公にさらしつつ計略によって目的を遂げる方法である。いわゆる諜報活動や謀略、離間工作などがこれに当たる。近年の研究では、身体能力に優れ、厳しい規律に律された諜報集団という面の他に、優れた動植物の知識や化学の知識を持つ技術者集団としての一面も持つことが判っている。

第二次世界大戦前は「忍術使い」といった呼称が一般的だったが、戦後は村山知義、白土三平、司馬遼太郎らの作品を通して「忍者」「忍びの者」「忍び」という呼称が一般化した。江戸時代までは統一名称は無く地方により呼び方が異なり、「乱破(らっぱ)」「素破(すっぱ、“スッパ抜き”という報道における俗語の語源)」「水破(すっぱ)」「出抜(すっぱ)」)「透破(すっぱ、とっぱ)」「突破(とっぱ)」「伺見(うかがみ)」「奪口(だっこう)」「竊盗(しのび)」「草(くさ)」「軒猿」「郷導(きょうどう)」「郷談(きょうだん)」「物見」「間士(かんし)」「聞者役(ききものやく)」「歩き巫女」「屈(かまり)」「早道の者」「細作(さいさく)」などがある。なお、1600年代にイエズス会が編纂した『日葡辞書』では、「Xinobi(忍び)」と表記されている。忍者の組織を上層部の許可なく抜けた忍者を「抜け忍」と呼ぶ。

女中や小間使いとして潜入して諜報活動を行っていた女性の忍者も存在した。忍装束を着て映像作品や漫画作品などで活躍するような通俗的な姿は、近代の創作とされる。史実として武田信玄に仕えた歩き巫女の集団が有名。「くのいちの術」と言って女性を使った忍術は存在するがこれとは異なる。 名称については「くノ一(くのいち)」といい、“女”という文字を「く」「ノ」「一」と三文字に解体し呼称するようになった隠語表現を語源とする説明が一般的である。その他陰陽道における房術である「九一ノ道」からきたとする説など、いくつかの説がある。

くない - 両刃の道具。「苦無」あるいは「苦内」とも表記される。崖などを登るほか、武器として投げて使ったり、穴を掘るときにも使われた。

忍刀 - 携帯性や機能性向上のために工夫された刀。特徴は武士の刀より短く、反りがないまっすぐな刀であること。主に刺してつかった。

鎌 - 鎌は日本の農具で一般的に入手が容易である刃物であり、農民として行動する際に携帯していても不自然ではない刃物である。

    忍び鎌

    鎖鎌

    撒菱 - 地面にばら撒いて、それを踏んだ追っ手の足を傷つけ、逃げる武器。植物の種を使用したものは食用が可能だった。

    五色米 - 赤・青・黄・黒・紫の5色に染めた米。食用ではなく、仲間との連絡の暗号に用いた。色つきなので野鳥に食われる恐れがない。

    忍の六具 - 6つの携帯用具。

      編笠 - 顔をやたらに見られないようにする。

      三尺手拭 - 名のとおり、普通の手拭とは異なり長辺は1メートル弱ある。殺菌効果がある植物・蘇芳(すおう)で染色されているため、包帯として使用可能

      鉤縄

      石筆 - 粘土、 蝋石の筆

      付竹(つけだけ) - 発火用具。

      錣(しころ)- 楕円形のようなのこぎり。

      龕燈(がんどう)- 現代の懐中電灯に似た形状の携帯用の明かり。内部に蝋燭が入っているが、灯心が常に上を向くようなからくりが施されており、振ろうが上下反転させようが火は消えない。

