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成瀬巳喜男の情報 (なるせみきお)
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【11月23日】今日誕生日の芸能人・有名人

成瀬巳喜男の情報(なるせみきお) 映画監督 芸能人・有名人Wiki検索[誕生日、年齢、出身地、星座]

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成瀬 巳喜男さんについて調べます

■名前・氏名
成瀬 巳喜男
(読み:なるせ みきお)
■職業
映画監督
■成瀬巳喜男の誕生日・生年月日
1905年8月20日 (年齢1969年没)
巳年(へび年)、獅子座(しし座)
■出身地・都道府県
東京出身

成瀬巳喜男と同じ1905年生まれの有名人・芸能人

成瀬巳喜男と同じ8月20日生まれの有名人・芸能人

成瀬巳喜男と同じ出身地東京都生まれの有名人・芸能人


成瀬巳喜男と関係のある人

藤本真澄: めし(成瀬巳喜男監督、1951年)


室生犀星: 5月『杏っ子』が成瀬巳喜男監督、東宝配給で映画化。


浦辺粂子: 成瀬巳喜男監督の『稲妻』では、父親の異なる4人の子供を育て、生活の落ち着かない子供らに振り回されながらも愛情を注ぐ母親を演じ、庶民の生活を心憎いばかりに表出、同じく成瀬監督の『あにいもうと』でも母親役を好演。


三浦春馬: 映画評論家・映画監督の樋口尚文は「ひたすら主役のステイタスを志向するのではなく、主役であれ脇役であれ役柄の面白さを第一義とする"個性派俳優"」「年齢を重ねたら、成瀬巳喜男の映画に出てくる上原謙のような、凄く二枚目なのに妙にあれこれ人生の苦渋や迷いやエゴを感じさせるスタア性格俳優になっていったのではないか」 と評している。


乙羽信子: 秋立ちぬ(1960年、成瀬巳喜男監督)


柳家金語楼: 愉しき哉人生(1944年、東宝、監督:成瀬巳喜男)※主演


松山善三: 以後、成瀬巳喜男監督の『娘・妻・母』、川島雄三監督の『接吻泥棒』、渋谷実監督の『好人好日』、小林正樹監督の『あなた買います』など多数の脚本を手がける。


渋谷英男: 乱れ雲(1967年 成瀬巳喜男監督):営業所員


藤本真澄: 同じ東宝プロデューサーの田中友幸がアクション映画、東宝特撮、時代劇などを得意としたのに対して、藤本は『社長シリーズ』などのサラリーマン喜劇、『若大将シリーズ』『お姐ちゃんシリーズ』などの青春もの、セクシー・コメディ、成瀬巳喜男監督作品などの文芸作品を主として製作し、共にドル箱路線を確立したふたりは東宝映画の両輪として会社を支えた。


藤本真澄: 驟雨(成瀬巳喜男監督、1956年)


杉村春子: 気が強いことで有名だった岡田茉莉子の名前を冠した「岡田茉莉子シリーズ」が1965年2月~4月までTBS・金曜劇場枠で全13回放送され、この第3回『猫のいる家』(1965年2月19日放送)で、岡田自らが成瀬巳喜男監督『流れる』で共演した杉村との共演を希望した。


水木洋子: 山の音(成瀬巳喜男監督)


宮口精二: 他に、複数作品に出演した監督だけでも小林正樹、今井正、山本薩夫、市川崑、岡本喜八、成瀬巳喜男らの名が並ぶ。


金井美恵子: ことにジャン・ルノワールの映画に強い愛着を抱き、他にもジャン=リュック・ゴダール、フランソワ・トリュフォー、ルイス・ブニュエル、ロベール・ブレッソン、フリッツ・ラング、エリック・ロメール、ジョン・フォード、エルンスト・ルビッチ、ジャン・ヴィゴ、アッバス・キアロスタミ、成瀬巳喜男などなど、非常に多岐にわたる監督の作品に言及している。


木下亮: 豊田四郎・成瀬巳喜男・川島雄三らの助監督に付く。


山本薩夫: 伊藤大輔からの勧めもあり、1933年に大手映画会社である松竹蒲田撮影所に入社し、成瀬巳喜男監督の助監督を務める。


小林親弘: 前述のように映画を観ることは好きだったが養成所時代に日本の小津安二郎、成瀬巳喜男を名をいわれてもわからなかった自分に先輩から鑑賞を勧められて今まで得られなかった感性を育んだ。


