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丸谷才一の情報 (まるやさいいち)
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【11月23日】今日誕生日の芸能人・有名人

丸谷才一の情報(まるやさいいち) 作家、文芸評論家 芸能人・有名人Wiki検索[誕生日、年齢、出身地、星座]

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丸谷 才一さんについて調べます

■名前・氏名
丸谷 才一
(読み:まるや さいいち)
■職業
作家、文芸評論家
■丸谷才一の誕生日・生年月日
1925年8月27日 (年齢2012年没)
丑年(うし年)、乙女座(おとめ座)
■出身地・都道府県
山形出身

(大正14年)1925年生まれの人の年齢早見表

丸谷才一と同じ1925年生まれの有名人・芸能人

丸谷才一と同じ8月27日生まれの有名人・芸能人

丸谷才一と同じ出身地山形県生まれの有名人・芸能人


丸谷才一と関係のある人

辻邦生: また、江藤淳は、この「73年三羽烏」に丸谷才一を加えた4人を「『フォニイ』考」で批判しており、江藤と平岡篤頼の「フォニイ論争」を引き起こした。


三浦雅士: セゾン現代美術館顧問、サントリー文化財団理事、日本文藝家協会理事、サントリー学芸賞選考委員、『丸谷才一全集』(文藝春秋)編纂委員。


山崎正和: 以後は文芸評論のみならず文明評論にも取り組み、丸谷才一との対談により文化論を多く刊行した。


石川淳: 晩年は安東次男・大岡信・丸谷才一らとともに俳諧連句の会「歌仙の会」をはじめ、現代文学における共同制作の模索も行った。


大岡信: 3月、大野晋、丸谷才一、井上ひさしとの共著『日本語相談』第一冊刊行。


須賀敦子: 選考委員は丸谷才一・井上ひさし・大岡信・山口瞳。


大岡信: 同月、伊東光晴、丸谷才一、森毅、山崎正和共著による『近代日本の百冊を選ぶ』刊行。


井上ひさし: 言葉に関する知識が、「国語学者も顔負け」と称されるほど深く、『週刊朝日』において大野晋、丸谷才一、大岡信といった当代随一の言葉の使い手とともに『日本語相談』を連載する。


石川淳: 『浅酌歌仙』大岡信、杉本秀太郎、丸谷才一 集英社 1988


福永武彦: 『深夜の散歩 ミステリの愉しみ』丸谷才一・中村真一郎共著 早川書房 1963、のち講談社文庫、ハヤカワ文庫、創元推理文庫


中野好夫: この時期の教え子に木下順二や丸谷才一、野崎孝などがいる。


佐伯順子: なお小谷野によると、丸谷才一の長篇小説『輝く日の宮』(講談社、2003年)のヒロインのモデルが佐伯であるという。


本多勝一: 斎藤美奈子は『文章読本さん江』において、本書を丸谷才一『文章読本』、井上ひさし『自家製 文章読本』とともに文章読本界の新御三家とした。


大岡信: 11月 歌仙形式の連句集『とくとく歌仙』(丸谷才一、井上ひさし、高橋治と共著)刊行。


大岡信: この年、安東次男、丸谷才一、川口澄子らと連句の会を始める。


グレアム=グリーン: 負けた者がみな貰う(1955年)(丸谷才一訳 筑摩書房 1956年 のち全集、文庫)


平井正穂: 高橋康也、丸谷才一、宮崎雄行、冨山太佳夫、山内久明など、数多くの優秀な教え子を輩出した。


石川淳: 『歌仙』丸谷才一、大岡信、安東次男 青土社 1981


鹿島茂: 政治に触れることはあっても党派的な主張はほとんどせず、対談の仕事が多い(対談相手は、福田和也、松原隆一郎、山田登世子、丸谷才一、三浦雅士、井上章一、坪内祐三など)。


大野晋: 1989年(平成01年):丸谷才一との共著『光る源氏の物語』を中央公論社より刊行。


宮脇俊三: 文春文庫(1988年4月)、解説:丸谷才一、木村尚三郎、山崎正和


大岡信: 同月、石川淳、丸谷才一、安東次男との共著『歌仙』刊行。


大岡信: 同月『すばる歌仙』(丸谷才一、岡野弘彦と共著)刊行。


清水義範: 猿蟹合戦ネタでは他に丸谷才一の文体を用いた『猿蟹合戦とは何か』も発表している)、『日本人とユダヤ人』やそれをめぐる状況のパロディとなっている表題作など様々なパスティーシュの手法が用いられている。


瀬戸川猛資: 同書の文庫化時の解説は、刊行時から同書を絶賛していた丸谷才一が担当している。


荻昌弘: 丸谷才一『低空飛行』(新潮社 1977)- ある講演旅行での荻の行動に関する随筆「賭け」を収録 (pp.252-253)


グレアム=グリーン: ここは戦場だ(1934年)(丸谷才一訳 パトリア 1958年 のち選集、全集)


鹿島茂: 開設時の参加書評家は、丸谷才一をはじめ逢坂剛、大森望、鴻巣友季子、高遠弘美、高階秀爾、高山宏、谷川渥、張競、豊崎由美、中江有里、永江朗、中野翠、橋爪大三郎、藤森照信、堀江敏幸、松原隆一郎、御厨貴、水野和夫、森まゆみ、四方田犬彦、(以下、故人)池内紀、井上ひさし、木村尚三郎、澁澤龍彦、瀬戸川猛資、種村季弘、出口裕弘、山崎正和、吉本隆明、米原万里。


早乙女貢: ライフワークともされる『會津士魂』は、『歴史読本』誌で1970年から連載213回、原稿用紙7000枚に及ぶ全13巻の大作で、完結後の1988年に東京会館で完結祝いが開かれ、発起人遠藤周作、丸谷才一、森繁久彌はじめ600人近くの出席があった。


野坂昭如: なお、旧制高校文甲(英語クラス)の上級生に丸谷才一がいた。


丸谷才一の情報まとめ

もしもしロボ

丸谷 才一(まるや さいいち)さんの誕生日は1925年8月27日です。山形出身の作家、文芸評論家のようです。

もしもしロボ

卒業、結婚、事件、映画、兄弟、趣味、テレビ、家族に関する情報もありますね。今年の情報もありました。2012年に亡くなられているようです。

丸谷才一のプロフィール Wikipedia(ウィキペディア)

丸谷 才一(まるや さいいち、1925年(大正14年)8月27日 - 2012年(平成24年)10月13日)は、日本の小説家、文芸評論家、翻訳家、随筆家。日本芸術院会員、文化功労者、文化勲章受章者。

主な作品に『笹まくら』『年の残り』『たった一人の反乱』『裏声で歌へ君が代』『女ざかり』など。文字遣いは、1966年から74年までを除いて、独自の歴史的仮名遣いを使用。日本文学の暗い私小説的な風土を批判し、軽快で知的な作品を書くことを目指した。小説の傍ら『忠臣蔵とは何か』『後鳥羽院』『文章読本』などの評論・随筆も多数発表しており、また英文学者としてジョイスの『ユリシーズ』の翻訳などにも携わった。座談や講演も多く、「文壇三大音声」の一人と自負していた。

1925年、山形県鶴岡市馬場町乙三番地にて、開業医・丸谷熊次郎(1956年死去、74歳)とその妻・千(せん。1978年死去、85歳)との間に次男として誕生。1932年、鶴岡市立朝暘第一尋常小学校に入学、1938年、同小学校を卒業、旧制鶴岡中学校(現・山形県立鶴岡南高等学校)に入学、1943年、同中学校を卒業。中学在学中に勤労動員を体験して軍への嫌悪感を募らせる。当時の優等生は陸軍士官学校か海軍兵学校に進むことを期待されていたにも関わらず、校長の勧めを無視して上京して東京の城北予備校に1年間通学(1943年4月から1944年春)。予備校時代に作家の安岡章太郎と知り合う。1944年、旧制新潟高等学校文科乙類に入学。百目鬼恭三郎と知り合う。一学年上に同じく英文科へ進んだ綱淵謙錠(中央公論社の編集者でのち作家)がいる。

1945年3月、召集(学徒動員)によって山形の歩兵第32連隊に入営し、8月15日は青森で迎え、9月に復学する。1947年3月、新潟高等学校 (旧制)を卒業

1947年4月、東京大学文学部英文科に入学。中野好夫、平井正穂のもとで主に現代イギリス文学を研究、ジェイムズ・ジョイスを知り大きな影響を受ける。1950年3月、卒業卒業論文は「James Joyce」(英文)。4月、同大学院修士課程に進む。修士課程時代には小津次郎の紹介で、桐朋学園で英語教師としても勤務しており、当時の教え子には小澤征爾や高橋悠治がいた。1951年1月、東京都立北園高等学校講師(1954年3月まで)。

