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Q
Qは、ラテン文字(アルファベット)の 17 番目の文字。小文字は q 。古いギリシャ文字のコッパ(Ϙ、ϙ)に由来する。 様々な字形が知られるが、いずれも円の下に短い縦棒(ヒゲ)が付属した形、すなわちコッパ (Ϙ) の変形である。ヒゲの関係で、大文字ではふつう円の部分は下から時計回りに書かれ、そのあとでヒゲを書く。また、ヒゲは、ベースラインを越えて下に突き出すことも多い。 ヒゲを右に曲げる。 ヒゲを円の真下でなく右に寄せる。フラクトゥールでは、である。
円に続けてヒゲを書くために、円の下部から時計回りに小さい円を描き、そのまま右下に突き出す。 ヒゲを水平に書く。このとき、円と少し離して書くことがある。また、水平線は波打たせることがある。
筆記体では、円を真下から書き始めずに途中から書くことがある。この結果、数字の2のような形となる。 小文字は、縦棒が右に寄り、長くなって円の右に接する形となり、ベースラインを越えて下に突き出す。数字の9と似た形となる(「p」を反転させた字形とも言える)。フラクトゥールでは、である。
羅:クウー /kwuː/ 独:クー /kuː/、クヴェー /kveː/ 伊・西:ク /ku/ 仏:キュ /ky/ 蘭:キュー /kyː/ 英: cue(キュー)/kjuː/ 葡: quê(ケー)/keː/ イネ:キー エス:kuo (クーオ) 古いギリシャ文字のコッパ (Ϙ) は、[k] に似て、もっと喉の奥で発音する音だったようである。この理由により、[ku] における [k] の発音がコッパに近いとされ、[ku] の発音を表すために Q の字が残った。このため、現在でも qu の綴りで現れることが多い。英単語で qu にならないのは、カタールの綴り「Qatar」や、オーストラリアのカンタス航空の「Qantas」など、固有名詞にごく少数見られるだけである。現在Qが表す音価は、[k] ないしその類似音である。quの後に母音がついていることが多く、子音は少ない。 イタリア語、英語、オランダ語では qu の2字で kw の綴りと同じ [kw] の発音を表す。 ドイツ語では qu の2字で kw の綴りと同じ [kv] の発音を表す。 フランス語、スペイン語では qu の2字で [k] を表す。また、フランス語では cinq(5), coq(雄鶏)といった q の語尾の単語があり、これも同様に発音する。 ポルトガル語では qu の綴りで a, o, u の前では [kw]、e, i の前で [k] または語によって [kw]。ただしブラジルでは2012年まで e, i の前で [kw] と発音するには qü と綴っていた。 エスペラントでは外来語のみに使う。読み方がわからない場合、単独の q は [k]、qu は [kv] と発音することが推奨されている。qu を含む西欧語の単語がエスペラントに取り入れられた時は kv になる。(quality → kvalito) IPAでは [q] は無声口蓋垂破裂音を表す。 アラビア語や古代エジプト語のラテン文字化、またウズベク語やケチュア語、グリーンランド語など、[q] 音をもつ言語の多くで q を [q] 音に当てている。 マルタ語では声門破裂音 [ʔ] (アラビア語のハムザの発音)を表す。マルタ語はアラビア語から分化した言語であり、この音は ﻖ [q] 音から転訛したものである。 アゼルバイジャン語では有声軟口蓋破裂音 [ɡ]。 フィジー語では前鼻音化を起こし [ŋɡ]。 カイオワ語では声門音化した [kʼ]。 中国語のピンインでは、無声歯茎硬口蓋破擦音の有気音 [t͡ɕʰ] (日本語の「チ」を息を強く出した子音に近い)を表す。
アルバニア語では無声硬口蓋破裂音 [c] を表す。 キルシェンバウムでは、小文字が有声硬口蓋摩擦音 [ʝ] を表す。 コサ語やズールー語では後部歯茎吸着音 [kǃ]。 日本語の音素表記で、スモールキャップ (q) あるいはまれに大文字または小文字が「っ」の音素を表す。 X-SAMPAでは、大文字は円唇後舌広母音 [ɒ]。 query - 不明である状況や疑念のニュアンスを含む。
question - 解決すべき課題や、提案のニュアンスを含む。
quality - 質
Q学習 quantity - 量
quotient - 商(除法の解)