岡本喜八: 復員後に東宝へ復帰し、マキノ雅弘や谷口千吉、成瀬巳喜男、本多猪四郎らに師事して修行を積む。


河村黎吉: 島津作品のほか、成瀬巳喜男、清水、渋谷実、五所平之助、吉村公三郎らの作品でも芸達者ぶりを発揮し、父親役、江戸っ子役で精彩を放った。


高峰秀子: 木下惠介、成瀬巳喜男監督作品に常連出演したほか、小津安二郎、豊田四郎、稲垣浩、五所平之助など日本映画界を彩る巨匠監督の名作に数多く出演した。


片岡義男: 『映画の中の昭和30年代―成瀬巳喜男が描いたあの時代と生活』(2007年、草思社)


中平康: 平成17年(2005年)には韓国の釜山国際映画祭にて成瀬巳喜男監督『浮雲』、今村昌平監督『神々の深き欲望』、鈴木清順監督『ツィゴイネルワイゼン』等と共に『狂った果実』も紹介、上映された。


原節子: 1969年、映画監督の成瀬巳喜男が亡くなったとき「会田昌江」名義で供花を送る。


山縣直代: 同年、東京のP.C.L.映画製作所に移籍し、矢倉茂雄監督の『処女花園』に出演した後、成瀬巳喜男監督の『君と行く路』や、エノケンこと榎本健一主演物に出演した。


是枝裕和: 海外の批評家や記者からは、小津安二郎と比較されることが多く、「小津の孫」と称される事もあるが、是枝本人はどちらかというと小津よりも成瀬巳喜男の影響を強く受けている。


佐伯秀男: 『上海の月』 : 監督成瀬巳喜男、原案松崎啓次、脚本山形雄策、主演山田五十鈴、製作東宝映画東京撮影所・中華電影公司、配給東宝映画、1941年7月1日公開 - 出演・「小島雄二」役


新珠三千代: 女の中にいる他人(1966年、東宝、監督:成瀬巳喜男) - 田代雅子


加東大介: 1952年に黒澤脚本の『決闘鍵屋の辻』、成瀬巳喜男監督の『おかあさん』での明朗できびきびとした演技が批評家から絶賛され、1952年度の毎日映画コンクール、ブルーリボン賞の男優助演賞を受賞、1955年には今井正監督の『ここに泉あり』、内田吐夢監督の『血槍富士』で2度目のブルーリボン助演賞を受賞した。


中北千枝子: その後『めし』、『浮雲』、『流れる』などの成瀬巳喜男監督作品にも出演するなど、主に名脇役として活躍した。


藤本真澄: 放浪記(成瀬巳喜男監督、1962年)


成瀬巳喜男の情報まとめ

もしもしロボ

成瀬 巳喜男(なるせ みきお)さんの誕生日は1905年8月20日です。東京出身の映画監督のようです。

もしもしロボ

映画、卒業、姉妹、結婚、離婚、家族、ドラマに関する情報もありますね。1969年に亡くなられているようです。

成瀬巳喜男のプロフィール Wikipedia(ウィキペディア)

成瀬 巳喜男(なるせ みきお、1905年8月20日 - 1969年7月2日)は、日本の映画監督。東京府(現東京都)四谷出身。

成瀬は1905年8月20日、東京都四谷区谷町に縫箔職人で、大名成瀬氏一族である士族の父・利三と母・きなの間に二男一女の次男として生まれた。生まれたのが巳年、巳の月、巳の日だったので「巳喜男」と名付けられた。

鮫ヶ橋尋常小学校を卒業後、もともと家が貧しかったため、早く腕に職をつけようと工手学校(現工学院大学)に入るが、父が亡くなって家計が逼迫したことで中退した。1920年、知人の紹介で松竹蒲田撮影所に小道具係として入社する。1922年頃から池田義信の助監督につく。しかし、なかなか監督には昇進出来ず、後から入社した小津安二郎や清水宏らが入社して3・4年で監督に昇進する中、成瀬もまだ五所平之助の下で指示を受けており、都合10年もの下積み時代を過ごした。