1952年1月、篠田一士、菅野昭正、川村二郎らとともに季刊の同人誌『秩序』(白林社)を創刊。その第1号に短編小説「ゆがんだ太陽」を掲載した。また同誌2号から7号に初の長編小説『エホバの顔を避けて』を連載。4月、杉並区にある高千穂高等学校講師となる。5月、グレアム・グリーンの『ブライトン・ロック』を『不良少年』の邦題で翻訳、筑摩書房より刊行。以後英文学の翻訳を行う。

1953年9月、國學院大學の専任講師となる。1954年の春まで、同人誌「現代評論」の同人仲間であった山口瞳が同じ学校の学生として在籍していた。1954年4月、國學院大学助教授に昇進。ここで中野孝次らと知り合う。また、桐朋学園の非常勤講師となる。同年10月、東大英文科の同級生で演劇批評家の根村絢子と結婚。戸籍上は根村姓を継いだ。

1960年10月、『エホバの顔を避けて』を刊行。1961年1月、季刊『聲』第1号(鉢の木会の編集で丸善発行)に小説「うぐいす笛」発表。『東京新聞』1961年2月から1971年3月まで、時評「大波小波」を匿名で掲載。『文藝』1962年3月号から1963年7月号まで、時評「回転木馬」を匿名で掲載。1964年、ジェイムズ・ジョイス『ユリシーズ』を永川玲二、高松雄一と共訳・刊行(上・下)。1965年3月、國學院大學を退職。東京大学英文科非常勤講師として4月より2年間「ジェイムス・ジョイス」を講義。1965年7月5日付から1967年7月12日付まで毎月2回、『読売新聞』に「貝殻一平」の名前で「大衆文芸時評」を連載。『群像』1965年12月号から1969年1月号まで、時評「侃々諤々」を匿名で掲載。1966年7月、長編小説第2作『笹まくら』を、10月、評論集『梨のつぶて』を刊行(新仮名遣いを使用)。1967年、『笹まくら』で河出文化賞を受賞。『鐘』刊行。1968年3月『年の残り』発表、7月に同作品で第59回芥川賞受賞。

1972年4月、長編第3作『たった一人の反乱』を刊行し話題となる。12月、同作品で第8回谷崎潤一郎賞受賞。以後ほぼ10年に1作のペースで長編小説を刊行する。1973年4月、評論『後鳥羽院』を刊行し翌年読売文学賞受賞。これ以降の著作は歴史的仮名遣いを使用。1975年、「四畳半襖の下張事件」において、被告人野坂昭如の特別弁護人として出廷。1978年から日本文藝家協会理事、日本近代文学館理事。

ジョイス生誕100年の1982年にダブリンなどを旅行、8月に長編第4作『裏声で歌へ君が代』刊行。1984年4月から10月まで、東京大学文学部講師をつとめる。1985年、評論『忠臣蔵とは何か』を発表し、忠臣蔵における御霊信仰とカーニバル性について国文学者、諏訪春雄と論争を行う。同作品はこの年の野間文芸賞を受賞した。1988年、『樹影譚』で川端康成文学賞受賞。1991年、種田山頭火を扱った『横しぐれ』の英訳(デニス・キーン訳、『RAIN IN THE WIND』)がイギリスのインディペンデント外国小説賞特別賞受賞。

1993年1月、長編第5作『女ざかり』を刊行、ベストセラーとなる。翌年には吉永小百合主演で映画化。同年『紅葉全集』の編集委員の1人となる。1995年、鶴岡市名誉市民に推戴される。1998年、日本芸術院会員に選出。1999年、評論『新々百人一首』が刊行し翌年に大佛次郎賞受賞。

2003年11月、長編第6作『輝く日の宮』が第31回泉鏡花文学賞を受賞。2004年1月、2003年度朝日賞を受賞。2006年10月27日、文化功労者に選ばれる。2010年2月、ジェイムズ・ジョイスの『若い藝術家の肖像(改訳版)』が読売文学賞(研究・翻訳部門)を受賞。また2010年2月に胆嚢癌の手術を受け、退院後から翌年にかけて、最後の長編小説となった『持ち重りのする薔薇の花』を執筆。その後はクリムト論の執筆を進めていた。また「中村真一郎の会」の会長も務める。2011年に文化勲章を受章し、11月3日の皇居での授与の際、5人の受章者のうち最年長だったため、最初に勲章を受け取り「お礼言上」する役を勤めたが、その際に用意された文面を自分流に改稿して読み上げた。

2012年7月17日、山形県の名誉県民の称号が贈られる。2012年8月には「歴代の担当編集者を招く会」を開催。10月8日の桐朋学園音楽科60周年記念コンサートの祝賀会挨拶を控えた前日の10月7日、体調を崩し入院、同月13日に心不全のため東京都内の病院で死去。87歳没。桐朋学園の挨拶文はヴァイオリニストの堀伝が代読した。 夫妻の墓地は鎌倉霊園にあり、墓碑銘は岡野弘彦が生前に依頼されていた「玩亭墓」で、碑の裏には夫妻の略歴と「ぱさぱさと 股間につかふ 扇かな」(大岡信『新 折々の歌』所収)の句がある。没後『文藝春秋』12月号に小説「茶色い戦争ありました」が発表された。

叔母にデザイナーの笹原紀代がいる。野球が好きで、プロ野球は大洋ホエールズ時代からの横浜ベイスターズファンであった。

河出文化賞 1967年 - 『笹まくら』により

芥川龍之介賞 1968年 - 『年の残り』により

谷崎潤一郎賞 1972年 - 『たった一人の反乱』により

読売文学賞 1974年 - 『後鳥羽院』により、2010年 - 『若い藝術家の肖像』新訳により

野間文芸賞 1985年 - 『忠臣蔵とは何か』により

川端康成文学賞 1988年 - 「樹影譚」により

芸術選奨 1990年 - 『光る源氏の物語』(大野晋との対談)により

大佛次郎賞 1999年 - 『新々百人一首』により

菊池寛賞 2001年

泉鏡花文学賞 2003年 - 『輝く日の宮』により

朝日賞 2004年 - 多年の文学的業績により

文化勲章 2011年

初期からジェイムズ・ジョイスやマルセル・プルーストなどのモダニズム文学の影響を受けて、英国風の風俗性とユーモア、知的な味わいを重視し、近代日本の従来の私小説的な文学風土に対する強い批評意識のもとに、小説を書いてきた。芥川賞受賞直後の吉行淳之介との対談では「日本のいわゆる風俗小説ではなく、イギリス風の風俗小説。ぼくは、精神風俗を含めた意味での風俗を扱って、作品の具体性を増し、厚みのある小説を書きたいと思っている。同時代史というのかな。イギリスの小説家で言えば、グレアム・グリーンにしろ、アイリス・マードックにしろ、ジョイスだってそうだと思うんですが、みんな風俗小説的な骨格が通ってるんですよ」と述べている。また、長編小説に主力を注ぎ、本人も、周囲も、長編小説家と見なすことが多い。

『エホバの顔を避けて』は、本人も習作としている。旧約聖書の「ヨナ書」を基本的な枠組みにしたこの作品は、ジョイス『ユリシーズ』やトーマス・マン『ヨゼフとその兄弟』のような、20世紀文学の特徴である「神話的方法」を採用したもので、エホバとの関係を通して、圧倒的な権威によって抑圧され、そこから逃れようとする魂の状況を描いている。またジョイスの影響によって取り入れられた内的独白の手法は、長編第二作『笹まくら』において、より大きなかたちで完成を見ることになる。

『笹まくら』は、「十五年戦争中を徴兵忌避者としてすごした男が、戦争が終わって後もその過去が彼にさまざまな影響を与えつづける」という精神の様相を描いたもので、『エホバの顔を避けて』以来の主題、すなわち戦争の気持ち悪い実感を描き切った(鹿島茂に「『笹まくら』は戦争後遺症小説である」という言がある)。池澤夏樹は、作品の成功の一因は、主人公が逃亡中、どういう生活をしていたか、何をしていたか、細部にわたって書き込まれていることだと指摘している。山崎正和はこの作品を「戦後文学誌における事件」と評し、米原万里は「情景や登場人物たちの微妙な心理の綾やその空気までが伝わってくる。と同時に国家と個人というマクロな主題が全編を貫いている。」とその文章表現を評している。

『たった一人の反乱』に見られるユーモアは、ドストエフスキー初期の滑稽小説の影響によることを自身で語っている。『たった一人の反乱』の英訳版(1986年)についてアンソニー・バージェスは、この作品で扱われるユーモア、アイロニー、哲学的達観、寛容さなどに触れて、「この小説は英語を常用する国々に、現代の滑稽小説の優秀な作家の一人として、すなわち人間の内なる本質のあばき手として、世界に通用する一つの声として、彼の地位を確立させるに違いない」と評した。また三浦雅士は、登場人物の俗物性や不真面目さ、滑稽さを表現することで、読者の感情移入ではなく、批判、評価を促し、従来の日本文学の詩の魅力に近いものとは別の、散文の魅力を生んでいると評している。