      耆著(きしゃく)- 焼入れし舟形に薄く伸ばして磁化させた鉄片。水に浮かべて方位磁針にする。縫い針。

      坪錐(つぼきり)- 二股の錐。土壁や土蔵に丸い穴を開ける。錠前抜きにも使用される。

      戸締器(とじめき)- 角張ったS字の金具。障子や襖の間に挟んで、開けられないように細工、逃走や工作の時間稼ぎに使う。

      折りたたみ鑿(おりたたみのみ)- 折りたたむ事が可能で携帯性に優れた鑿。

      鑿(さく)- 先端が丸くなった、五寸ほどの細い鉄の棒状の道具。開錠に使用される。

      万力鎖 - 鎖の両側に分銅をつけた護身用の武器。

      鳥の子 - 焔硝(黒煙火薬、もしくは硝酸カリウム)と発煙剤を鳥の子和紙で何重にも包み、卵型に固めた手投げ弾。衝撃を受けると発火発煙する。

      打ち釘 - 木製握りの上部から、逆「し」の字に曲がった鉄製の釘が飛び出したもの。両手に持ち、石垣の隙間に釘を引っ掛けて登る。

      忍び熊手 - 最先端に鉤爪が付いた、複数(5本程度)の竹の管に紐を通した、形状通りの折畳み熊手。片側の紐を引いてテンションを掛ける事で、竹が繋がって長くなる。

      胴火 - 懐炉。銅製の筒に、和紙や植物の繊維を黒焼きにした物を入れておき、火を点ける事で暖を取る。

      水松明 - 通常の松明には用いない火薬を使用する事で、水や雨に濡れても消えないように工夫された松明。雨松明とも呼ばれる。

      鎹(かすがい) - コの字形をした鉄釘。壁や石垣を登ったり、戸を外して侵入したり反対に戸を閉めて継ぎ目に打ち込んで逃走したり(時間稼ぎ)、丸太をつなげて筏を作るなどしたため、常に携帯していた。

      目潰し - 中に唐辛子、灰、薬品等を入れて吹き口から敵の顔面に吹き付けることができるため常に携帯していた。卵の殻に詰めて顔めがけ投げつける手榴弾式の物もあり、こちらは「卵目潰し」と呼ばれた。

      忍び竹 - 壁に床に当てることで敵の話を盗聴したり、就寝中であるかどうかを確かめることに使われた。咳をするときには地面に当てることで音漏れを防いでいた。水に潜るときに、竹の口を水面に出して口にくわえ、息をしながら潜るのにも使った。

      仕込みキセル - キセルの中に短刀を仕込んでいる。日常生活で使われるため怪しまれる恐れもなく改造することで武器としても使用できる。仕込み物として他に団扇もあった。

      仕込み吹き矢 - 通常は横笛として笛を吹いているが、中の紙を回転させることで穴をふさいで針を装着することにより吹き矢となる。針の先端に毒を塗っていた。

      鉄拳

      猫手 - 指につけて刀を受けたり、攻撃したりするのに使用。

      手甲鉤

      角指

      握り鉄砲、忍び鉄砲

      投げ鉄砲

      忍び鉄刀

      忍び鉄鞘大刀

      距跋渉毛

      旋盤

      足砕

      忍び文字 - 木・火・土・金・水・人・身を偏に、色・青・黄・赤・白・黒・紫を旁に用いて、いろは順に当てはめた造字。通信文書を書く時に使った。暗号なので一般の人には読めない。

      水蜘蛛 足につけ、水の上を歩くのに使った道具。かなり使いこなすのが難しく、沈んでしまうことが多かった。

      手裏剣
      手裏剣

      忍刀
      忍刀

      くない
      くない

      鉈

      水蜘蛛
      水蜘蛛

      弓

      戦闘用に山着、野良着を改良したもので、後述の通り、闇に紛れるため色は黒ではなく茶色(柿渋色やクレ色)に近いものを着用していたとされる。当然、日中は目立つのでこの格好で動く事はない。「六尺手拭」を覆面に用いる事もあった。

      「全身墨染めの黒装束」「その中には鎖帷子を纏い、顔には墨を塗っている」「背中に忍刀」「夜陰に紛れて敵地に侵入する」という印象で描かれることが多いが、黒は夜に像が浮いて見えることから、紺色もしくは柿の熟したような色の衣装を使用していたとされる。つまり創作(小説など)の装束だと言える。また、「専用の」装束などを着用することは稀で、黒装束については、歌舞伎などに登場させる際に黒子のように観客に対して「見えない存在であること」を表現したものが後に、現実にもそのような格好で活動していたと誤認されたとする説もある。