1930年、成瀬は城戸四郎が赤穂春雄名義でシナリオを書いた短篇ナンセンス喜劇映画『チャンバラ夫婦』で監督デビューを果たす。最初は短篇のドタバタ喜劇を手がけていたが、1931年の『腰弁頑張れ』で認められる。その後長篇作品も手がけていき、1932年の『蝕める春』でキネマ旬報ベストテン第6位に選ばれ、期待の若手監督として注目された。翌1933年には『君と別れて』『夜ごとの夢』を発表し、両作ともキネマ旬報ベストテンに選ばれて高い評価を得る。

しかし監督に昇格しても個室も与えられず、他の助監督たちとの大部屋暮らしが続いた。しかも他の監督たちが拒んだ脚本で映画を撮らされ、「これを撮ったら、次は好きなのを撮らせてやる」という約束も何度も反故にされた。そこへ成瀬は東宝の前身であるPCLから引き抜きの話が入り、移籍を決心する。それを知った小津安二郎は「それも良し」と日記に書いている。また成瀬はこの時期、後の東宝で成瀬の映画を多数製作することになる藤本真澄とも知りあうことになる。

1934年、成瀬は助監督の山本薩夫とともにPCLに移籍して、初トーキー映画『乙女ごころ三人姉妹』(1935年)を監督する。 次いで監督を手掛けた、中野実の戯曲『女優と詩人』では無残な失敗を喫したとの評価を受けも、3作目の『妻よ薔薇のやうに』(1935年)では批評家から高い評価を受けて『キネマ旬報』ベスト1に選ばれる。この作品は“Kimiko”という英題で1937年にニューヨークで封切られ、アメリカで興行上映された初の日本映画となった。のちに『女優と詩人』『妻よ薔薇のやうに』の主演女優の千葉早智子と1937年に結婚して長男の隆司が生まれるが、3年後の1940年に離婚した。一人息子の隆司は千葉が引き取って育てた。

大佛次郎原作の『雪崩』(1937年)では黒澤明が助監督を務める。黒澤の自伝には、「成瀬さんにしても、物足りない仕事だったと思うが、それでも、私には得る所が多かった。」の記載がある。戦時下では『鶴八鶴次郎』『歌行燈』『芝居道』など「芸道もの」というジャンルで冴えを見せる。

戦争直後は民主主義路線映画『浦島太郎の後裔』『俺もお前も』『春の目ざめ』といった映画の監督を余儀なくされる。同時期に東宝争議によって東宝撮影所の機能が麻痺したため、成瀬も山本嘉次郎、黒澤、谷口千吉らと共に東宝を離れ、映画芸術協会を設立、フリーの立場で東宝、新東宝、松竹、大映などで監督することになる。

1951年、林芙美子原作、原節子と上原謙主演の『めし』が高い評価を受けた。東宝復帰後の1955年に監督した『浮雲』は一般に成瀬の最高傑作とされている。

成瀬は、林原作の『稲妻』『妻』『晩菊』『浮雲』『放浪記』をはじめとして川端康成原作の『舞姫』『山の音』、室生犀星原作の『あにいもうと』『杏っ子』といった純文学作品から、石坂洋次郎原作の『まごころ』『石中先生行状記』『くちづけ』といった大衆作品まで幅広いジャンルにわたる文芸映画を中心に、人間の細やかな情感を何気ないやりとりで描ききった。

成瀬の遺作は1967年、司葉子、加山雄三主演の『乱れ雲』であった。1969年、成瀬は直腸癌のため63歳で没した。墓所は世田谷区円光寺。なお、成瀬は闘病中に見舞いに訪れた高峰秀子に「白一色の幕を背にして高峰秀子が一人芝居をする」という奇抜な作品の構想を語ったが、ついに実現しなかった。これについては、成瀬と多くの作品でコンビを組んだ名カメラマンの玉井正夫が後年のインタビューで、「その発言は、成瀬さんが死ぬ間際に弱気になっていたからこそ出た言葉ですよ。成瀬さんは、高峰秀子を個人的には好きではなかったですよ」という発言をしている。