音楽ではクラシック音楽、特にモーツァルト、ハイドン、及び弦楽四重奏を愛好し、その知識を活かした『持ち重りのする薔薇の花』では、また小説の登場人物は職業における社会生活が語られるべきという、初期からの近代日本文学への批判を込めて書かれている。短篇小説では「単に長さが短い小説ではなくて、長篇小説とは異質の、短篇小説独特のおもしろさを読者に味ははわせたいと考えた」、また『樹影譚』について「そんな気持ちが最もあらはに出てゐる」「わたしの短篇小説の代表となる資格を持つてゐるはずだ」と述べている。文化勲章受章を祝う会の挨拶では、私小説反対の立場を貫き、村上春樹、池澤夏樹、辻原登など世界文学に通じる作家が現代日本文学の大勢となってきたことに貢献してきたと、授賞理由で初めて触れられたと述べた。

文芸雑誌などに発表する文章では、歴史的仮名遣い(ただし、漢字音については字音仮名遣を採用していない)を用いている。清水義範に『猿蟹合戦とは何か』(『国語入試問題必勝法』に収録)で『忠臣蔵とは何か』のパロディを書かれたこともあるが、丸谷は『国語入試問題必勝法』の文庫版に「解説」を寄せており、その中で清水の才能を認めながらも、同時に『猿蟹合戦とは何か』を評価できかねる気持ちを正直に告白し、複雑な心境をうかがわせた。また、フリーウェアの旧字旧仮名遣い変換辞書「丸谷君」の名は、丸谷才一に由来する。ジェローム・K・ジェローム『ボートの三人男』の翻訳における文体について井上ひさしは、「場面に応じてさまざまな文体を次々に繰り出すこの手管、しかも、それらをもう一つ高い次元で統一しくくっていく作業。ユーモア小説を創出するときに要求される、この二つの至難の事業が見事にここに完成をみている。」と評している。

評論家としての丸谷の仕事は、新古今和歌集などの勅撰集をはじめとした詞華集(アンソロジー)の日本文学史上の位置づけにある。『日本文学史早わかり』で主張された、文学史の時代区分を、政治史とは別の、詞華集の扱い方で分けるという、詞華集中心の文学史論は、大岡信による紀貫之や菅原道真再評価とともに、同時代の文学に大きな刺激を与えた。これは後の『新々百人一首』につながった。また1960年代から石川淳や安東次男、大岡信、岡野弘彦、井上ひさしらとともに連句を行い始め、歌仙連句を文壇に復興させることにも貢献した。石川淳の後を受け、朝日新聞の1973年・1974年度の文芸時評(のちに『雁のたより』で出版)を担当、文芸雑誌にこだわらない評価をくだした。日本におけるジェームズ・ジョイス研究の第一人者としても知られる。また純文学のみならず、ミステリー小説に関する評論も手がけている。

影響(励み)を受けた批評家として、中村真一郎、ミハイル・バフチン、山崎正和を挙げている。中村真一郎は、日本の自然主義に対して否定的で、従来の文学流派にとらわれない美学的観点、文学による文明への貢献の重視について学んだ。バフチンは、1974年に新谷敬三郎に『ドストエフスキイ論』を紹介され、ポリフォニー理論と、カーニヴァル理論に共感したもので、『彼方へ』(1962)、『たった一人の反乱」(1972)でもポリフォニー的な手法が用いられていると三浦雅士に評され、カーニヴァル理論によって『忠臣蔵とは何か』を書いたと自身で述べている。『忠臣蔵とは何か』は、日本人に最も親しまれている文学は忠臣蔵の物語や芝居であるとして、その文学史上の位置付けを試みたもので、曽我兄弟の霊による源頼朝殺し、菅原道真の霊による醍醐帝殺しなどの御霊信仰の系統上に赤穂浪士の霊による徳川綱吉殺しを置き、また民俗学やジェームズ・フレイザーの考えを取り入れて、また勘平が「春の王」のよみがえりであって、忠臣蔵が古代からのカーニヴァル的な祭りの系譜にあることを主張している。

山崎正和は、『不機嫌の時代』などによる近代日本文学への批判に共感しており、また丸谷作品の理解者でもあり、100回を超える対談を行なっており、1995年に対談100回を記念して『半日の客 一夜の友』を刊行した。また尊敬する人物として吉田健一を挙げており、1963年に東京創元社から『ポオ全集』の監修を依頼された時には吉田健一、福永武彦、佐伯彰一を推薦した。 中村真一郎については、「アプレ・ゲール」「全体小説」という新語の作者としても評価している

戦後大学院生の頃に洋書の輸入が解禁になり、篠田一士とともにイギリスの雑誌『ニュー・ステイツマン』『サンデイ・タイムス』『オブザーヴァー』などを購読するようになって、書評欄の面白さに気づき、イギリスの書評が文学になっていることの衝撃を受ける。それは内容の紹介、本の評価、書評には文章を読む楽しみがそなわっていなくてはならないこと、批評性(これが最も重要なことと丸谷は考えていた)である。そして1970年から『朝日新聞』、次いで1972年から『週刊朝日』の書評、1977年から『文藝春秋』の「鼎談書評」も担当していたが、1991年に『東京人』誌で新聞の書評を批判したのが『毎日新聞』編集局長の斎藤明の目に止まり、毎日新聞が書評欄の大刷新を行った際(1992年)には同社の委嘱によって顧問に就任。企画段階から深くかかわり、特色ある紙面づくりに大きく寄与した。同顧問は2010年に辞した。書評を文芸の一つとして見なすべく主張し、毎日書評賞を発足させた。書評の長さを四百字詰原稿用紙で3.5枚と5枚のふたつにする。リヴューアーの名前を大切にし、大きく出す。本の選択は編集会議など開かずに、リヴューアーがほんとうに扱いたい本を扱う。希望が重なったときは、先着順。全体に明るい雰囲気にするために、第1ページに和田誠のイラストを大きく使うなど。『週刊朝日』では井上ひさしとともに『パロディ百人一首』の選者も務めた。

1961-63年には『エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジン』で福永武彦、中村真一郎の後を継いで探偵小説批評「マイ・スィン」を連載。英文学の伝統の延長線としてのミステリ作品批評を行い、またレイモンド・チャンドラー『プレイバック』での主人公フィリップ・マーロウの台詞「しっかりしていなかったら、生きていられない。優しくなれなかったら、生きている資格がない」を紹介し、これがのちに「強くなければ生きていけない」「タフでなければ生きていけない」などとして有名になって、映画『野性の証明』(1978年)の宣伝コピーにも使われた。 杉本秀太郎と京都円山公園のしだれ桜の花見に行った時のことを書いたエッセイ「桜と御廟」では、「宵桜」という言葉を生み出した。エッセイ「書店に必要なもの」で、書店ではロッカーを置いてはどうかと書いたところ、八重洲ブックセンターではこれを取り入れて「丸谷さんロッカー」を置くようになった。連載エッセイの挿絵や、エッセイ本のカバー挿絵などについて、その多数を和田誠が担当している。

芥川賞(1978年第79回から1985年第93回まで。1990年第103回から1997年第118回まで)、谷崎潤一郎賞(1978年第14回から2005年第41回まで)や読売文学賞(1981年度第33回から2004年度第56回まで)、野間文芸賞(1988年第41回から1993年第46回まで)、文学界新人賞(1970年下期第31回から1975年上期第40回まで)、中央公論新人賞(1975年再開第1回から1994年第20回まで)、群像新人文学賞(1978年第21回から1980年第23回まで)、講談社エッセイ賞(1991年第7回から1997年第13回まで)、毎日書評賞(丸谷の提案で創設。第1回から2010年第8回まで)、朝日新人文学賞(朝日新聞社。1989年から1993年まで)、文の甲子園(文藝春秋。1991年から1997年まで)などの選考委員を長年にわたり務めた。

村上春樹の才能を早くから見いだし、村上のデビュー作『風の歌を聴け』を群像新人文学賞において激賞。また、受賞はしなかったが芥川賞の選考においても村上を強く推した 。丸谷は生前に村上のノーベル文学賞の受賞祝辞を用意しており、村上が弔問に行った時にこの幻の原稿を息子さんから見せられた。

桐朋学園に教師として在籍したことがあるという経緯もあって、音楽評論家の吉田秀和の批評眼や、さまざまな業績と日本音楽会への貢献などを高く評価している。吉田秀和の『ソロモンの歌』『調和の幻想』『このディスクがいい*25選』などの書評を発表し、吉田の文化勲章を祝う会の祝辞で「彼は一時代を導いて、自分のものの考へ方と趣味を文明全体に、文明の重要な部分に浸透させた」と述べ、没時のコメントでは「戦後日本の音楽は吉田秀和の作品である。もし彼がゐなかったら、われわれの音楽文化はずっと貧しく低いものになってゐたろう。」、「文藝評論家をも含めての近代日本批評家全体のなかで、中身のある、程度の高いことを、吉田さん以上に上質で品のいい、そしてわかりやすい文章で表現できた人は、他に誰かゐるでせうか」等と評した。一方自身の文化勲章受賞を祝ふ会では吉田が丸谷の『持ち重りする薔薇の花』について「音楽の微妙なところをとらへてゐる」等と評したことに、「私を有頂天にさせた」と語っている。

