グレンダ=ジャクソンのプロフィール Wikipedia(ウィキペディア)
グレンダ・ジャクソン(Glenda May Jackson CBE、1936年5月9日 - 2023年6月15日)は、イギリスの女優、政治家。
リバプール近くマージーサイドのバーケンヘッドで、煉瓦職人の家庭に生まれ、高校卒業後に2年間薬局で働いた後、ロンドンの王立演劇学校で学ぶ。1957年にテレンス・ラティガンの『銘々のテーブル』で舞台にデビューする。これまでトニー賞に4度ノミネートされている。1963年に映画デビューし、『恋する女たち』と『ウィークエンド・ラブ』でアカデミー主演女優賞を受賞。テレビではエリザベス一世に扮した『Elizabeth R』でエミー賞を2回受賞。ケン・ラッセル、ジョン・シュレシンジャーなどのイギリス映画作家の作品を通して70年代の自立した女性像を演じ続けた。シェークスピア、イプセンなどの古典、近代劇からコメディーまで幅広くこなす演技力には定評があり、妥協を許さない個性の強さと貫禄のある台詞の言い回しが特徴。
1992年に政界入りのため女優を引退し、労働党から庶民院議員選挙に立候補して当選する。ブレア内閣において、1997年から1999年まで運輸政務次官を務めた。2015年の選挙には立候補せずに政界を引退した。
政界引退後の2015年以降は主にロンドン、ニューヨークの舞台で俳優活動を復活。シェークスピアのリア王(リア王役)、エドワード・オールビーのピューリッツァー賞受賞作『幸せの背くらべ』などに出演。後者でブロードウェーのトニー賞を2018年に受賞。
2023年6月15日、同日に病気療養中に死去したことを代理人が発表した。87歳没。
参照
^ “グレンダ・ジャクソンさん死去 オスカー俳優、後に政界入り 87歳”. AFPBB News (2023年6月15日). 2023年6月15日閲覧。
^ Uglow, Jennifer S.: Hinton, Frances; and Hendry, Maggy. The Northeastern Dictionary of Women's Biography. Boston: Northeastern University Press, 1999, p. 276.
^ “Glenda Jackson winning Best Actress for "Women in Love"”. Oscars. 2020年12月22日閲覧。
^ “Glenda Jackson Wins Best Actress: 1974 Oscars”. Oscars. 2020年12月22日閲覧。