成瀬の生誕100周年にあたる2005年には、DVDボックスのリリースや関連書籍の出版、各地の名画座での特集上映などが行われた。

成瀬は女性映画の名手として知られており、とくに高峰秀子とのコンビによる多数の作品を手がける。また、小津映画によって神話化された原を『めし』『驟雨』で起用し、市井に生きる飾らない妻の姿を生き生きと演じさせた。

また幸田文が原作の『流れる』では高峰のほか、田中絹代、杉村春子、山田五十鈴、岡田茉莉子、中北千枝子、そしてサイレント映画女優の大女優である栗島すみ子が共演を果たしている。

他に戦前では水久保澄子・忍節子・入江たか子・岡田嘉子、戦後では若山セツ子・杉葉子・久我美子・高峰三枝子・木暮実千代・香川京子・淡島千景・新珠三千代・草笛光子・有馬稲子・団令子・水野久美・淡路恵子・司葉子・星由里子といった女優が彼の映画で輝きを放っている。

スター男優の意外な起用にも長けており、三船敏郎も『石中先生行状記』『妻の心』で黒澤映画で見せる男性的魅力とは異なる側面を見せ、三國連太郎は『夫婦』『妻』で奇妙な味わいを残した。戦前の松竹のスターである上原謙も『めし』以降の諸作で、山村聰とともに飾らない中年男性の姿を手堅く演じ続けた。晩年の『乱れる』と『乱れ雲』では、『若大将』シリーズで人気絶頂だったスター加山から繊細な演技を引き出したことも特筆に値する。

また、小林桂樹に殺人犯として主役を務めさせたり(『女の中にいる他人』)、その風貌から篤実、凡庸な性格の役回りが多い加東大介に結婚詐欺師(『女が階段を上る時』)や若い女と駆け落ちを繰り返す亭主(『女の座』)を演じさせるなど、名脇役として知られる俳優についても意外な一面を引き出している。

数は少ないが、『まごころ』『秀子の車掌さん』『なつかしの顔』『秋立ちぬ』など子どもを主人公とした情感豊かな佳作も手がけている。特に『秋立ちぬ』は、主人公に成瀬本人の幼少時代が重ねられているという意味でも、貴重な作品である。

成瀬の映画を支えていたのは東宝の映画撮影所の優秀な人材によるところも大きく、それは美術監督を務めた中古智による『成瀬巳喜男の設計』に詳しい。成瀬は美術に中古、撮影に玉井正夫、照明に石井長四郎、録音に下永尚、音楽に斎藤一郎、といった「成瀬組」と呼ばれた固定スタッフでの作業を好み、また彼らもそれぞれの持つ一流以上の技術で成瀬のもとを支えた。脚本には水木洋子が多くの作品で貢献している。

また成瀬は非常に時代性を意識した監督であり、作中にさりげなく当時の世相を盛り込むことが多かった。一例として『乱れる』での個人商店とスーパーマーケットとの価格競争や、『妻として女として』で妻や家族が「三種の神器」を欲しがるシーン、などがある。こうした設定が伏線として、話の本筋に活かされることも多い。

一方、戦後の作品では街頭シーンでチンドン屋が登場することが非常に多い。ほとんどは話に絡むことがなく(『めし』でわずかに登場人物が言及する程度である)BGMとしての意味合いも兼ねていたが、成瀬自身が特に好んで取り上げていたと言われている。

成瀬の映画で国内外を問わず最も高い評価を受けているのは『浮雲』であるが、『浮雲』はその重い雰囲気、こってりとした画調などが成瀬作品として異質であり、『浮雲』をして代表作とするべきではないという意見もある。成瀬も『浮雲』を自身の最高傑作とは見なしていなかったといわれている。

成瀬はスタッフには慕われていたが、無口な性格で付き合いをほとんど持たなかった。情趣に富んだやるせない作風のため、姓名をもじって「ヤルセナキオ」とあだ名された。成瀬の下で助監督の経験をし、自身も成瀬映画のファンであった石井輝男も成瀬のことを大学教授のような物静かな人と語っている。

映画撮影は几帳面におこなわれ(ただし撮影の段取り、コンテニュイティは誰にも見せず)、撮影予定日数以内に必ず納め、また毎日の監督の作業時間は朝の9時から夕方の4時45分であり、近くのレストランの定席でコップ酒を口にすると5時の撮影所のサイレンが鳴る、という撮り方だった。『秋立ちぬ』で助監督を務めた中野昭慶は、成瀬の演出は即編集できるものとなっており、フィルムに無駄がなく勉強になったと語っている。