「うぐいす笛」 『聲』1961年第1号、丸善(『丸谷才一全集 6』)

「花田の帯」『秩序』1962年第10号、文学グループ秩序(『丸谷才一全集 6』)

「薔薇」『芸術生活』1962年8月号、芸術生活社

「夢の契り」『芸術生活』1963年5月号、芸術生活社

「墨いろの月」『文藝春秋』1990年1月号(『丸谷才一全集 5』)

「今は何時ですか?」『新潮』1990年2月号(『丸谷才一全集 5』)

「おしゃべりな幽霊」 『文学界』1994年6月号(『丸谷才一全集 5』)

「茶色い戦争ありました」『文藝春秋』2012年12月号(『丸谷才一全集 5』)

『梨のつぶて 丸谷才一文芸評論集』 晶文社、1966 新版1979

『女性対男性』 文藝春秋、1970 のち文庫

『大きなお世話』 朝日新聞社、1971 のち文春文庫

『後鳥羽院 日本詩人選』 筑摩書房、1973

『日本語のために』 新潮社、1974 のち文庫・新版 2011.3

『月夜の晩 ユーモアエッセイ集』 番町書房、1974

『食通知つたかぶり』 文藝春秋、1975 のち文庫、中公文庫 2010.2

『星めがね』 集英社、1975

『雁のたより』 朝日新聞社、1975 のち文庫(文芸時評)

『悠々鬱々』 毎日新聞社〈現代の視界1〉、1975

『男のポケット』 新潮社、1976 のち文庫

『遊び時間』 大和書房、1976 のち中公文庫(評論・書評集)

『低空飛行』 新潮社、1977 のち文庫

『文章読本』 中央公論社、1977 のち文庫・改版 1995

『日本文学史早わかり』 講談社、1978 のち文庫、同文芸文庫(評論集)

『コロンブスの卵』 筑摩書房、1979 のち文庫(第二文芸評論集)

『遊び時間 2』 大和書房、1980 のち中公文庫(評論集)

『好きな背広』 文藝春秋、1983 のち文庫

『夜明けのおやすみ』 朝日新聞社〈現代のエッセイ〉、1984

『遊び時間 3』 大和書房、1984、改題「ウナギと山芋」中公文庫 1995(書評集)

『忠臣蔵とは何か』 講談社、1984 のち文芸文庫

『みみづくの夢』 中央公論社、1985 のち文庫(第三文芸評論集)

『挨拶はむづかしい』 朝日新聞社、1985 のち文庫・新版『合本 挨拶はたいへんだ』 2013.9

『桜もさよならも日本語』 新潮社、1986 のち文庫(一部「完本 日本語~」に収む)

『6月16日の花火』 岩波書店、1986(ジョイス論)

『犬だつて散歩する』 講談社、1986 のち文庫

『夜中の乾杯』 文藝春秋、1987 のち文庫

『鳥の歌』 福武書店、1987 のち文庫

『男ごころ』 新潮社、1989 のち文庫(評論・書評集)

『猫だつて夢を見る』 文藝春秋、1989 のち文庫

『山といへば川』 マガジンハウス、1991、中公文庫 1995(書評集)

『軽いつづら』 新潮社、1993 のち文庫

『青い雨傘』 文藝春秋、1995 のち文庫

『木星とシャーベット』 マガジンハウス、1995 (書評・評論集)

『七十句』 立風書房、1995、『七十句 八十八句』講談社文芸文庫 2017

『恋と女の日本文学』 講談社、1996 のち文庫(評論集)

『どこ吹く風』 講談社、1997

『男もの女もの』 文藝春秋、1998 のち文庫

『新々百人一首』 新潮社、1999 ISBN 978-4103206071

新潮文庫(上・下) 2004 ISBN 978-4101169095・ISBN 978-4101169101

『闊歩する漱石』 講談社、2000 のち文庫

『挨拶はたいへんだ』 朝日新聞社、2001、新版『合本 挨拶はたいへんだ』朝日文庫 2013.9

『花火屋の大将』 文藝春秋、2002 のち文庫

『絵具屋の女房』 文藝春秋、2003 のち文庫

『ゴシップ的日本語論』 文藝春秋、2004 のち文庫

『猫のつもりが虎』 マガジンハウス、2004 のち文春文庫

『後鳥羽院 第二版』 筑摩書房、2004、ちくま学芸文庫 2013.3

『綾とりで天の川』 文藝春秋、2005 のち文庫

『いろんな色のインクで』 マガジンハウス、2005(書評集)

『双六で東海道』 文藝春秋、2006 のち文庫 2010.12

『袖のボタン』 朝日新聞社、2007 のち文庫 2011.3

『蝶々は誰からの手紙』 マガジンハウス、2008(書評・評論集)

『月とメロン』 文藝春秋、2008 のち文庫 2011.8

『人形のBWH』 文藝春秋、2009 のち文庫 2012.5

『人間的なアルファベット』 講談社、2010 のち文庫 2013.3

『あいさつは一仕事』 朝日新聞出版、2010 のち文庫 2013.4

『星のあひびき』 集英社、2010 のち文庫 2013.9(書評・評論集)

『樹液そして果実』 集英社、2011.7 (評論集)

『人魚はア・カペラで歌ふ』 文藝春秋、2012.1

『快楽としての読書 海外篇』 ちくま文庫、2012.4(書評集:新編再刊)

『快楽としての読書 日本篇』 ちくま文庫、2012.4。同上

『快楽としてのミステリー』 ちくま文庫、2012.11。同上

『無地のネクタイ』 岩波書店、2013.2。解説池澤夏樹

『恋と日本文学と本居宣長/女の救はれ』 講談社文芸文庫、2013.4(文芸評論・新編再刊)

『別れの挨拶』 集英社、2013.10 のち文庫 2017.3(書評・評論集)

『丸谷才一エッセイ傑作選1 腹を抱へる』文春文庫、2015.1

『丸谷才一エッセイ傑作選2 膝を打つ』文春文庫、2015.2

『新鋭作家叢書 丸谷才一集』河出書房新社、1972 -『笹まくら』・『贈り物』・『「笹まくら」創作ノート』

『新潮現代文学63 丸谷才一』新潮社、1979 - 『笹まくら』・『年の残り』・『思想と無思想の間』・『横しぐれ』

『丸谷才一批評集』文藝春秋(全6巻)、1995-1996

    日本文学史の試み

    源氏そして新古今

    芝居は忠臣蔵

    近代小説のために

    同時代の作家たち

    日本語で生きる

    『丸谷才一全集』文藝春秋(全12巻)、2013-2014

      「エホバの顔を避けて」ほか

      「年の残り」、「笹まくら」ほか

      「たった一人の反乱」ほか

      「裏声で歌へ君が代」ほか

      「女ざかり」ほか

      「輝く日の宮」ほか

      王朝和歌と日本文学史

      御霊信仰と祝祭

      夏目漱石と近代文学

      同時代の文学

      ジョイスと海外文学

      選評、時評、その他

      対談集『古典それから現代』構想社、1978

      対談集『言葉あるいは日本語』構想社、1979

      対談集『冗談そして閑談』青土社、1983

      対談集『日本語そして言葉』集英社、1984

      対談集『文学ときどき酒』集英社、1985、中公文庫、2011

      対談集『世紀末そして忠臣蔵』立風書房、1987

      対談集『歓談そして空論』立風書房、1991

      対談集『大いに盛りあがる』立風書房、1997

      対談集『おつとりと論じよう』文藝春秋、2005

      『雑談 歴史と人物』 中央公論社、1976。山崎および専門家との座談

      『鼎談書評』 山崎正和・木村尚三郎と 文藝春秋、1979

      『鼎談書評-三人で本を読む』 山崎・木村と 文藝春秋、1985

      『鼎談書評-固い本やわらかい本』 山崎・木村と 文藝春秋、1986

      『日本の町』 山崎と、文藝春秋、1987 のち文庫

      『日本語で一番大事なもの』 大野晋と、中央公論社、1987、中公文庫 1990 改版2016

      『見わたせば柳さくら』 山崎と、中央公論社、1988 のち文庫

      『光る源氏の物語』(上・下)、大野晋と、中央公論社、1989、中公文庫 1994

      『半日の客 一夜の友』 山崎と、文藝春秋、1995 のち文庫

      『二十世紀を読む』 山崎と、中央公論社、1996 のち文庫

      『日本史を読む』 山崎と、中央公論社、1998 のち文庫

      『日本語の21世紀のために』 山崎と、文春新書、2002

      『丸谷才一と16人の東京ジャーナリズム大批判』青土社、1989

      『丸谷才一と16人の世紀末ジャーナリズム大批判』青土社、1990

      『丸谷才一と17人の90年代ジャーナリズム大批判』青土社、1993

      『丸谷才一と17人のちかごろジャーナリズム大批判』青土社、1994

      『丸谷才一と21人のもうすぐ21世紀ジャーナリズム大合評』都市出版、1998

      『丸谷才一と22人の千年紀ジャーナリズム大合評』都市出版、2001

      『深夜の散歩』福永武彦・中村真一郎、早川書房、1963

      (丸谷分「マイ・スィン」は『エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジン』1961年10月-1963年6月連載)
        各・改訂版、講談社文庫 1981、ハヤカワ文庫 1997、創元推理文庫 2019

