2016年東京都知事選挙(2016ねんとうきょうとちじせんきょ) |Wiki【もしもし辞書】
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2016年東京都知事選挙
2016年東京都知事選挙(2016ねんとうきょうとちじせんきょ)は、2016年(平成28年)7月31日に行われた東京都知事選挙である。 東京都知事選挙における立候補者の人数としては、当時歴代最多となる21人が立候補(次回の2020年の選挙で22人が立候補し記録更新。)。投開票の結果、無所属新人で元防衛大臣の小池百合子が当選した。 2013年12月24日、東京都知事の猪瀬直樹は徳洲会事件に関与した責任をとり辞職し、それに伴い2014年2月9日に行われた東京都知事選挙で舛添要一(自民党・公明党推薦)が初当選を果たした。その2年後、2016年4月27日発売の「週刊文春」ならびに5月11日発売の同誌のスクープにより、舛添の公用車私的利用と政治資金不適切支出の問題が明るみになった。同年5月26日までに都民らから都に寄せられた苦情や意見は計1万9千件余りにのぼり、6月21日付で舛添は辞職した。その後任を決めるための選挙が行われることとなった。 民進党・共産党・社民党・生活の党の4党は舛添が辞職した6月21日に野党統一候補を擁立することを決定するが、肝心の候補者選びは難航した。7月11日夕方に民進党都連会長の松原仁がようやく古賀茂明に立候補を要請すると、その日の夜には党代表の岡田克也は都連の努力を無にするかのように鳥越俊太郎の擁立を決めた。先に出馬表明していた宇都宮健児は鳥越との競合を避けるため、7月13日に出馬取りやめを表明した。自民党・公明党の推薦を得た増田寛也、自民党所属の元衆議院議員の小池百合子、野党4党の統一候補の鳥越俊太郎の3人を中心とした選挙戦の構図が告示日前日にようやく固まった。7月14日、告示。計21人が立候補を届け出た。 7月18日に大手紙が発表した序盤情勢では「小池と鳥越が競り合い、増田が追う展開」と報じられたが、7月21日発売の「週刊文春」7月28日号が鳥越の過去の女性問題を報道。7月28日発売の「週刊新潮」8月4日号が鳥越の女性問題をさらに追及。2誌の記事の影響により鳥越は支持を急速に失った。鳥越は女性問題について、宇都宮を納得させるに十分な説明ができなかった。そのため宇都宮は最後まで鳥越の応援演説に立たなかった。7月31日投開票。小池が増田と鳥越を大差で引き離し、初当選を果たした。 高校生を含む18歳選挙権は、2016年7月10日(第24回参議院議員通常選挙と同日)の2016年鹿児島県知事選挙に次いで2番目に導入された。 2016年(平成28年)7月14日 2016年(平成28年)7月31日 当選証書授与日:2016年(平成28年)8月2日 東京都議会議員補欠選挙(7月22日 告示)
渋谷区選挙区 新宿区選挙区 台東区選挙区 今回の都知事選については、前回2014年同様にイメージキャラクターにタレント・芸能人の起用はなかった。また、今回の都知事選におけるキャッチコピーは『この東京を決める選挙。』。都選挙管理委員会が作成した動画や、啓発ポスターに使用されている。 「政治とカネ」の問題 少子高齢化問題・待機児童解消などの社会保障対策 2020年東京オリンピック・パラリンピック開催費用の負担問題 南関東直下地震などの災害への対策 韓国人学校への都有地貸与問題 ※21名、立候補届け出順、候補者全員新人。 高橋尚吾 - 高橋しょうごの政策(高橋しょうご公式ブログ ~私達の都政~) 谷山雄二郎 - 谷山ゆうじろうの8策(谷山ゆうじろう International Tokyo Now!)[1] 桜井誠 - 日本を取り戻す七つの約束(桜井誠オフィシャルサイト) 鳥越俊太郎 - 「あなたに都政を取り戻す」(鳥越俊太郎 公式サイト) 増田寛也 - 増田ひろや3つの実現(増田寛也 オフィシャルウェブサイト) マック赤坂 - 東京をスマイルに(マック赤坂が総裁の政治団体『スマイル党』 公式ホームページ) 山口敏夫 - 都政策が書かれた公式サイトなし 山中雅明 - 山中雅明 選挙公約(『未来(みらい)創造経営実践党』 公式ホームページ)[2] 後藤輝樹 - 選挙公報の文章(後藤輝樹のオフィシャルサイト) 岸本雅吉 - 5つの公約・理念(岸本雅吉 公式ホームページ) 小池百合子 - 