      現存する「忍び装束」とされる物も、ほとんどが柿色系統の柿渋色やクレ色である。黒色よりも柿渋色やクレ色の方が安価に製造できたからとする説もある。この衣装は、元々は甲賀地方(現在の滋賀県南東部)や伊賀地方(現在の三重県西部)で使われていた山着、野良着が元とする説がある。そのため着ていて怪しまれる可能性が低いとされる。

      本来の潜入工作(スパイ活動)をするには状況に合った服装(町中では町人の格好、屋敷などに侵入する場合には使用人の格好など)、すなわち変装を用いる。特に虚無僧・出家・山伏・商人・放下師(ほうかし、大道芸人、奇術師)・猿楽・常の形(つねのなり、武士や農民)の七つは「七方出の術(七化)」と呼ばれる。活動終了後・発覚後は戦うよりも逃げることに重点を置いていたため、通常は重い鎖帷子は着用しない。 漫画表現では、鎖帷子を簡略に描いたことから、網シャツのようなものを着たキャラクターデザインに発展した。背中に刀を背負うと動くとき邪魔になるため、通常は普通の武士のように腰に下げるが、床下などに潜むときは狭い所でも動き易くするため、また刀自体を盾代わりとするために背負った。

      忍術とは忍者が用いる術であるが、現存する忍術書は全て江戸期以降のものである。

      相手と会話の中で心理を突く話術である。

        喜車の術 - 相手をおだてて隙を狙う。

        怒車の術 - 相手を怒らせ冷静さを失わせる。

        哀車の術 - 相手の同情を誘う。

        楽車の術 - 相手を羨ましがらせて戦意を喪失させる。あわよくば相手を味方に引き込める。

        恐車の術 - 迷信などを利用し相手の恐怖心につけこみ戦意を喪失させる。

        敵から逃走する際に、敵を足止めする術である。火遁、水遁、土遁、木遁、金遁の五つを特に五遁という。

          火遁の術 - 引火物などを利用し煙幕や炎上を発生させる。

          水遁の術 - 水音を立てて相手の注意をそらす。水蜘蛛と呼ばれる道具の上に草をもり、筒のような棒状の中がくり抜かれている物を利用し長時間水中に潜む。池や堀の両端に縄をつないでその上を移動したり、水上に厚手の布を敷き、その上を走って移動する。向こう側に着いた時には、後を残さない。

          土遁の術 - 土や石を相手の顔に投げつけ、怯んだ隙に逃げる。暗闇を逃走中、急に地面に這いつくばり、あたかも消えたかのように追手をまく。

          木遁の術 - 草木を利用し隠れたり、材木などの木材を崩してバラまく事で追手を眩ます。

          金遁の術 - 銭を撒いて逃げる。敵同士で奪い合っているようなら成功と言える。

          忍者には精神統一・護身・祈願のための修法である印が存在する。

          摩利支天の法

          日本には忍者が結ぶ印の基になった、戦場に臨む武士が行う修法「摩利支天の法」(まりしてんのほう)が存在し、摩利支天は武士の守り本尊として鎌倉時代から武士に人気があった。方法は、右手と左手の人差し指と中指をそれぞれ立て、右手を刀、左手を鞘に見立て、右手で空中を切る。空中を切った後、刀に見立てた右手指は、鞘に見立てた左手に納める。

          九字護身法

          実在の人物と関係がありそうだと言われているが本当に関係があったかわからない忍者

            風間小太郎 - 風魔小太郎のモデルの1人。

            忍者の位置(日本内)
            甲賀
            甲賀
            名張
            名張
            上野
            上野
            川越
            川越
            弘前
            弘前
            嬉野
            嬉野
            江戸中期以降の忍者集団の主な拠点伊賀の無足甲賀古士早道之者川越忍者佐賀の細作
            実在した人物でも、実体の部分と虚像の部分の両面がある。
              青山虎之助 - 甲賀流忍者。徳川家康に仕えた。