        編『ジェイムズ・ジョイス』早川書房、1974、新版1992

        編『四畳半襖の下張裁判・全記録』朝日新聞社 上下、1976

          『作家の証言:四畳半襖の下張裁判』朝日選書、1979/完全版・中央公論新社、2023

          編『ポケットの本机の本』新潮社〈楽しみと冒険〉、1979

          編『百人一首』河出書房新社、1979、新版1983

          編『花柳小説名作選』集英社文庫、1980

            『丸谷才一編・花柳小説傑作選』講談社文芸文庫、2013

            『歌仙』石川淳・大岡信・安東次男、青土社、1981

            編『探偵たちよスパイたちよ』集英社、1981

            編『国語改革を批判する』中央公論社〈日本語の世界16〉、1983、中公文庫 1999

            編『新著百選』伊東光晴選、朝日新聞社、1983

            『男の風俗・男の酒』山口瞳、TBSブリタニカ、1984

            編『花のパロディ大全集』、『星の―』、『月の―』 井上ひさし選、朝日文庫 1984

            編『遊びなのか学問か』新潮社〈エッセイ おとなの時間〉、1985

            編『言論は日本を動かす』講談社(全10巻)、1985-86

            編集委員 - 解説担当は、第9巻 文明を批評する、第10巻 風俗を変革する

            編『恋文から論文まで』福武書店〈日本語で生きる3〉、1987

            『浅酌歌仙』石川淳・大岡信・安東次男・杉本秀太郎、集英社、1988

            編『やまとことば』河出書房新社〈ことば読本〉、1989

            『とくとく歌仙』井上ひさし・大岡信・高橋治、文藝春秋、1991

            『近代日本の百冊を選ぶ』伊東光晴・大岡信・森毅・山崎正和 選、講談社、1994

            『丸谷才一 不思議な文学史を生きる』 文藝春秋、1994。対談・インタビュー、新井敏記編

            編『私の選んだ文庫ベスト3』 毎日新聞社、1995、ハヤカワ文庫 1997

            編『丸谷才一の日本語相談』 朝日文芸文庫、1995、朝日新聞社 2002

            『女の小説』和田誠、光文社、1998、光文社文庫 2001

            編『本読みの達人が選んだ「この3冊」』 毎日新聞社、1998

            『思考のレッスン』 文藝春秋、1999、文春文庫 2002

            聞き手湯川豊 - 文藝春秋のPR誌『本の話』1998年5月-1999年3月に連載

            『ロンドンで本を読む』マガジンハウス、2001、光文社知恵の森文庫 2007

            訳者代表 - 編・解説、ロンドンが発行元の新聞雑誌の書評集を集めたもの。文庫は抜粋版

            『千年紀のベスト100作品を選ぶ』三浦雅士・鹿島茂 選、講談社、2001、光文社知恵の森文庫 2007

            『すばる歌仙』大岡信・岡野弘彦、集英社、2005

            『文学全集を立ちあげる』三浦雅士・鹿島茂、文藝春秋、2006、文春文庫 2010

            『歌仙の愉しみ』大岡信・岡野弘彦、岩波新書、2008

            『文学のレッスン』 聞き手湯川豊。新潮社、2010、新潮文庫 2013、新潮選書 2017

            『毎日新聞 「今週の本棚」20年名作選』池澤夏樹共編、毎日新聞社(全3巻)、2012.5‐2012.11

            グレアム・グリーン『不良少年(ブライトン・ロック)』筑摩書房 1952、のち「全集6」早川書房、ハヤカワ文庫 2006

            ナセニエル・ウェスト『孤独な娘』ダヴィッド社 1955、のち集英社・筑摩書房「世界文学全集」、岩波文庫 2013(解説冨山太佳夫)

            グレアム・グリーン『負けた者がみな貰う』筑摩書房 1956、のち「全集11」早川書房、ハヤカワ文庫 2004

            グレアム・グリーン『ここは戦場だ』書肆パトリア 1958、のち「全集3」早川書房

            クリストファー・ランドン『日時計』東京創元社クライム・クラブ 1958、創元推理文庫 1982、改版2014

            コリン・ウィルソン『敗北の時代』新潮社 1959、新版1971

            ジェローム・K・ジェローム『ボートの三人男』筑摩書房(世界ユーモア文学全集)1961/中公文庫 1976、改版2010

            エドガー・アラン・ポー『モルグ街の殺人』中央公論社(世界推理小説名作選)1963

              『ポー名作集』中公文庫 1973、改版2010、全8編

              ジェイムズ・ジョイス『ユリシーズ』高松雄一・永川玲二共訳、河出書房新社「世界文学全集」全2巻、1964

                改訳版『ユリシーズ』 集英社(全3巻) 1996‐1997、集英社文庫(全4巻) 2003

                ブリジッド・ブローフィ『雪の舞踏会』河出書房新社(人間の文学) 1966、大和書房 1989、中公文庫 2010

                ユードラ・ウェルティ『デルタの結婚式』中央公論社(世界の文学 第51巻)1967

                ストウ夫人『少年少女世界の文学 アンクル・トムの小屋』河出書房新社 1967、新版1993ほか

                アイリス・マードック『鐘』集英社 (現代の世界文学) 1969 のち新版、集英社文庫 1977

                  マードック『何か特別なもの』 集英社(『イギリス短篇24』)1972、新版1980

                  メアリー・スチュアート『この荒々しい魔術』筑摩書房〈世界ロマン文庫〉1969、新版1977

                  アラン・シリトー『長距離走者の孤独』河野一郎共訳、集英社(現代の世界文学)1969 のち新版/集英社文庫 1977/新潮文庫 改版2014

                  ジェイムズ・ジョイス『若い芸術家の肖像』講談社(世界文学全集)1969、新版1974/講談社文庫 1977/新潮文庫 1994

                    改訳版『若い藝術家の肖像』集英社 2009、集英社文庫 2014

                    ジェイムズ・ジョイス『猫と悪魔』小学館 1976。歴史的仮名づかひの絵本

                    テッド・ヒューズ『ネス湖のネッシー大あばれ』小学館 1980。歴史的仮名づかひの絵本

                    ジェイムズ・ジョイス『ジアコモ・ジョイス』集英社 1985。豪華本、池田満寿夫・画

                    世界批評大系 全7巻 1974年~1975年 筑摩書房

                    吉田健一著作集 全30巻+別巻2 1978年~1981年 集英社

                    楽しみと冒険 全10巻 1979年~1980年 新潮社

                    日本語の世界 全16巻 1980年~1986年 中央公論社

                    現代日本のユーモア文学 全6巻 1980年~1981年 立風書房

                    エッセイおとなの時間 全11巻 1985年~1887年 新潮社

                    言論は日本を動かす 全10巻 1985年~1986年 講談社

                    紅葉全集 全12巻+別巻1 1993年~1995年 岩波書店

                    定本佐藤春夫全集 全36巻+別巻2 1998年~2001年 臨川書店

                    須賀敦子全集 全8巻 2000年 河出書房新社

                    デニス・キーン英訳 Singular Rebellion, 1986年(『たった一人の反乱』)

                    デニス・キーン英訳 Rain in the Wind, 1990年(「ダラダラ坂」「夢を買ひます」「樹影譚」「横しぐれ」)

                    カトリーヌ・アンスロ仏訳 Rébellions solitaires, 1991年(『たった一人の反乱』)

                    オード・フィエシ仏訳 L'Ombre des arbres, 1993年(「樹影譚」「横しぐれ」)

                    デニス・キーン英訳 A Mature Woman, 1995年(『女ざかり』)

                    方明生中国語訳『樹影譚 丸谷才一小説集』上海文化出版社 2010年(「樹影譚」「中年」「ダラダラ坂」「初旅」「鈍感な青年」「横しぐれ」「年の残り」収録)

                    友人の井上、文芸評論家の向井敏、評論家の豊田泰光と共に東京ドームで野球観戦をしたこともあった。Jリーグが開幕した際には「どうしてプロ野球とJリーグの日程が重ならないようにしないのかね。春から秋がプロ野球で、秋からJリーグがスタートすれば両方楽しめるじゃない」と言ったこともあったほか、1998年に横浜が日本一になった時は、大変な喜びようで、豊田に「豊田君、僕をテレビに出してくれない?」と言った。

                    秋山登は解説者としては当初非常に口下手で冴えなかったが、ある時点から別人のように上手くなった。丸谷は話し方の専門家の指導を受けて猛特訓したのではないかとの推測と共に賞賛している。