「東京大改革宣言」(小池ゆりこ 東京都知事選特設ページ)<PDF形式>[3] 上杉隆 - 東京を、必ず変える(上杉隆 公式ウェブサイト) 七海ひろこ - 2016年 東京都知事選 主要政策(七海ひろこ 公式サイト) 中川暢三 - プラチナ首都を創造しよう(中川ちょうぞう オフィシャルサイト) 関口安弘 - 都政策が書かれた公式サイトなし 立花孝志 - 最後の訴え 東京都知事候補 NHKから国民を守る党 立花孝志の公約(『NHKから国民を守る党』公式ブログ)<動画> 宮崎正弘 - 3つの公約(宮崎正弘 公式サイト) 今尾貞夫 - 都政策が書かれた公式サイトなし 望月義彦 - 望月義彦のツイッター<政策が各所に記載> 武井直子 - 武井の都政展望-東京ビジョン-!(武井直子 公式ウェブサイト)<文章やや上のほうに掲載> 内藤久遠 - 都政策が書かれた公式サイトなし 以下は立候補しなかった者のうち、立候補を表明した者、各党が擁立しようとした者、メディアで立候補の可能性が報じられた者の一覧。 ※立候補表明順 ドクター・中松 - 発明家、実業家
河野充喜 - 洋画家
河野憲二(河野なみ平) - 元居酒屋経営
山口節生 - 鑑定士
石田純一 - 俳優・タレント
宇都宮健児 - 元日本弁護士連合会会長
※五十音順 安藤優子 - ニュースキャスター
池上彰 - ジャーナリスト
石原伸晃 - 経済再生担当大臣、自由民主党衆議院議員
江田憲司 - 民進党衆議院議員、代表代行
海江田万里 - 旧民主党元代表、元衆議院議員
柿沢未途 - 民進党衆議院議員
片山善博 - 前鳥取県知事、元総務大臣
北川正恭 - 元三重県知事
古賀茂明 - 元経産官僚
斎木昭隆 - 前外務事務次官
桜井俊 - 前総務事務次官、男性アイドルグループ「嵐」のメンバー・櫻井翔の実父
鈴木大地 - 元水泳選手、スポーツ庁長官
竹花豊 - 元東京都副知事、東京ビッグサイト社長
長島昭久 - 民進党衆議院議員、元防衛副大臣
長妻昭 - 民進党衆議院議員、民進党代表代行、元厚生労働大臣
橋下徹 - 弁護士、元大阪府知事、元大阪市長、元おおさか維新の会共同代表
東国原英夫 - タレント、元宮崎県知事、元衆議院議員
百田尚樹 - 小説家、放送作家
堀江貴文 - タレント、実業家
丸川珠代 - 自由民主党参議院議員、環境大臣
松沢成文 - 無所属参議院議員、元神奈川県知事
村木厚子 - 前厚生労働事務次官
蓮舫 - 参議院議員、民進党代表代行
渡邉美樹 - 自由民主党参議院議員、実業家
民進党・日本共産党・社会民主党・生活の党と山本太郎となかまたちの野党4党、6月21日、今回の都知事選の対応について、幹事長・書記局長会談を行い、都知事選の直前に行われた第24回参院選と同様に都知事選にも野党統一候補(民共共闘)擁立を決定。7月12日、鳥越俊太郎が記者会見で都知事選への出馬を発表。民進が鳥越の擁立を決め、これに、共産・社民・生活が同調。鳥越の記者会見直後、野党4党は幹事長・書記局長会談を開き、鳥越を野党統一候補とすることで決定。緑の党グリーンズジャパン・生活者ネットワーク・新社会党なども追従し鳥越への推薦や支援を行っている。一方で民進党の支持組織連合東京は民進党から推薦を要請されたが拒否、自主投票とした。なお、民進党東京都連が出馬を要請していた古賀茂明は、鳥越に出馬を譲る形で断念。また前々回2012年と前回2014年の都知事選において社民党・共産党らの推薦を受けて出馬した宇都宮健児は、公示前日の午前中までは今回の都知事選に出馬する意思を示していたが、午後になって野党共闘を優先する形で出馬を断念。 一方、自民党は小池百合子が党に対し推薦願を提出し、石原伸晃自民党東京都連会長とも面談を行ったが、党内からは小池が党に無断で立候補表明したことに批判が噴出したことから、自民党東京都連が擁立した増田寛也に推薦を出すこととした。これを受け小池は、推薦の希望を取り下げた。増田への推薦決定に際し自民党都連は国会議員・地方議員へ「家族・親族を含め増田以外の候補を応援した場合除名などの処分対象とする」という文書を配布、党紀引き締めを図ったが、若狭勝衆議院議員(比例東京)や小池の地盤である豊島区・練馬区区議などの一部自民党議員が造反し小池を支援する動きも出る。なお増田には自民のほか、連立与党のパートナーである公明党も支援、自公連立与党を支援する日本のこころを大切にする党も党として増田への推薦を出しているが、党議拘束はかけておらず、個人として小池を支援する党員も出ている。