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ぬ
五十音と撥音 濁点つき 半濁点つき 小書き 多音節 踊り字 長音符 ぬ、ヌは、日本語の音節のひとつであり、仮名のひとつである。1モーラを形成する。五十音図において第5行第3段(な行う段)に位置する。清音でありながら子音は有声子音であり、濁音や半濁音は持たない。 現代標準語の音韻: 上歯茎に舌をつけて発音する鼻音である有声子音/n/と、母音うからなる。 五十音順: 第23位。 いろは順: 第10位。「り」の次。「る」の前。 平仮名「ぬ」の字形: 「奴」の草体 片仮名「ヌ」の字形: 「奴」の旁 ローマ字: nu 点字: 通話表: 「沼津のヌ」 モールス信号: ・・・・ 手旗信号:9→4 発音: ぬ 「ぬ」は日本語において音読されることが極めて少ない。特に常用漢字表にて「ヌ」及び「ヌ」から始まる音読をする漢字は存在しない(訓読みは存在する。なお、表外音訓なら「奴」(ヌ)がある)。これは「ヲ」「ン」を除けば唯一である。 フランス語の名詞や固有名詞をカタカナ転記する場合、ヌで終わるケースが少なくないが、これはフランス語の場合、子音で終わる単語のあとに曖昧母音/ə/をつけることがあり、このためne(/nə/)で終わる固有名詞が日本語話者の耳には「ヌ」と聞こえるためである。例: Joséphine(ジョゼフィーヌ、ナポレオンの最初の妻の例が有名)、Madeleine(マドレーヌ)、Antoine(アントワーヌ)。 「ぬ」は、日本語の古語における完了の助動詞である。 2021年2月より、集英社による「ぬ」の文字で構成されたLINEスタンプが販売されている。これは同社の漫画『ボボボーボ・ボーボボ』の登場キャラクター・ところ天の助が愛用するハンカチにあしらわれた文字にスポットを当てたもので、全て漫画作者の澤井啓夫による書字である。 ベトナム語のチュノム表記では「ヌ」が踊り字として用いられている。 ビルマ人の個人名。ビルマ連邦首相を務めたウー・ヌなど。ビルマ人には姓がなく、ウー・ヌのウーは年上の男性への敬称のため、全名が「ヌ」となる。 バラエティ番組「トリビアの泉 〜素晴らしきムダ知識〜」で行われた検証によると、「ぬ」は文字の線の長さがひらがなの中で最も長い。 漫画などの作中において、何の前触れもなく突然にゆっくりと顔を出すようなシーンを描く際に状況的表現として「ぬ」「ぬっ」「ぬ・・・」などと吹き出しの枠外に手書きで記載されることがある。 ^ “「ボーボボ」20周年、72時間限定で全話無料公開!完全描き下ろし“ぬ”スタンプも”. コミックナタリー. (2021年2月19日). https://natalie.mu/comic/news/416890 2021年2月19日閲覧。 ^ (pdf) 榜𡨸漢喃準常用 Bảng chữ Hán Nôm Chuẩn Thường dùng. 河内 Hà Nội: 委班復生漢喃越南 Ủy ban Phục sinh Hán Nôm Việt Nam. (2023-1). p. 474. http://www.hannom-rcv.org/NS/bchnctd%20150123.pdf 2023年1月19日閲覧。 ^ 髙橋昭雄 著「ビルマ人の名前と対人関係」、松本脩作、大岩川嫩 編『第三世界の姓名-人の名前と文化-』明石書店、1994年、120頁。
仮名文字
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