              伊賀崎道順 - 戦国時代 伊賀者

              出浦盛清 - 戦国時代、真田十勇士の霧隠才蔵のモデルとなった実在の人物

              上月佐助(下柘植ノ木猿) - 真田幸村に仕えた真田十勇士の甲賀忍者 猿飛佐助のモデルとなった人物

              加藤段蔵(飛び加藤あるいは鳶加藤とも)戦国時代

              唐沢玄蕃 - 戦国時代 「飛び六法」と称される。

              空閑三河守光家 - 戦国時代 肥前国龍造寺隆信の重臣。常に忍びの上手を多く抱え置き、忍者の頭目としての役割を担っていた。

              高坂甚内 - 戦国時代 透破 甲州流。鳶沢甚内(古着商の元締)、庄司甚内(遊郭の元締)と共に「三甚内」と呼ばれる。

              古賀源太夫 - 幕末の頃、佐賀藩の支藩である蓮池藩は長崎警備を担っており、外国船の動静を探らしむため、藩士の古賀源太夫を密偵として派遣した。

              鹿折信濃 - 戦国時代 黒脛巾組

              諏訪薩摩守 - 戦国時代、摂津国で三好氏に仕えた。

              竹永隼人兼次 - 戦国時代、奥州の人

              田原安右衛門 - 江戸時代 佐賀藩の支藩である蓮池藩で藤津衆鉄炮隊組頭。島原の乱の際、細作として現地に派遣されたという記録が蓮池藩日誌に残る。

              鉢屋弥之三郎 - 戦国時代 鉢屋衆 尼子家に仕えた。

              服部半蔵保長 - 戦国時代 伊賀者 服部半蔵の初代

              服部半蔵正成 - 服部半蔵保長の子。2代目服部半蔵。徳川家の旗本。厳密には忍者ではなく、伊賀忍者を管轄下においていた。

              服部半蔵正重 - 服部半蔵正成の次男。長安事件に連座して失脚した。後に桑名藩主・松平定綱(定勝の子)に召し抱えられて、桑名藩で服部半蔵家は存続した。

              風魔 - 戦国時代 後北条氏に仕えた。風魔小太郎のモデルの1人

              藤林長門守 - 戦国時代 伊賀の三大上忍の1人

              藤原千方 - 平安時代

              弁慶夢想(伝林坊頼慶) - 伝林坊頼慶はタイ捨流の忍術を学んだあと、山伏として佐賀の霊山に渡り、彦山八天狗弁慶夢想として忍術を伝えた。

              三田村次郎衛門 - 福岡藩初代藩主の黒田長政に仕えた渡り忍者。黒田流でありながら甲賀の流れを汲むとされており、後藤又兵衛暗殺の任を受けた。

              百地丹波 - 戦国時代 ?-1581 架空の人物である百地三太夫のモデルとなった実在人物

              横谷庄八郎 - 真田氏の配下横谷左近の弟。こちらも真田十勇士猿飛佐助のモデルと言われる。

              天武天皇 - 天文遁甲に通じていたことを根拠に豊田有恒が忍者説を唱えた。通常、この「天文遁甲」は忍術ではなく占術のことと解釈されている。

              杉谷善住坊 - 織田信長を狙撃して失敗した根来衆。

              果心居士 - 戦国時代 幻術師

              山本勘助(菅助) - 甲斐武田氏の足軽大将・伝説的軍師。勘助を忍者とする記録は見られないが、近代には新田次郎の歴史小説『武田信玄』で忍者として描かれた。

              滝川一益 - 織田信長仕官までの経歴が不詳で、甲賀出身であることから、忍者との関係が取り沙汰される。

              石川五右衛門 - 安土桃山時代の盗賊。古典芸能から映画まで忍術使いとして描かれた作品多数。

              間宮林蔵 - 薩摩藩の鹿児島城に潜入して城中の蘇鉄に名前を刻んだ偉業で知られる公儀隠密。伊能忠敬の弟子でもあり、ロシアの南下に際し幕府の命を受け、樺太の調査を行う。今でも日本の地図には、樺太とシベリヤの海峡に間宮海峡として名を残している。