そのため自民党も含め与党は、いわゆる『分裂選挙』となる。なお、自民党が都知事選において分裂選挙となるのは、1999年の都知事選以来17年ぶり。その一方で、松井一郎大阪府知事率いるおおさか維新の会は、今回の都知事選については独自候補の擁立や特定候補の支援をせず、候補者には一切関わらないとする方針を明らかにした。 元みんなの党都議で構成される都議会会派「かがやけTokyo」、および同会派所属の上田令子都議が代表を務める地域政党「自由を守る会」は小池支援を決定。 諸派は、幸福実現党が前々回2012年の都知事選以来2回目となる公認候補として七海ひろこを擁立。『国民主権の会』は代表で元労働大臣の山口敏夫、『未来(みらい)創造経営実践党』は党首・総裁で税理士の山中雅明、『NHKから国民を守る党』は代表で前千葉県船橋市議会議員の立花孝志が、それぞれ公認で立候補。また『スマイル党』は同党総裁でセラピストのマック赤坂が、『地球平和党』は代表の関口安弘 がそれぞれ無所属で立候補。一方で、前回2014年の都知事選で田母神俊雄を支持した維新政党・新風は、今回特定候補者の支援・支持を見送った。 今回の都知事選は、東京都内の区市町村の首長の間でも増田寛也・鳥越俊太郎・小池百合子の主要3候補に支持が分かれる形となった。 増田は、都知事選の告示前に、都内の大半の区長・市長と町村長が都知事選への出馬を要請。区長会や市長会、町村長会によると、東京23区のうち荒川区の西川太一郎区長など21区長、26市のうち羽村市の並木心市長など25市長、13町村に至っては13人全員が要請に参加。都知事選のスタートと同時に、要請に参加した全員が増田の支持に回った。 鳥越には、かつて社民党衆院議員から転身した世田谷区の保坂展人区長や、市長選で旧民主・共産・社民などの支持を受け当選した武蔵野市邑上守正市長・多摩市の阿部裕行市長といった野党共闘に参加した4党にゆかりのある首長が支持に回った。 小池には、自身が衆議院議員時代、衆議院東京10区(豊島区、練馬区の一部)が地盤であったことから、地元豊島区の高野之夫区長が支持に回る。 4月27日 - 「週刊文春」5月5日・12日ゴールデンウィーク特大号が発売。舛添が毎週末に神奈川県足柄下郡湯河原町にある別荘へ公用車で通っていたとスクープした。 5月11日 - 「週刊文春」5月19日号が発売。舛添の資金管理団体の不適切な支出が報じられた。 5月27日 - 東京新聞が、都民らから都に寄せられた苦情や意見は計1万9千件余りにのぼると報道。 5月30日頃 - 東京10区の小池百合子と比例東京ブロックの若狭勝は都知事選出馬について協議。 6月3日 - 政府は総務事務次官の桜井俊を退任させ、後任に佐藤文俊を充てる人事を固めた。桜井がアイドルグループ「嵐」の櫻井翔の父親として知られていたことから、都庁関係者や政治評論家から「桜井氏なら(候補として)適任ではないか」「自民が担げば当選するのでは」などの声が上がった。 6月15日
桜井俊が報道陣の取材に応じ、出馬の意向を否定した。 マック赤坂が立候補を宣言するファクスをマスコミに送付。 6月17日
桜井が総務事務次官を退任。 6月20日 - マック赤坂が記者会見で立候補を表明。 6月21日
民進党・共産党・社民党・生活の党の野党4党が、幹事長・書記局長会談を国会内で行い、都知事選に野党統一候補を擁立することを決定。 6月23日 - 自民党東京都連に所属する若狭勝、練馬区や豊島区の都議らは小池百合子に出馬を要請。 6月24日 - 中川暢三が記者会見で立候補の意向を表明。 6月29日
小池が議員会館で記者会見し、立候補の意向を表明。 桜井誠が立候補の意向を表明。 7月1日 - 河野充喜が記者会見し立候補の意向を表明。 7月3日 - 自民党の東京都議会議員らは元法務大臣の増田寛也を擁立する方針で一致した。 7月5日 - 河野憲二、今尾貞夫、山口敏夫 が、それぞれ記者会見で立候補を表明。 7月6日
東国原英夫はTBSの情報番組に出演した際、鳥越俊太郎が出馬の準備をしていることを示唆した。 7月7日
高橋尚吾が記者会見で立候補を表明。 7月8日