成瀬は国内では生前から一定の評価を得ていたが、それは個性的な映画作家というより、むしろ職人監督としてであった。

成瀬に関しては、後に松竹社長となる蒲田撮影所の城戸四郎所長が「小津は二人いらない」と言ったという伝説がある。その小津は成瀬が監督した『浮雲』を「俺にはできないシャシンだ」と賛している。また溝口健二は「あの人のシャシンはうまいことはうまいが、いつもキンタマが有りませんね」と評している。

かつて教えを受けた石井輝男は不肖の弟子と自ら認めているが、「映画映画館で上映される数週間だけの命である」とする成瀬の姿勢に敬意を払っていた。

黒澤明も自伝の中で自身が助監督についた『雪崩』の撮影での成瀬について、撮影中の時間の使い方など全く無駄が無く「なにもかも自分でやってしまうので、助監督は手持ち無沙汰だった」と振り返っている。また、成瀬の監督としての仕事振りについても「映画のエキスパート」「その腕前の確かな事は、比類がない」と評している。黒澤のスクリプターとして多くの黒澤作品に参加している野上照代は「黒澤さんが一番尊敬してたのは間違いなく成瀬さん」と自著に書いている。

成瀬の国際的名声が高まったのは死から10年以上もたってからで、川喜多かしこのような熱心な映画ファンの尽力により1983年のロカルノ国際映画祭で特集上映プログラムが組まれて以降である。その後、1988年では香港国際映画祭で、1998年にはサン・セバスティアン国際映画祭で特集上映が組まれた。フランス映画誌『カイエ・デュ・シネマ』は、成瀬のことを小津、溝口、黒澤に次ぐ日本の「第4の巨匠」と讃えた。

1990年には成瀬の映画の美術を多数担当した中古智と蓮實重彦とのインタビュー『成瀬巳喜男の設計』が筑摩書房から刊行される。ジャン・ピエール・リモザン、レオス・カラックス、ダニエル・シュミット、エドワード・ヤンといった映画監督たちが成瀬に敬意を表している。シュミットはドキュメンタリー映画『書かれた顔』で『晩菊』の一部を引用し、主演の杉村へのインタビューを果たした。

成瀬の系統的な評価に関しては、長く「戦中戦後にスランプの時期があったが、『めし』を契機に復活を果たし女性映画の名手となった」とする意見が支配的であった。しかし、近年は戦中作品を中心に評価が向上しつつある。

1953年までの作品は著作権の保護期間が完全に終了した(公開後50年と監督死後38年の両方を満たす)と考えられている。このためいくつかの作品が、格安DVDで発売されている。