Q理論(トービンのq理論) - ジェームズ・トービンが提唱した経済理論。 Q - 四重奏団としてのカルテット(quartet)の略表記。 quarter - クォーター
Q - 会計年度・会計期間の四半期(3ヶ月間)の略表記。1Q-4Qのように略記。 Q - 写真植字(写植)における文字の大きさの単位。一辺の長さ1歯 (4分の1ミリメートル) につき1Qである。同音の「級」を当てることも多い。 Q - 五重奏団としてのクインテット(quintet)の略表記。 q - SI接頭語のひとつ、クエクト(quecto)。10。 Q - SI接頭語のひとつ、クエタ(quetta)。10。 qualify - (資格などを)与える、選出、(予選などの)通過
queen - クイーン・女王
Q - チェスの棋譜などでクイーンを表す略記号。 quelle - ラテン語で「源泉」、転じて「出典」の意。英語のquarryに相当。
Q - クルアーン(Quran:イスラームの聖典)の略。 Q - 古代ローマ人の個人名クィントゥス (Quintus) の略。 Q (食感) - 台湾において「粘り気のあるもちもちした食感」を現わす語。 Q - 九州の俗表記。九州の路線バス乗り放題乗車券「SUNQパス」、JR九州提携のクレジットカードであるJQ CARDなど。 Q - 鉄道会社の社名略記における「急行」「急」の俗表記。
TOQ - 東急電鉄が一部のサービスに用いた名称。TOQビジョンなど。 富士急行のロゴマークは、富士山のシルエットに白抜きのQである。 Q車 - 旧車の俗表記。 QQ車 - 救急車の略表記。医師や看護師の業務記録にみられる。 おQ・おQ層 - 日本のインターネットスラング。第45回衆議院議員総選挙に際して当時の最大野党・民主党に投票した有権者層を揶揄する語。当時の与党・自民党・公明党に「お灸を据える意志を持って投票行動をとった」層の意。 「Q」の文字は、「謎」や「疑問」、または「解決」のニュアンスを含む語として、グループ名や、フィクション作品のタイトル表記等に用いられる。 阿Q正伝 ウルトラQ - 日本のテレビ特撮ドラマ。円谷プロ作品第一作。
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q オバケのQ太郎 Qシリーズ (小説) Green Q - クイーンズ伊勢丹のプライベートブランド。 シャ乱Q - 日本のロックバンド。6枚目のアルバムは『GOLDEN Q』、公式ファンクラブはCLUB QUE(クラブキュー)。 チョロQ バンデットQ - 1981年製作のイギリス映画「Time Bandits」の邦題。 メロリンQ - 無名時代の山本太郎(のちに俳優、政治家)がテレビ番組『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』内の企画イベント「高校生ダンス甲子園」において名乗った名前。 クイズ番組等の名称
カルトQ クイズプレゼンバラエティー Qさま!! ゲーム数字でQ スーパーダイスQ チャレンジQ どっきりQ なんでもQ ベルトクイズQ&Q 鉄道のサインシステムにおいて、JR大和路線の路線記号として用いられる。 Q符号 - 無線通信の略記号の一種。 MS-DOSやWindowsなどで、CD-ROMドライブのドライブレターに「Q」がよく割り当てられる。
Qアノン - アメリカ合衆国のインターネット・ミームおよび陰謀論。 株式のシンボル表記で「倒産手続き中」を意味する。 ^ カンタス航空の場合は、当初の正式名称であった「Queensland And Northern Territory Aerial Services」の略称であるため。実際の英語の発音は "qu" の2字の場合のように「クウォンタス」(Quantas, [ˈkwɒntəs])。 ^ Nr.13 ドイツ語圏(7) オーストリア(5) | コラム、ドイツ語技能検定試験、2017年10月29日閲覧。 ^ オーストリアドイツ語。 Qu以外の綴りでqを含む英単語の一覧 Ɋ - フックつき文字 Ƣ 一覧 基本26文字 ダイアクリティカルマーク 約物 ローマ数字 歴史 古文書 アルファベット ISO/IEC 646 Unicode ラテン文字 日本語版記事がリダイレクトの仮リンクを含む記事
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