                    『SWITCH』スイッチ・コーポレーション、1993年5月号(丸谷才一特集)

                    『群像日本の作家 25 丸谷才一』小学館、1997年

                    ソーントン不破直子『戸籍の謎と丸谷才一』春風社、2013年

                    『追悼総特集 丸谷才一 古典と外文と作家・批評家』河出書房新社〈夢ムック〉、2014年2月

                    菅野昭正編『書物の達人 丸谷才一』 集英社新書、2014年6月

                    湯川豊『丸谷才一を読む』 朝日選書、2016年6月

                    ^ 「小澤征爾だつて高橋悠治だつて、わたしが声を張り上げて、「それは猫であるべくあまりに大きすぎるからライオンにちがひない」なんてことを教へてやつたのである。」と丸谷は述べている。なお丸谷と開高健 、井上光晴 は「文壇三大音声」と呼ばれていたという。

                    ^ 「わたしの二十代の末から十数年間の国学院時代――と名づけてゐるのですが、その国学院時代のわたしの生活にいちばん縁の深いのはこの三人(注・橋本一明、菊池武一、佐藤謙三)でした。この三人に、安東次男さんと中野孝次と永川玲二とを加へれば、わたしのあのころの、学校教師としての生活が全部出て来る。」と丸谷は述べている。

                    ^ 第22回群像新人文学賞における『風の歌を聴け』(1979年)の丸谷の選評。「とにかくなかなかの才筆で、殊に小説の流れがちつとも淀んでゐないところがすばらしい。二十九歳の青年がこれだけのものを書くとすれば、今の日本の文学趣味は大きく変化しかけてゐると思はれます。この新人の登場は一つの事件ですが、しかしそれが強い印象を与へるのは、彼の背後にある(と推定される)文学趣味の変革のせいでせう」

                    ^ 第81回芥川賞における『風の歌を聴け』の丸谷の選評。「もしもこれが単なる模倣なら、文章の流れ方がこんなふうに淀みのない調子ではゆかないでせう。それに、作品の柄がわりあひ大きいやうに思ふ」

                    ^ 第83回芥川賞における『1973年のピンボール』(1980年)の丸谷の選評。「村上春樹さんの中篇小説は、古風な誠実主義をからかひながら自分の青春の実感である喪失感や虚無感を示さうとしたものでせう。ずいぶん上手になつたと感心しましたが、大事な仕掛けであるピンボールがどうもうまくきいてゐない。双子の娘たちのあつかひ方にしても、もう一工夫してもらひたいと思ひました」

                    ^ 『羊をめぐる冒険』(1982年)の丸谷の評。「現代日本人と、日本の持ってる土俗的なものとの関係をずいぶんよく書いているな、と思ってぼくは面白かった。そういう、現代日本にある土俗的なもの、古代的なものに対して、日本の若い知識人が持っている知的困惑、それをあのくらい丁寧に付き合って書いた小説はないんじゃないの。非常に面白いところをやっているとぼくは思います。知的冒険という性格の小説で、なかなかいいとぼくは思う。あれは一種の『古事記』だもの(笑)」

                    ^ 第21回谷崎潤一郎賞における『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』(新潮社、1985年)の丸谷の選評。「村上春樹氏の『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』は、優雅な抒情的世界を長篇小説といふ形でほぼ破綻なく構築してゐるのが手柄である。われわれの小説がリアリズムから脱出しなければならないことは、多くの作家が感じてゐることだが、リアリズムばなれは得てしてデタラメになりがちだつた。しかし村上氏はリアリズムを捨てながら論理的に書く。独特の清新な風情はそこから生じるのである。この甘美な憂愁の底には、まことにふてぶてしい、現実に対する態度があるだらう」

                    ^ 『日本人名大辞典』上田正昭他監修、講談社、2001年12月6日、1800頁。ISBN 978-4-06-210800-3。https://kotobank.jp/word/丸谷才一-164091。2022年5月22日閲覧。 

                    ^ 「丸谷才一さん死去 作家・評論家・英文学者、87歳」『朝日新聞デジタル』朝日新聞社、2012年10月14日。2022年5月22日閲覧。

                    ^ 「丸谷才一さん死去:深い教養とユーモア 「考える快楽」描き日本問う」 『毎日新聞』 2012年10月14日朝刊。

                    ^ 他の二人は開高健、井上光晴である(「昭和史における丸谷才一」菅野昭正編『書物の達人 丸谷才一』集英社新書 2014年pp.33-61)。

                    ^ 『挨拶は一仕事』朝日文庫 2013年

                    ^ 丸谷才一「わたしの声について」『男のポケット』新潮社、1976年4月。

                    ^ 丸谷才一『低空飛行』新潮文庫、1980年5月、山口瞳の解説より。

                    ^ 丸谷才一『低空飛行』新潮文庫、149頁。

                    ^ 「紅葉全集」全12巻+別巻1、岩波書店、1993-1995年。「第6巻 多情多恨 青葡萄」の解説を執筆。

                    ^ “朝日賞 2001-2019年度”. 朝日新聞社. 2023年1月7日閲覧。

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                    ^ “山形県名誉県民・山形県県民栄誉賞”. 山形県. 2022年7月29日閲覧。

                    ^ 『別れの挨拶』(「未来の文学を創る」)

                    ^ 『別れの挨拶』(「わが青春の1ページ」)

                    ^ 『別れの挨拶』集英社文庫

                    ^ 「怪談・俳諧・墓誌」(『書物の達人 丸谷才一』]pp.97-124)。

                    ^ 『別れの挨拶』(「男の小説」)

                    ^ 「産経抄」『産経新聞』産業経済新聞社、2012年5月11日、東京朝刊、1面。

                    ^ 「プロ野球 日本シリーズ〈第1戦〉丸谷才一さんが見た、38年ぶりの“大洋”」『毎日新聞』毎日新聞社、1009年10月19日、東京朝刊、1面。

                    ^ 選手に責任はない! | 野球コラム - 週刊ベースボールONLINE

                    ^ 『文學界』1968年9月号

                    ^ 清水徹解説『エホバの顔を避けて』中公文庫 1977年

                    ^ 『群像日本の作家25 丸谷才一』小学館 1997年

                    ^ 『新鋭作家叢書 丸谷才一集』河出書房新社 1972年

                    ^ 米原万里『打ちのめされるようなすごい本』文藝春秋 2006年

                    ^ 「読むこと書くこと」(『文学ときどき酒』)

                    ^ 『ロンドンで本を読む』光文社知恵の森文庫(幾野宏訳「一人分のチャーハン」)、初出『オブザーヴァー』1988年4月10日号

                    ^ 『たった一人の反乱』講談社文芸文庫 1997年(三浦雅士「解説」)

                    ^ 湯川豊「解説」(『持ち重りのする薔薇の花』新潮社 2015年)

                    ^ 中国語版『樹影譚』2010年 序文(『星のあひびき』集英社文庫 2013年「私の小説」)

                    ^ 丸谷「私小説に逆らつて」(『別れの挨拶』集英社 2017年)

                    ^ 井上ひさし「解説」(『ボートの三人男』中公文庫 1976年)

                    ^ 『思考のレッスン』文春文庫 2002年「レッスン2 私の考えを励ましてくれた三人」

                    ^ 『新潮日本文学48 中村真一郎集』新潮社 1972年(解説)

                    ^ 丸谷「書評と「週刊朝日」」「扇谷正造と齋藤明が作ったもの」(『快楽としての読書 日本篇』筑摩書房 2012年)

                    ^ 『ロンドンで本を読む』光文社知恵の森文庫(「イギリス書評の藝と風格について」)

                    ^ 湯川豊「書評の意味―本の共同体を求めて」(菅野昭正編『書物の達人 丸谷才一』集英社新書 2014年 pp.63-95)

                    ^ 丸谷「三ページの書評欄二十年」(『別れの挨拶』集英社 2017年)

                    ^ 瀬戸川猛資「あまりにも予見的な」(『深夜の散歩』ハヤカワ文庫 1997年)

                    ^ 杉本秀太郎「解説」(『横しぐれ』講談社文庫 1978年)

                    ^ 川本三郎「解説」(『別れの挨拶』集英社 2017年)

                    ^ 『丸谷才一全集』第12巻、文藝春秋、2014年9月10日、363頁。

                    ^ 『丸谷才一全集』第12巻、前掲書、255頁。

                    ^ 『丸谷才一全集』第12巻、前掲書、258頁。

                    ^ 『丸谷才一批評集 第1巻 日本文学史の試み』文藝春秋、1996年5月、150頁。

                    ^ 『丸谷才一全集』第12巻、前掲書、307頁。

                    ^ 村上春樹『村上さんのところ」(新潮社、2015年)p.63。

                    ^ 吉田秀和文化勲章を祝う会 2007.2.6「わが文章の師」(『あいさつは一仕事』 )

                    ^ 朝日新聞 2012.5.29夕刊「われわれは彼によって創られた 吉田秀和を悼む」(『別れの挨拶』)