化粧雪(1940年2月14日公開、石田民三監督、東宝映画) - 原作

そよ風父と共に(1940年4月24日公開、山本薩夫監督、東宝映画) - 脚本

秘めたる覚悟(1943年11月18日公開、滝沢英輔監督、東宝映画) - 脚本

恋にめざめる頃(1969年3月29日公開、浅野正雄監督、東宝) - 脚本

『成瀬巳喜男の世界』 神保町シアター叢書1、小学館、2009年7月

榎並重行 『異貌の成瀬巳喜男 映画における生態心理学の創発』 洋泉社、2008年

片岡義男 『映画の中の昭和30年代 成瀬巳喜男が描いたあの時代と生活』 草思社、2007年

平能哲也編 『成瀬巳喜男を観る』 ワイズ出版、2005年、※各関係者インタビュー

村川英編 『成瀬巳喜男演出術 役者が語る演技の現場』 ワイズ出版、1997年/ワイズ出版映画文庫、2022年

阿部嘉昭 『成瀬巳喜男 映画の女性性』 河出書房新社、2005年

『成瀬巳喜男と映画の中の女優たち 生誕百年特別記念出版』 ぴあ、2005年。※写真集ほか

スザンネ・シェアマン 『成瀬巳喜男 日常のきらめき』 キネマ旬報社、1997年。※著者は日本在住オーストリア人女性映画研究家。

田中眞澄ほか編 『映画読本 成瀬巳喜男 透きとおるメロドラマの波光よ』 フィルムアート社、1995年

蓮實重彦・山根貞男編 『成瀬巳喜男の世界へ』 リュミエール叢書、筑摩書房。2005年

中古智・蓮實重彦著 『成瀬巳喜男の設計 美術監督は回想する』 リュミエール叢書、筑摩書房、1990年

川本三郎 『成瀬巳喜男 映画の面影』 新潮選書、2014年、ISBN 9784106037603

岸田國士 -『驟雨』を映画

伊丹万作

斎藤寅次郎

山中貞雄

豊田四郎

^ 新派臭を除いた成瀬の「妻よ薔薇の様に」『東京朝日新聞』昭和10年8月25日

^ 塩田長和『日本映画五十年史: 一九四一年ー九一年』藤原書店、1992年、118頁。 

^ 廣澤榮『日本映画の時代「成瀬巳喜男のしごと」』岩波書店、1990年、177-215頁。 

^ 「スタッフインタビュー 中野昭慶」『キングコング対ゴジラコンプリーション』ホビージャパン、2021年9月24日、88頁。ISBN 978-4-7986-2566-9。 

^ 『映畫読本 成瀬巳喜男 透きとおるメロドラマの波光よ』田中眞澄・阿部嘉昭・木全公彦・丹野達弥編、フィルムアート社、ISBN 4-8459-9539-5、8ページ。

^ 津村秀夫著『溝口健二というおのこ』。

^ 多くのウェブサイトで『春のめざめ』と表記されているが、作品冒頭で『春の目ざめ』とタイトル文字が出る。

成瀬巳喜男 - allcinema

成瀬巳喜男 - KINENOTE

成瀬巳喜男 - 日本映画データベース

Mikio Naruse - IMDb(英語)

チャンバラ夫婦(1930年)

純情(1930年)

押切新婚記(1930年)

不景気時代(1930年)

愛は力だ(1931年)

ねえ興奮しちゃいやよ(1931年)

二階の悲鳴(1931年)

腰辨頑張れ(1931年)

浮気は汽車に乗って(1931年)

髭の力(1931年)

隣の屋根の下(1931年)

女は袂を御用心(1932年)

青空に泣く(1932年)

偉くなれ(1932年)

蝕める春(1932年)

チョコレートガール(1932年)

生さぬ仲(1932年)

菓子のある東京風景(1932年)

君と別れて(1933年)

夜ごとの夢(1933年)

僕の丸髷(1933年)

双眸(1933年)

謹賀新年(1933年)

限りなき鋪道(1934年)

乙女ごゝろ三人姉妹(1935年)

女優と詩人(1935年)

二人妻 妻よ薔薇のやうに(1935年)

サーカス五人組(1935年)

噂の娘(1935年)

桃中軒雲右衛門(1936年)

君と行く路(1936年)

朝の並木路(1936年)

女人哀愁(1937年)

雪崩(1937年)

禍福 前篇(1937年)

禍福 後篇(1937年)

鶴八鶴次郎(1938年)

はたらく一家(1939年)

まごころ(1939年)

旅役者(1940年)

なつかしの顔(1941年)

上海の月(1941年)

秀子の車掌さん(1941年)

母は死なず(1942年)

歌行燈(1943年)

愉しき哉人生(1944年)

芝居道(1944年)

勝利の日まで(1945年)

三十三間堂通し矢物語(1945年)

浦島太郎の後裔(1946年)

俺もお前も(1946年)

四つの恋の物語 第2話(1947年)

春の目ざめ(1947年)

不良少女(1949年)

石中先生行状記(1950年)

怒りの街(1950年)

白い野獣(1950年)

薔薇合戦(1950年)

銀座化粧(1951年)

舞姫(1951年)

めし(1951年)

お国と五平(1951年)

おかあさん(1952年)

稲妻(1952年)

夫婦(1953年)

妻(1953年)

あにいもうと(1953年)

山の音(1954年)

晩菊(1954年)

浮雲(1955年)

くちづけ(1955年)

驟雨(1956年)

妻の心(1956年)

流れる(1956年)

あらくれ(1957年)

杏っ子(1958年)

鰯雲(1958年)

コタンの口笛(1959年)

女が階段を上る時(1960年)

娘・妻・母(1960年)

夜の流れ(1960年)