              柳生宗矩(柳生但馬守) - 徳川幕府初代大目付。剣豪であり二代秀忠らのボディーガード、さらには徳川家指南役を務めた柳生石舟斎の子。二代将軍・徳川秀忠、三代将軍・徳川家光の信頼が厚く、1636年に一万石に加増され、大名となる。多くの映画・ドラマにより、忍者の総元締めとして認知されるようになった。

              中根正盛(中根壱岐守) - 公儀隠密の元締。三代将軍・徳川家光、四代将軍・徳川家綱 / 時代の御側・大目付で、将軍の側近として権勢を振るった。配下の与力22名は国目付として諸国監察を任とし、主に諜報活動に従事した。正盛は、これらの与力を通して全国(各藩)津々浦々に隠密組織を保持し、情報網を張り巡らせていた。その隠密組織を幕閣という政府組織の一角に諜報機関として組織化し掌握した。

              藤田西湖 - 甲賀流忍術の継承者で甲賀流忍術14世。「最後の忍者」と呼ばれ、昭和中期まで生きていた。

              川上仁一 - 甲賀流忍術の伴家忍之伝の継承者で甲賀流伴党21代目を称している。

              高松寿嗣 - 戸隠流忍術33代目継承者とされる。

              初見良昭 - 戸隠流忍術34代目継承者を称している。

              島津兼治 - 伊達黒脛巾組忍術継承者を称している。

              星憲明 - 伊達黒脛巾組忍術の実戦技を継承している。

              星徳一 - 伊達黒脛巾組忍術の技を継承している。

              柴田仁一朗 - 徳川幕府の隠密活動の隠密武芸・隠武器工芸を継承し、現NPO法人武蔵忍士団に武蔵(柴田)流を伝承。

              林邦史朗 - 日本、琉球(忍者の記載文献無し)の忍者の技をNHK大河ドラマなどに取り入れている。

              筒井巧 - 俳優(『世界忍者戦ジライヤ』主演)、戸隠流忍術35代目継承者。

              現代に忍術を伝えると称している武術家が少数ながら存在する。

              坂口拓 - ウェイブという格闘技の使い手。現代忍者拓と自称している俳優。強さは不明。

              忍者は、マスコットや、漫画、テレビドラマ、映画など現代的フィクションのキャラクターなどとしても頻繁に登場する。修験道などと言った呪術と絡められることも多い。

              代表的な例として、忍者をテーマにした代表的な漫画は『NARUTO -ナルト-』などがあり、忍者が活躍するテレビドラマでは『NHK大河ドラマ 真田丸』などがある。

              また例えばカワサキ・ニンジャ(カワサキのバイク)のように、忍者をモチーフにした商標やグループ名なども数多く存在する。

              北海道登別市:登別伊達時代村『忍者かすみ屋敷』『忍者砦』

              栃木県日光市:日光江戸村『大忍者劇場』『忍者からす屋敷』『忍者空中活劇街道』

              神奈川県小田原市:小田原城にあるNINJA館(歴史見聞館)