民進党都連は選対会議を開き、参議院議員の松沢成文か、元経済産業省官僚の古賀茂明を擁立する方向で党本部と調整に入る方針を示した。 石田純一が記者会見で「野党統一候補」という条件で立候補を表明。 7月10日 - 第24回参議院議員通常選挙が行われ、自民党が大勝。自民、公明、おおさか維新の会をはじめとする改憲勢力が、衆参両院で、日本国憲法改憲の発議が可能な圧倒的多数となる3分の2を確保した。 7月11日
夕方、民進党都連会長の松原仁は古賀と会談し、立候補を要請した。 16時半から17時にかけての頃、参院選の結果に危機を覚えた鳥越は出馬を決断。 夜、民進党代表の岡田克也は鳥越の決意を知り、鳥越に出馬を打診し、了解を得た。都知事選候補選定の主導権は土壇場で都連から党本部に移り、この結果、民進党は鳥越擁立で最終調整に入った。 増田は自民党の推薦を得て立候補する意向を表明 宇都宮が記者会見で立候補を表明。 石田が記者会見で立候補を断念。 7月12日
民進党・共産党・社民党・生活の党の野党4党は幹事長・書記局長会談を開き、鳥越を野党統一候補とすることで決定。 山中雅明、上杉隆 が、それぞれ記者会見で立候補を表明。 自民党・公明党の連立与党が増田の推薦を決定。 7月13日
午後、日本記者クラブで、増田、小池、鳥越、宇都宮の4人の公開討論会が開かれた。 夜、宇都宮が記者会見で立候補取りやめを発表。 幸福実現党の七海ひろこが記者会見で立候補を表明。 日本のこころを大切にする党が増田寛也の推薦を決定。 おおさか維新の会の松井一郎代表(大阪府知事)が都知事選において党として特定の候補者を擁立・支援しない方針を表明。 7月14日
谷山雄二朗、後藤輝樹、岸本雅吉、関口安弘、宮崎正弘、望月義彦、武井直子、内藤久遠が、それぞれ立候補を届け出る。 河野充喜、河野憲二、山口節生は、立候補を届け出ず。 7月18日 - 毎日新聞と東京新聞が序盤情勢分析を公表。「小池百合子と鳥越俊太郎が競り合い、増田寛也が追う展開」と報じた。 7月21日
鳥越は、東京地検に、名誉毀損および公職選挙法違反で週刊文春の新谷学に対する告訴状を提出した。 7月25日 - 朝日新聞が情勢分析を公表。「小池百合子が優勢で、増田寛也が追う展開。鳥越俊太郎は苦戦している」と報じた。週刊誌報道の影響により鳥越が支持を失いつつあることが明らかとなった。 7月27日
7月28日
鳥越は、東京地検に、名誉毀損および公職選挙法違反で週刊新潮の酒井逸史に対する告訴状を提出した。 宇都宮はTwitterを更新。鳥越の応援要請に触れ、「政策面に関しては誠実な回答があったが、女性の人権にかかわる問題についての対応という点で、残念ながら一致にいたらなかった」と述べた。 7月30日 - 民進党代表の岡田克也代表は、9月の代表選に出馬しない意向を示した。 7月31日
民進党都連の松原仁は記者団の取材に応じ、「選挙戦の最終日になぜ、鳥越氏擁立の中心だった岡田氏が出処進退に言及したのか。極めて理解に苦しむ」「岡田氏が都連で内定した候補を覆す形で鳥越氏を連れてきた。連れてきた責任を全うすることが必要だ」と述べるなど、代表の岡田を批判した。 8月2日 - 当選証書の授与。その後、都知事就任。 ^ 1999年の都知事選では、自民党本部と公明党が明石康を、自民党東京都連が柿澤弘治・舛添要一・石原慎太郎の3人を、それぞれ推薦・支持した。 ^ 過去、「姫路けんじ」「ひめじけんじ」名義で参院選・都知事選に立候補し落選。 ^ 田中健の次期衆議院議員総選挙出馬予定による辞職に伴うもの。 ^ 村上英子の渋谷区長選挙出馬に伴うもの。 ^ 吉住健一の新宿区長選挙当選に伴うもの。 ^ 服部征夫の台東区長選挙当選に伴うもの。 ^ 『東京都知事選挙及び東京都議会議員補欠選挙(新宿区、台東区、大田区及び渋谷区の各選挙区)の選挙期日等の決定について』(PDF)(プレスリリース)東京都選挙管理委員会事務局、2016年6月17日。https://www.senkyo.metro.tokyo.lg.jp/uploads/H28tochiji_press.pdf。2016年6月20日閲覧。 ^ “【都知事選】日程は7月14日告示、31日投開票”. 産経新聞. (2016年6月17日). https://www.sankei.com/article/20160617-5PM6YWDJFJOGLKAQGUK6JZ67UU/ 2016年6月17日閲覧。 ^ “猪瀬氏、都庁去る 自民はあいさつ拒否”. 日本経済新聞 (日本経済新聞社). 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