                    ^ 吉田秀和さんお別れの会での挨拶 2012.7.7「吉田秀和と私」(『別れの挨拶』)

                    ^ 文化勲章受賞を祝ふ会での御礼の挨拶 2011.12.1「私小説に逆らつて」(『別れの挨拶』)

                    ^ 「モルグ街の殺人」「盗まれた手紙」「マリー・ロジェの謎」「お前が犯人だ」「黄金虫」「スフィンクス」「黒猫」「アシャー館の崩壊」

                    ^ 『桜もさよならも日本語』新潮文庫、ISBN 4101169055、1989年7月、214頁~216頁。

                    ^ 編者菅野昭正ほか、川本三郎、湯川豊、岡野弘彦、鹿島茂、関容子の講演録

                    『丸谷才一全集 第12巻』文藝春秋、2014年9月‐「書誌・年譜(武藤康史編)」

                    『丸谷才一』 - コトバンク

                    第1回 石川達三「蒼氓」

                    第2回 該当作品なし

                    第3回 小田嶽夫「城外」/ 鶴田知也「コシャマイン記」

                    第4回 石川淳「普賢」/ 冨澤有爲男「地中海」

                    第5回 尾崎一雄「暢気眼鏡」他

                    第6回 火野葦平「糞尿譚」

                    第7回 中山義秀「厚物咲」

                    第8回 中里恒子「乗合馬車」他

                    第9回 半田義之「鶏騒動」/ 長谷健「あさくさの子供」

                    第10回 寒川光太郎「密獵者」

                    第11回 高木卓「歌と門の盾」

                    第12回 櫻田常久「平賀源内」

                    第13回 多田裕計「長江デルタ」

                    第14回 芝木好子「青果の市」

                    第15回 該当作品なし

                    第16回 倉光俊夫「連絡員」

                    第17回 石塚喜久三「纏足の頃」

                    第18回 東野邊薫「和紙」

                    第19回 八木義徳「劉廣福」/ 小尾十三「登攀」

                    第20回 清水基吉「雁立」

                    第21回 由起しげ子「本の話」/ 小谷剛「確証」

                    第22回 井上靖「闘牛」「猟銃」

                    第23回 辻亮一「異邦人」

                    第24回 該当作品なし

                    第25回 安部公房「壁 S・カルマ氏の犯罪」/ 石川利光「春の草」他

                    第26回 堀田善衛「広場の孤独」「漢奸」他

                    第27回 該当作品なし

                    第28回 五味康祐「喪神」/ 松本清張「或る『小倉日記』伝」

                    第29回 安岡章太郎「悪い仲間・陰気な愉しみ」

                    第30回 該当作品なし

                    第31回 吉行淳之介「驟雨」他

                    第32回 小島信夫「アメリカン・スクール」、庄野潤三「プールサイド小景」

                    第33回 遠藤周作「白い人」

                    第34回 石原慎太郎「太陽の季節」

                    第35回 近藤啓太郎「海人舟」

                    第36回 該当作品なし

                    第37回 菊村到「硫黄島」

                    第38回 開高健「裸の王様」

                    第39回 大江健三郎「飼育」

                    第40回 該当作品なし

                    第41回 斯波四郎「山塔」

                    第42回 該当作品なし

                    第43回 北杜夫「夜と霧の隅で」

                    第44回 三浦哲郎「忍ぶ川」

                    第45回 該当作品なし

                    第46回 宇能鴻一郎「鯨神」

                    第47回 川村晃「美談の出発」

                    第48回 該当作品なし

                    第49回 後藤紀一「少年の橋」/ 河野多惠子「蟹」

                    第50回 田辺聖子「感傷旅行 センチメンタル・ジャーニィ」

                    第51回 柴田翔「されどわれらが日々──」

                    第52回 該当作品なし

                    第53回 津村節子「玩具」

                    第54回 高井有一「北の河」

                    第55回 該当作品なし

                    第56回 丸山健二「夏の流れ」

                    第57回 大城立裕「カクテル・パーティー」

                    第58回 柏原兵三「徳山道助の帰郷」

                    第59回 丸谷才一「年の残り」/ 大庭みな子「三匹の蟹」

                    第60回 該当作品なし

                    第61回 庄司薫「赤頭巾ちゃん気をつけて」/ 田久保英夫「深い河」

                    第62回 清岡卓行「アカシヤの大連」

                    第63回 吉田知子「無明長夜」/ 古山高麗雄「プレオー8の夜明け」

                    第64回 古井由吉「杳子」

                    第65回 該当作品なし

                    第66回 李恢成「砧をうつ女」/ 東峰夫「オキナワの少年」

                    第67回 畑山博「いつか汽笛を鳴らして」/ 宮原昭夫「誰かが触った」

                    第68回 山本道子 「ベティさんの庭」/ 郷静子「れくいえむ」

                    第69回 三木卓「鶸」

                    第70回 野呂邦暢「草のつるぎ」/ 森敦「月山」

                    第71回 該当作品なし

                    第72回 日野啓三「あの夕陽」/ 阪田寛夫「土の器」

                    第73回 林京子「祭りの場」

                    第74回 中上健次「岬」/ 岡松和夫「志賀島」

                    第75回 村上龍「限りなく透明に近いブルー」

                    第76回 該当作品なし

                    第77回 三田誠広「僕って何」/ 池田満寿夫「エーゲ海に捧ぐ」

                    第78回 宮本輝「螢川」/ 高城修三 「榧の木祭り」

                    第79回 高橋揆一郎「伸予」/ 高橋三千綱「九月の空」

                    第80回 該当作品なし

                    第81回 重兼芳子「やまあいの煙」/ 青野聰「愚者の夜」

                    第82回 森禮子「モッキングバードのいる町」

                    第83回 該当作品なし

                    第84回 尾辻克彦「父が消えた」

                    第85回 吉行理恵「小さな貴婦人」

                    第86回 該当作品なし

                    第87回 該当作品なし

                    第88回 加藤幸子 「夢の壁」/ 唐十郎「佐川君からの手紙」

                    第89回 該当作品なし

                    第90回 笠原淳「杢二の世界」、高樹のぶ子「光抱く友よ」

                    第91回 該当作品なし

                    第92回 木崎さと子「青桐」

                    第93回 該当作品なし

                    第94回 米谷ふみ子「過越しの祭」

                    第95回 該当作品なし

                    第96回 該当作品なし

                    第97回 村田喜代子「鍋の中」

                    第98回 池澤夏樹「スティル・ライフ」/ 三浦清宏「長男の出家」

                    第99回 新井満 「尋ね人の時間」

                    第100回 南木佳士「ダイヤモンドダスト」/ 李良枝「由煕」

                    第101回 該当作品なし

                    第102回 大岡玲「表層生活」/瀧澤美恵子「ネコババのいる町で」

                    第103回 辻原登「村の名前」

                    第104回 小川洋子「妊娠カレンダー」

                    第105回 辺見庸「自動起床装置」/ 荻野アンナ「背負い水」

                    第106回 松村栄子「至高聖所アバトーン」

                    第107回 藤原智美「運転士」

                    第108回 多和田葉子「犬婿入り」

                    第109回 吉目木晴彦「寂寥郊野」

                    第110回 奥泉光「石の来歴」

                    第111回 室井光広「おどるでく」/笙野頼子「タイムスリップ・コンビナート」

                    第112回 該当作品なし

                    第113回 保坂和志「この人の閾」

                    第114回 又吉栄喜「豚の報い」

                    第115回 川上弘美「蛇を踏む」

                    第116回 辻仁成「海峡の光」/ 柳美里「家族シネマ」

                    第117回 目取真俊「水滴」

                    第118回 該当作品なし

                    第119回 花村萬月「ゲルマニウムの夜」/ 藤沢周「ブエノスアイレス午前零時」

                    第120回 平野啓一郎「日蝕」

                    第121回 該当作品なし

                    第122回 玄月「蔭の棲みか」/ 藤野千夜「夏の約束」

                    第123回 町田康「きれぎれ」/ 松浦寿輝「花腐し」

                    第124回 青来有一「聖水」/ 堀江敏幸「熊の敷石」

                    第125回 玄侑宗久「中陰の花」

                    第126回 長嶋有「猛スピードで母は」

                    第127回 吉田修一「パーク・ライフ」

                    第128回 大道珠貴「しょっぱいドライブ」

                    第129回 吉村萬壱「ハリガネムシ」

                    第130回 金原ひとみ「蛇にピアス」/ 綿矢りさ「蹴りたい背中」

                    第131回 モブ・ノリオ「介護入門」

                    第132回 阿部和重「グランド・フィナーレ」

                    第133回 中村文則「土の中の子供」

                    第134回 絲山秋子「沖で待つ」

                    第135回 伊藤たかみ「八月の路上に捨てる」

                    第136回 青山七恵「ひとり日和」

                    第137回 諏訪哲史「アサッテの人」

                    第138回 川上未映子「乳と卵」

                    第139回 楊逸「時が滲む朝」

                    第140回 津村記久子「ポトスライムの舟」

                    第141回 磯﨑憲一郎「終の住処」

                    第142回 該当作品なし

                    第143回 赤染晶子「乙女の密告」

                    第144回 朝吹真理子「きことわ」/ 西村賢太「苦役列車」

                    第145回 該当作品なし

                    第146回 円城塔「道化師の蝶」/ 田中慎弥「共喰い」