              山梨県南都留郡忍野村:忍野 しのびの里『忍者らいふう屋敷』

              長野県長野市:戸隠チビッ子忍者村

              石川県加賀市:加賀百万石時代村『大忍者劇場』

              石川県加賀市:日本元気劇場『忍者劇場』

              三重県伊賀市:伊賀流忍者博物館

              三重県伊勢市:伊勢時代村『大忍者劇場』『忍者屋敷』『野外劇場』

              滋賀県甲賀市:甲賀流忍術屋敷、甲賀の里忍術村

              京都府京都市:東映太秦映画村 からくり忍者屋敷

              兵庫県淡路市:ニジゲンノモリ『NARUTO&BORUTO 忍里(SHINOBI-ZATO)』

              佐賀県嬉野市:元祖忍者村 嬉野温泉 肥前夢街道

              武蔵一族 - 武蔵柴田家と永持家の血族を中心に江戸幕府の下で発展した一族)東京、芝公園にある機械振興会館に本陣を置く。代表の柴田朱雀は忍者の末裔。(伊賀者由緒書)先祖は神君伊賀越えの際、家康に随従し召抱えられた永持徳蔵(2代目服部半蔵と松ヶ島城の戦いに加勢し討死)柴田周防(大阪夏の陣で諜報活動をした伊賀者3名の一人、討死)の一族。代々、徳川幕府に仕え、幕末の子孫(柴田貞太郎、永持亨次郎)は外交の第一線で稼働した。一族の哲学、忍士道は朱子学、禅、陰陽思想などを取り入れた修行システムを具備。2006年から同時通訳付き忍者・侍体験を提供している。2019年にNPO法人武蔵忍士団設立。英語表記はThe Order of Musashi Shinobi Samurai

              四季の森忍術道場 - 大和柔兵衛が主宰する忍術道場。

              靁凮刄 - 坂口拓がプロデュースし、ワーサル(東京)所属メンバーで構成する忍者チーム

              福岡黒田忍者隊 - ワーサル(福岡)所属メンバーで構成する忍者チーム

              九州忍者保存協会 - 九州の忍者文化を保存・普及を目的とした団体。

              忍術書

                正忍記

                忍術応義伝

                忍秘伝

                万川集海

                史料

                  川村家文書

                  旧事諮問録

                  徳川宗家文書

                  新見伊賀守正路日記

                  柳生心眼流兵法皆伝ノ巻

                  一般書

                    伊藤銀月『忍術の極意』(武侠世界、1917年)

                    足立巻一『忍術』(平凡社、1957年)

                    初見良昭他『忍者/忍法画報』(秋田書店、1964年)

                    名和弓雄『必勝の兵法 忍術の研究』(日貿出版社、1972年)

                    八切止夫『忍術論考』(日本シェル出版、1981年)

                    今村嘉雄『日本武道大系 大五巻 砲術水術忍術馬術』(京都同朋舎出版、1982年)

                    深井雅海『江戸城御庭番』(中央公論社、1992年)

                    山口正之『忍びと忍術』(雄山閣、2003年)

                    藤田西湖『最後の忍者どろんろん』(新風舎、2004年、初版1958年)

                    藤田西湖『忍術秘録』(壮神社、2004年)

                    黒井宏光 著 歴史群像編集部 編『【決定版】図説忍者と忍術 忍器・奥義・秘伝集』歴史群像シリーズ(学習研究社、2007年)

                    都市鉄道研究会 著 歴史群像編集部 編『【決定版】忍者・忍術・忍器大全』(学習研究社、2009年)

                    山田雄司監修 伊賀忍者研究会 編『忍者の教科書 新萬川集海』(笠間書院、2014年)

                    吉丸雄哉・山田雄司・尾西康充編『忍者文芸研究読本』(笠間書院、2014年)

                    山田雄司監修 伊賀忍者研究会 編『忍者の教科書 新萬川集海2』(笠間書院、2015年)

                    山田雄司『忍者の歴史』(KADOKAWA、2016年)

                    山田雄司『忍者はすごかった-忍術書81の謎を解く-』(幻冬舎、2017年)

                    山田雄司(編)、三重大学国際忍者研究センター(監修)『忍者学大全』(東京大学出版会、2023年3月1日)ISBN 978-4-13-053303-4

                    ^ この10名とは、「望月与右衛門・芥川七郎兵衛・山中十太夫・伴五兵衛・夏見角助・岩根勘兵衛・芥川清右衛門・鵜飼勘右衛門・岩根甚左衛門・望月兵太夫」、これらの忍びは大半が50歳を超えた老忍であった。

