うしろ髪ひかれ隊(うしろがみひかれたい) |Wiki【もしもし辞書】
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うしろ髪ひかれ隊
うしろ髪ひかれ隊(うしろがみひかれたい)は、女性アイドルグループ・おニャン子クラブに所属していた生稲晃子・工藤静香・斉藤満喜子による3人組アイドルユニット。キャッチコピーは、「ふんにゃり静香と、ほんわか晃子と、しっかり満喜子で、うしろ髪ひかれ隊になったとさ」。 うしろゆびさされ組が高井麻巳子のおニャン子卒業により解散したことを受け、その後を継ぐ存在として1987年4月に結成された。前年秋の渡辺満里奈のデビューシングル「深呼吸して」にバックコーラスとして参加し"デビュー予備軍"だった生稲・工藤の2人に、斉藤を加えた3人がメンバーに選ばれた。4月13日に『夕やけニャンニャン』でデビュー曲が初披露され、5月7日、アニメ『ハイスクール!奇面組』の主題歌『時の河を越えて』でデビュー。3人とも「プロダクション尾木」に所属することとなり、ファンクラブも同プロダクションが運営した。 結成前にすでにおニャン子のシングル曲でフロントボーカルを務めたことがあり、ローソンの「からあげクン」のテレビCMに単独で出演していたにもかかわらず、ソロデビューの計画を渋った生稲のために結成されたユニットであった。デビュー曲「時の河を〜」では生稲がセンターだったが、2枚目のシングル「あなたを知りたい」以降は工藤がセンターになった。後年に生稲が『速報!歌の大辞テン』に出演した際に「人気や歌唱力の面から(工藤)静香がセンターになった」との発言をしている。このようにシングル曲では工藤の歌唱力に頼るようになったため、「うしろ髪は静香のグループ」という印象を一層強くした。しかしアルバムでは3人それぞれがメインを務める曲が収録され、コンサートではそれぞれがセンターに立つようバランスが取られ、シングルやアルバムのジャケット写真でもリリースごとにセンターが順番に入れ替わるなど、3人の誰のファンであっても(3人とも好きと言う人も含めて)不満の少なくなるような方針が取られていた。 当ユニットは、キャニオン・レコードにおいて音楽的に高度なプロダクションを旨としていた渡辺有三のセクションが担当している。そのため、それまでのおニャン子クラブの制作システムとは異なり、独立したアーティストとして制作が行われた。渡辺による音楽的プロデュースが徹底的になされたことで、当ユニットの楽曲はそれまでのおニャン子クラブやうしろゆびさされ組の作風とは一線を画すものとなっている。可愛さを前面に押し出した曲の多いおニャン子の中で、楽曲自体のパワーとクオリティを追及した異色のユニットであった。うしろ髪の作詞を担当したサエキけんぞうは、3人組のアイドルユニットとしてはキャンディーズとperfumeを繋ぐ存在であると評している。 当ユニットはレコード売上が好調であったため、1987年9月のおニャン子クラブ本体解散後も活動が継続された。また『奇面組』に引き続き、後番組『ついでにとんちんかん』の主題歌に起用された。 しかし以下の背景により、『ひらけ!ポンキッキ』の主題歌「ご期待下さい!」が事実上のラストシングルとなった。 1987年8月からすでにソロ活動を開始していた工藤の人気が上昇し、また連続ドラマへの出演が続いたことでスケジュールが厳しくなった。 1988年4月に出演した『夜のヒットスタジオDELUXE』において、生稲が5月21日に、また斉藤が7月にソロシングルをリリースすることが発表された。 うしろ髪としては、5月2日のファーストコンサート追加公演(東京厚生年金会館)を最後に活動を停止したが、今までに正式な解散発表やその旨の明言などはない。生稲は、2021年にユーチューブの動画配信で「解散していません」と明言している。[1]
関根勤のTOKYOベストヒット(1987年7月 - 1988年3月、ニッポン放送)
ヤクルトスワローズファン感謝デー(1987年11月23日、明治神宮野球場) 十日町雪まつり(1988年2月、新潟県十日町市) 君の瞳をタイホする! ゲスト出演(1988年、フジテレビ) あぶない少年Ⅱ(1988年、テレビ東京) AKB48の派生ユニットである渡り廊下走り隊(→渡り廊下走り隊7)が、うしろ髪の娘分として2009年から2014年まで活躍した。 ^ 『奇面組』『とんちんかん』ともに、当時『週刊少年ジャンプ』(集英社刊)にて連載されていた作品である。 ^ なお、同グループが出演していた『夕やけニャンニャン』は同年8月に終了している。 ^ 生稲のソロデビューシングルである「麦わらでダンス」は、『ついでにとんちんかん』の末期の主題歌として使用された。 ^ おニャン子クラブと永遠のグループアイドル 2003, p. 78. ^ 80年代アイドルcollection 2017, p. 92. ^ おニャン子白書 1987, p. 142. ^ 「Cover Special うしろ髪ひかれ隊 一人がいるから二人がいる、二人がいるから一人がいる。」『ORICON WEEKLY』1987年5月11日号、オリジナルコンフィデンス、7-9頁。 ^ おニャン子クラブと永遠のグループアイドル 2003, p. 56-57. ^ 80年代アイドルカルチャーガイド 2013, p. 124. 『おニャン子白書』フジテレビ出版、1987年8月24日。ISBN 4-594-00169-6。C0076。 『80年代アイドルカルチャーガイド』洋泉社〈洋泉社MOOK〉、2013年10月26日。ISBN 978-4-8003-0227-4。C9472。 『別冊宝島907 音楽誌が書かないJポップ批評31 おニャン子クラブと永遠のグループアイドル』宝島社〈別冊宝島〉、2003年11月28日。ISBN 4-7966-3691-9。C9473。 『別冊宝島2611号 80年代アイドルcollection』宝島社〈別冊宝島〉、2017年9月7日。ISBN 978-4-8002-7122-8。C9476。 うしろゆびさされ組 - 当ユニットの前任 Blue Velvet - 工藤静香ソロとしては初のアニメタイアップ作品であり、『ドラゴンボールGT』のエンディングテーマに使用された。 ミレニアム・ベスト - 2000年に発売された工藤静香のソロベストアルバム。3枚組構成となっており、このうちDisc-1にうしろ髪のA面全曲が収録されている。 遙かなる時空の中で2 - 同ゲーム作品のキャラクターによる「うしろ向きじれっ隊」という声優ユニットが存在する。 うしろ髪ひかれ隊 | ポニーキャニオン おニャン子クラブ アイドルユニット 日本の女性アイドルグループ 過去のプロダクション尾木所属者 3人組の音楽グループ 1987年に結成した音楽グループ 1988年に解散した音楽グループ MusicBrainz識別子が指定されている記事
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