秋立ちぬ(1960年)

妻として女として(1961年)

女の座(1962年)

放浪記(1962年)

女の歴史(1963年)

乱れる(1964年)

女の中にいる他人(1966年)

ひき逃げ(1966年)

乱れ雲(1967年)

今井正(1950、1953、1956、1957)

小津安二郎(1951)

成瀬巳喜男(1952)

溝口健二(1954)

豊田四郎(1955)

田坂具隆(1958)

市川崑(1959)

市川崑(1960、1962)

伊藤大輔(1961)

今村昌平(1963)

勅使河原宏(1964)

山本薩夫(1965)

山田洋次(1966)

深作欣二(1975)

山根成之(1976)

山田洋次(1977)

野村芳太郎(1978)

今村昌平(1979)

鈴木清順(1980)

根岸吉太郎(1981)

深作欣二(1982)

森田芳光(1983)

伊丹十三(1984)

黒澤明(1985)

熊井啓(1986)

原一男(1987)

和田誠(1988)

舛田利雄(1989)

篠田正浩(1990)

北野武(1991、1996、1998)

周防正行(1992)

滝田洋二郎(1993)

神代辰巳(1994)

金子修介(1995)

原田眞人(1997)

大島渚(1999)

阪本順治(2000)

行定勲(2001)

崔洋一(2002)

森田芳光(2003)

是枝裕和(2004、2008)

佐藤純彌(2005)

西川美和(2006、2009)

周防正行(2007)

石井裕也(2010)

新藤兼人(2011)

内田けんじ(2012)

大森立嗣(2013)

呉美保(2014)

橋口亮輔(2015)

片渕須直(2016)

白石和彌(2017、2018)

真利子哲也(2019)

中野量太(2020)

西川美和(2021)

早川千絵(2022)

石井裕也(2023)

括弧内は作品年度を示す、授賞式の年は翌年(2月)

作品賞

監督賞

主演男優賞

主演女優賞

助演男優賞

助演女優賞

新人賞

今井正(1946)

黒澤明(1947)

木下惠介(1948)

小津安二郎(1949)

吉村公三郎(1950)

成瀬巳喜男(1951)

渋谷実(1952)

今井正(1953)

木下惠介(1954)

成瀬巳喜男(1955)

今井正(1956)

今井正(1957)

木下惠介(1958)

山本薩夫(1959)

市川崑(1960)

小林正樹(1961)

市川崑(1962)

今村昌平(1963、1967)

勅使河原宏(1964)

内田吐夢(1965)

山本薩夫(1966)

岡本喜八(1968)

山田洋次(1969)

山本薩夫(1970)

篠田正浩、山田洋次(1971)

斎藤耕一(1972)

山田洋次(1973、1977)

野村芳太郎(1974)

新藤兼人(1975)

山本薩夫(1976)

野村芳太郎(1978)

長谷川和彦(1979)

黒澤明(1980、1985)

小栗康平(1981)

深作欣二(1982)

大島渚(1983)

伊丹十三(1984)

熊井啓(1986)

原一男(1987)

大林宣彦(1988)

舛田利雄(1989)

市川準(1990)

山田洋次(1991)

東陽一(1992)

市川準(1993)

神代辰巳(1994)

新藤兼人(1995)

周防正行(1996)

今村昌平(1997)

平山秀幸(1998)

森田芳光(1999)

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宮崎駿(2001)

平山秀幸(2002)

崔洋一(2003)

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今井正(1956、1957、1959)

木下惠介(1958)

市川崑(1960、1962)

羽仁進(1961)

今村昌平(1963、1968)

勅使河原宏(1964)

黒澤明(1965)

山本薩夫(1966)

小林正樹(1967)

篠田正浩(1969)

山田洋次(1970、1977)

大島渚(1971)

熊井啓(1972)

斎藤耕一(1973)

熊井啓(1974)

新藤兼人(1975)

長谷川和彦(1976)

東陽一(1978)

今村昌平(1979)

鈴木清順(1980)

小栗康平(1981)

深作欣二(1982)

森田芳光(1983、1985)

伊丹十三(1984)

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黒木和雄(1988)

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山田洋次(1991)

周防正行(1992)

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新藤兼人(1995)

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2024/11/23 04:44更新

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