                    ^ 山田雄司(三重大学教授)忍者 はたしてその正体は◇古文書読み解き研究、国内外ファン向け催しで解説◇」『日本経済新聞』朝刊2017年11月2日(文化面)2020年2月25日閲覧

                    ^ 藤木久志『雑兵たちの戦場』朝日新聞社。

                    ^ 新井孝重『黒田悪党たちの中世史』日本放送出版協会、2005年7月。

                    ^ “白土三平とカムイ伝の世界”. カムイ伝から見える世界. 2009年5月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年12月4日閲覧。

                    ^ 黒井宏光『忍者完全攻略本』(スタジオタッククリエイティブ、2011年1月)20頁。

                    ^ 藤木久志『雑兵たちの戦場』朝日新聞社。

                    ^ 折口信夫 『ごろつきの話』 中央公論社。

                    ^ “忍者(にんじゃ)の意味”. goo国語辞書. 2020年11月6日閲覧。

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                    ^ 磯田道史『歴史の愉しみ方:忍者・合戦・幕末史に学ぶ』中央公論新社〈中公新書〉、2012年10月。

                    ^ 童門 1982, p. 215.

                    ^ 藤田達生「伊賀者・甲賀者考」(『忍者研究』第1号、2018年8月31日発行)ISSN2433-8990、 p. 25.

                    ^ 忍びの館 - 忍者の歴史 - 詳細14 寛永15年(1638)1月 島原の乱に甲賀忍者10人が参加(甲賀)

                    ^ 甲賀古士その1 島原の乱 - 忍びの館の忍者コラム 2016年1月8日

                    ^ 乍恐以訴状言上仕候

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                    ^ 山北篤『概説忍者忍術』新紀元社、2004年12月。

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                    ^ クバーソフ・フョードル. “第6回「外国人の目から見た忍者」”. 三重大学 人文学部・人文社会科学研究科. 三重大学. 2018年12月4日閲覧。

                    ^ 中村博一 (2011-03). “忍者表象のグローカリゼーション : ナリウッドにおけるソッコト忍者” (PDF). 言語と文化 (文教大学) (23): 256-271. http://id.nii.ac.jp/1351/00000909/. 

                    ^ 井上稔浩. “第5回 「Ninjaになった日本の『忍者』」”. 三重大学 人文学部・人文社会科学研究科. 三重大学. 2018年12月4日閲覧。

                    ^ mr_hearts_. “日本だけの忍者 : 閑 話 叢 ~北越 《不識庵》にて~”. 閑 話 叢 ~北越 《不識庵》にて~. 2021年5月11日閲覧。

                    藤田和敏『〈甲賀忍者〉の実像』吉川弘文館、2012年1月。ISBN 9784642057356。 

                    童門冬二『さらりーまんで候: "非常"の世界江戶の管理者』日本経済新聞、1982年、210-220頁。ISBN 4532092957。 

                      忍術

                      伊賀流

                      甲賀流

                      風魔一族

                      戸隠流

                      備前流

                      鉢屋衆

                      黒鍬

                      太平寺の戦い

                      軒猿

                      隠密

                      御庭番

                      灯火目付

                      柳生新陰流

                      スパイ - 任務の上で重なる部分も多いため、ともに「現代の忍者」「戦国のスパイ」などと喩えられる。

                      特殊部隊、特殊作戦

                      レンジャー (陸上自衛隊)

                      忍犬

                      日本忍者協議会

                      忍町 (姫路市)

                      日本忍者協議会

                      伊賀流忍者博物館

                      三重大学 忍者・忍術学講座

                      甲賀流忍術屋敷

                      元祖忍者村 肥前夢街道

                      九州忍者保存協会

                      東映太秦映画村

                      日本人

                      大和民族

                      琉球民族

                      アイヌ

                      アイヌ文化

                      ウィルタ

                      ニヴフ

                      欧米系島民

                      熊襲

                      蝦夷

                      サンカ

                      在外日本人

                      中国残留日本人

                      日系人

                      特別永住者

                      日本の外国人

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