                    第147回 鹿島田真希「冥土めぐり」

                    第148回 黒田夏子「abさんご」

                    第149回 藤野可織「爪と目」

                    第150回 小山田浩子「穴」

                    第151回 柴崎友香「春の庭」

                    第152回 小野正嗣「九年前の祈り」

                    第153回 羽田圭介「スクラップ・アンド・ビルド」/ 又吉直樹「火花」

                    第154回 滝口悠生「死んでいない者」/ 本谷有希子「異類婚姻譚」

                    第155回 村田沙耶香「コンビニ人間」

                    第156回 山下澄人「しんせかい」

                    第157回 沼田真佑「影裏」

                    第158回 石井遊佳「百年泥」/ 若竹千佐子「おらおらでひとりいぐも」

                    第159回 高橋弘希「送り火」

                    第160回 上田岳弘「ニムロッド」/ 町屋良平「1R 1分34秒」

                    第161回 今村夏子「むらさきのスカートの女」

                    第162回 古川真人「背高泡立草」

                    第163回 高山羽根子「首里の馬」/ 遠野遥「破局」

                    第164回 宇佐見りん「推し、燃ゆ」

                    第165回 石沢麻依「貝に続く場所にて」/ 李琴峰「彼岸花が咲く島」

                    第166回 砂川文次「ブラックボックス」

                    第167回 高瀬隼子「おいしいごはんが食べられますように」

                    第168回 井戸川射子「この世の喜びよ」/ 佐藤厚志「荒地の家族

                    第169回 市川沙央「ハンチバック」

                    第170回 九段理江「東京都同情塔」

                    第171回 朝比奈秋「サンショウウオの四十九日」/ 松永K三蔵「バリ山行」

                    第1回 小島信夫『抱擁家族

                    第2回 遠藤周作『沈黙』

                    第3回 安部公房『友達』/大江健三郎『万延元年のフットボール』

                    第4回 受賞作なし

                    第5回 円地文子『朱を奪うもの』『傷ある翼』『虹と修羅』

                    第6回 埴谷雄高『闇のなかの黒い馬』/吉行淳之介『暗室』

                    第7回 野間宏『青年の環』

                    第8回 丸谷才一『たった一人の反乱』

                    第9回 加賀乙彦『帰らざる夏』

                    第10回 臼井吉見『安曇野』

                    第11回 水上勉『一休』

                    第12回 藤枝静男『田紳有楽』

                    第13回 島尾敏雄『日の移ろい』

                    第14回 中村真一郎『夏』

                    第15回 田中小実昌『ポロポロ』

                    第16回 河野多惠子『一年の牧歌』

                    第17回 後藤明生『吉野大夫』/深沢七郎『みちのくの人形たち』

                    第18回 大庭みな子『寂兮寥兮』

                    第19回 古井由吉『槿』

                    第20回 黒井千次『群棲』/高井有一『この国の空』

                    第21回 村上春樹『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』

                    第22回 日野啓三『砂丘が動くように』

                    第23回 筒井康隆『夢の木坂分岐点』

                    第24回 受賞作なし

                    第25回 受賞作なし

                    第26回 林京子『やすらかに今はねむり給え』

                    第27回 井上ひさし『シャンハイムーン』

                    第28回 瀬戸内寂聴『花に問え』

                    第29回 池澤夏樹『マシアス・ギリの失脚』

                    第30回 辻井喬『虹の岬』

                    第31回 辻邦生『西行花伝』

                    第32回 受賞作なし

                    第33回 保坂和志『季節の記憶』/三木卓『路地』

                    第34回 津島佑子『火の山―山猿記』

                    第35回 高樹のぶ子『透光の樹』

                    第36回 辻原登『遊動亭円木』/村上龍『共生虫』

                    第37回 川上弘美『センセイの鞄』

                    第38回 受賞作なし

                    第39回 多和田葉子『容疑者の夜行列車』

                    第40回 堀江敏幸『雪沼とその周辺』

                    第41回 町田康『告白』/山田詠美『風味絶佳』

                    第42回 小川洋子『ミーナの行進』

                    第43回 青来有一『爆心』

                    第44回 桐野夏生『東京島』

                    第45回 受賞作なし

                    第46回 阿部和重『ピストルズ』

                    第47回 稲葉真弓『半島へ』

                    第48回 高橋源一郎『さよならクリストファー・ロビン』

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                    第50回 奥泉光『東京自叙伝』

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                    第8回 清水邦夫『わが魂は輝く水なり』/森万紀子『雪女』

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                    第11回 三枝和子『鬼どもの夜は深い』/小檜山博『光る女』

                    第12回 赤江瀑『海峡』『八雲が殺した』

                    第13回 宮脇俊三『殺意の風景』

                    第14回 増田みず子『シングル・セル』

                    第15回 倉橋由美子『アマノン国往還記』/朝稲日出夫『シュージの放浪』

                    第16回 泡坂妻夫『折鶴』/吉本ばなな『ムーンライト・シャドウ』

                    第17回 石和鷹『野分酒場』/北原亞以子『深川澪通り木戸番小屋』

                    第18回 日影丈吉『泥汽車』

                    第19回 有為エンジェル『踊ろう、マヤ』

                    第20回 鷺沢萠『駆ける少年』/島田雅彦『彼岸先生』

                    第21回 山本道子『喪服の子』

                    第22回 該当作品なし

                    第23回 辻章『夢の方位』

                    第24回 柳美里『フルハウス』/山田詠美『アニマル・ ロジック』

                    第25回 村松友視『鎌倉のおばさん』/京極夏彦『嗤う伊右衛門』

                    第26回 田辺聖子『道頓堀の雨に別れて以来なり──川柳作家・岸本水府とその時代』

                    第27回 吉田知子『箱の夫』/種村季弘『種村季弘のネオ・ラビリントス 幻想のエロス』ほか

                    第28回 多和田葉子『ヒナギクのお茶の場合』

                    第29回 久世光彦『蕭々館日録』、笙野頼子『幽界森娘異聞』

                    第30回 野坂昭如『文壇』およびそれに至る文業

                    第31回 丸谷才一『輝く日の宮』、桐野夏生『グロテスク』

                    第32回 小川洋子『ブラフマンの埋葬』

                    第33回 寮美千子『楽園の鳥―カルカッタ幻想曲―』

                    第34回 嵐山光三郎『悪党芭蕉』

                    第35回 立松和平『道元禅師』(上下)/(特別賞)大鷹不二雄『鏡花恋唄』

                    第36回 南木佳士『草すべり、その他の短編』/横尾忠則『ぶるうらんど』

                    第37回 千早茜『魚神』

                    第38回 篠田正浩『河原者ノススメ―死穢と修羅の記憶』

                    第39回 瀬戸内寂聴『風景』/夢枕獏『大江戸釣客伝』

                    第40回 角田光代『かなたの子』

                    第41回 磯﨑憲一郎『往古来今』

                    第42回 中島京子『妻が椎茸だったころ』/小池昌代『たまもの』

                    第43回 長野まゆみ『冥途あり』/篠原勝之『骨風』

                    第44回 川上弘美『大きな鳥にさらわれないよう』

                    第45回 松浦理英子『最愛の子ども』

                    第46回 山尾悠子『飛ぶ孔雀』

                    第47回 田中慎弥『ひよこ大将』

                    第48回 高樹のぶ子『小説伊勢物語業平』

                    第49回 村田喜代子『姉の島』

                    第50回 大濱普美子『陽だまりの果て』

                    第51回 北村薫『水 本の小説』/朝比奈秋『あなたの燃える左手で』

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                    IdRef

                    丸谷才一

                    20世紀日本の小説家

                    21世紀日本の小説家

                    日本の文芸評論家

                    20世紀日本の翻訳家

                    21世紀日本の翻訳家

                    英語からの翻訳者

                    20世紀日本の随筆家

                    21世紀日本の随筆家

                    芥川賞受賞者

                    菊池寛賞受賞者

                    朝日賞受賞者

                    読売文学賞受賞者

                    谷崎潤一郎賞受賞者

                    川端康成文学賞受賞者

                    泉鏡花文学賞受賞者

                    文化勲章受章者

                    文化功労者

                    日本藝術院会員

                    國學院大學の教員

                    日本の中等教育の教員

                    東京大学出身の人物

                    旧制新潟高等学校出身の人物

                    山形県立鶴岡南高等学校出身の人物

                    城北中学校・高等学校出身の人物

                    山形県出身の人物

                    1925年生

                    2012年没

                    鎌倉霊園に埋葬されている人物

                    ISBNマジックリンクを使用しているページ

                    独自研究の除去が必要な記事/2012年9月-10月

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2024/11/23 10:58更新

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